一度夜中に鈍行で乗りとおしただけでまともに観光したことがなかった紀勢本線。
今回はそんな紀南エリアを旅してみました。
11:00徳島港発のフェリーで和歌山港に到着。
ここから普段であれば南海電車で和歌山市駅に抜けるのですが、今回目指すのはJR和歌山駅。
南海和歌山市とJR和歌山を結ぶ支線は日中毎時1本とかいう少なさなので、バスで行かないとくろしお号への乗り継ぎ時間が僅かになってしまいます。
ということで、駅前バス停から和歌山バスに乗車します。
さて、ここから和歌山駅に向かうバスは13:22発の160・161系統とのこと。
やっぱり港からのバスって本数が少ないんですね、基本的にフェリーのある時間しか走っていなさそうです。
こういう場所なので系統の終点でバス転回場にすでに待機しているものだと思っていましたが、どうやら路線の途中らしくギリギリまでやってきません。
13:23 所定時刻より1分遅れて160系統がやってきました。系統番号ヨシ!
これに乗ればJR和歌山駅には13:37に到着予定。14:18のくろしお号まで40分ほどあるのでここで予約済みの特急券の発見と乗車券の購入をすれば十分間に合います。
魁橋(さきがけばし)という難読なバス停も通過。男塾名物!ってやつですね。
…と、ここで気が付けばよかったのですが、なにも違和感を覚えず。
県庁前を経由するので向き的には全く間違ってないんですよね。系統番号も確認しましたし。
13:45 終点の南海和歌山市駅に到着。
??????????
さて、どうしてこうなったのかを解説します。
基本となるのは60系統。この系統がまず厄介でして、JR和歌山駅~県庁前~運輸支局前~県庁前~南海和歌山市を結ぶα型というか〆型というかという感じで県庁前を2度通ってJR和歌山駅と南海和歌山市とを結んでいます。
この60系統の亜種として、フェリーに接続できる時間帯だけ1区間だけ寄り道して和歌山港に寄るものは160系統とされています。
JR和歌山駅~県庁前~和歌山港~県庁前~南海和歌山市とこちらも県庁前を2度通っています。
これに加えて、160系統の区間便としてJR和歌山駅~県庁前~和歌山港のみを走る系統として161系統というのがあります。
フェリーに接続する時間にJR和歌山駅に向かう便を設定する目的で運転されているのかなぁと思います。
さて、そういうわけで私が乗りたい経路である和歌山港→県庁前→JR和歌山駅では160系統の右回りJR和歌山駅ゆきと161系統の2つが利用できます。
そのため、時刻表上では160・161系統とまとめて案内されていました。
私が見ていたのは右側の「160・161系統」の時刻表。
2系統まとめた時刻表を見た私はなるほどねと思うわけです。
そして、時間になったら県庁前を通って駅へ向かう160系統がやって来たので乗り込んだというわけですね。
まさか逆回りの南海和歌山市駅行きが1分差で、しかも同じ160系統で、慣れないやつが乗るであろうフェリーターミナルに発着するとは…
161系統が発着する時間帯であれば転回場で待っていると思うのでまだ親切ですが、これはだめですね。初見殺し過ぎる。
このダイヤ流石に鬼すぎますし、どうにかできないんですかね…トラップが過ぎますよ。
バスの遅延を考慮して双方向の160系統を5分ほど開けてくれたらまだ救われると思うのですが…
さて、仕方がないので電車で向かいます。これでも間に合うとはいえ接続時間が8分なんですよね。
特急券に関してはe5489で予約済みですが発券できていません。乗車券も買わなければいけないので8分はかなりの綱渡りです。
和歌山港駅では18分の待ち時間、この時間がもどかしすぎますが残念ながらバスはありません。
県庁前で気づいて降りていれば結果は違ったのかもしれませんが。
向かいにはすみっコぐらしラッピングのめでたいでんしゃがやってきました。
8分乗換の結果、残念ながら行ってしまいました。悲しい…
今回くろしお13号1号車1番D席のグリーン車展望席を押さえていたんですよ…なんてことだ。
乗り換え時間が8分しかなかったのは確かにそうなのですが、正直8分あれば間に合うと思っていました。
特急券の発券はスムーズにできたのですが、時間を要したのが乗車券の発券。
最初にみどりの券売機でトライしたのが間違いでしたね、すぐにみどりの窓口で頼むべきでした。
今回購入するきっぷは和歌山→津の紀勢本線経由のきっぷ。経由は紀勢本線経由だけのシンプルなものですが現実的なルートでないため経路案内では出てきません。
それは想定していたので、乗車券購入画面より白浜・紀伊勝浦などを追加したら買えるやろと思ったのですが、当日中に津までたどり着くことが出来ないために機械では購入できず窓口に誘導されました。
そして窓口のマルス端末でも、基本は時刻検索でいい感じのルートから優先して表示されるようなのでシンプルな経由でありながら時間を要します。
教訓、予めきっぷは手配しておこう。
徳島駅で先に受け取りをしておけばよかったですね、乗車券も当日早朝出発で設定すれば当日中に何とかつくので機械で購入できたはずです。無念…
1本後のくろしお15号で白浜に向かうことにしました。
車内に空席があって車掌が差し支えないと判断した場合に後続列車のグリーン車の使用も認められる、というあれを使わせていただきました。結構空いてますね。
とはいえ、貴重な展望席を空で走らせてしまったのは申し訳ないことをしました。
和歌山名物の小鯛雀鮨を頂きました。
海をちらりと見ながら白浜へ。前面展望はないですがグリーン車はやっぱり快適ですね。
終点の白浜に到着。予定より1時間遅れでの到着です。
私が乗り遅れたオーシャンアローも止まっていますね。乗りたかったなぁ…
今でも時代を感じさせないかっこよさですが、ロゴを見ると意外とくたびれちゃっているのも感じます。
元々白浜では2時間を確保していたので自転車を借りてとれとれ市場や白良浜を見に行くつもりだったのですが、1時間になってしまったので駅周辺で列車を撮るにとどめます。
白浜駅は昔は白浜口駅を名乗っていただけあって市街地とかなり離れた場所にあります。
駅前には面白い形のバスが止まっていました。トミカにこういう形の幼稚園バスありましたよね。
283系が折り返し発車。
次に私が乗る特急くろしお17号はどの形式なのかなぁと調べてみたところ、283系でした。
これ知っていたらグリーン車乗るの白浜~紀伊勝浦にしたんですけどね、旅程組む際の詰めの甘さですね。
とはいえ、乗れずじまいになると思われた283系に乗れるのなら万々歳です。
那智の滝の延命長寿の水と紀州南高梅をお供に進むくろしお号の旅。
白浜からは自由席より安く指定席に乗れるeきっぷの利用。海側を指定しておいて正解でした。
乗車しているのは最後尾の6号車、急なカーブが多い路線で先頭車がちらりと見えるの良いですよね。
串本駅では3編成目のパンダくろしお、親子パンダがかわいらしいサステナブルsmileトレインとすれ違い。
日が傾いてきました、それにしてもずーっと海岸沿いを走るんですね。
クジラで有名な太地を過ぎると、次は紀伊勝浦。
温泉で有名な紀伊勝浦にやってきました。何気に来るの初めてなんですよ。
駅からまっすぐ海へ向かうと足湯を発見。
なぜかセンサーライトがまともに稼働してくれなくて暗かったですが、いい湯でした。
足湯だけでなく手湯も備えていていい感じでした。
こちらは勝浦漁港。美味しいマグロが水揚げされる漁港で朝市を楽しむのも勝浦の定番です。
夜の時間でも美味しいマグロ料理のお店は多くやっていました。
ただ、やっぱ高いんですよね。新鮮なマグロ丼は食べたいのですが今日は我慢。
明日ここでしか食べられない海鮮を食べるのでそっちにお金を使います。
全国でも数少ない、船でないとアクセスできないホテル。
ただの島とかと違い、ホテルの入口の目の前に船乗り場がダイナミック横付けされているのは片手で数えるほどらしく、そのうちの2つがここ勝浦にあります。
この乗り場からはその2つ、ホテル浦島・ホテル中の島にアクセスできます。
さて、ここから皆様お待ちかねのホテル編!
…と行きたいところですが、有名なホテル浦島は1人で泊まるにはハードルが硬すぎるので断念。
船乗り場の目の前にあるビジネスホテルブルーハーバーに宿泊しました。
全般に宿泊代金が高い勝浦において数少ない1人旅でも使いやすい良心価格のホテルなので結構埋まるのは早いと思います。
私が抑えられたのは最後の1室、喫煙ツインルームとかいうかなりの妥協案ですがこれが勝浦の最安だったので仕方がない、6,500円なら安いほうですね。
海のすぐそばなので窓からはオーシャンビューが楽しめます。これはいいホテル。
この日の晩御飯はマグロ丼を我慢しコンビニのざるそばで我慢となりました。あと長崎対馬の浜御塩も。
そんなわけでバスの誤乗からくろしお号を逃すハプニングに始まる1日目。
白浜で2時間取っていたので以降は順調に行ったのが救いでした。
1日目は実質移動日みたいなもの、明日からが本格的な南紀観光となります。
つづく。
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今回はそんな紀南エリアを旅してみました。
11:00徳島港発のフェリーで和歌山港に到着。
ここから普段であれば南海電車で和歌山市駅に抜けるのですが、今回目指すのはJR和歌山駅。
南海和歌山市とJR和歌山を結ぶ支線は日中毎時1本とかいう少なさなので、バスで行かないとくろしお号への乗り継ぎ時間が僅かになってしまいます。
ということで、駅前バス停から和歌山バスに乗車します。
さて、ここから和歌山駅に向かうバスは13:22発の160・161系統とのこと。
やっぱり港からのバスって本数が少ないんですね、基本的にフェリーのある時間しか走っていなさそうです。
こういう場所なので系統の終点でバス転回場にすでに待機しているものだと思っていましたが、どうやら路線の途中らしくギリギリまでやってきません。
13:23 所定時刻より1分遅れて160系統がやってきました。系統番号ヨシ!
これに乗ればJR和歌山駅には13:37に到着予定。14:18のくろしお号まで40分ほどあるのでここで予約済みの特急券の発見と乗車券の購入をすれば十分間に合います。
魁橋(さきがけばし)という難読なバス停も通過。男塾名物!ってやつですね。
…と、ここで気が付けばよかったのですが、なにも違和感を覚えず。
県庁前を経由するので向き的には全く間違ってないんですよね。系統番号も確認しましたし。
13:45 終点の南海和歌山市駅に到着。
??????????
さて、どうしてこうなったのかを解説します。
基本となるのは60系統。この系統がまず厄介でして、JR和歌山駅~県庁前~運輸支局前~県庁前~南海和歌山市を結ぶα型というか〆型というかという感じで県庁前を2度通ってJR和歌山駅と南海和歌山市とを結んでいます。
この60系統の亜種として、フェリーに接続できる時間帯だけ1区間だけ寄り道して和歌山港に寄るものは160系統とされています。
JR和歌山駅~県庁前~和歌山港~県庁前~南海和歌山市とこちらも県庁前を2度通っています。
これに加えて、160系統の区間便としてJR和歌山駅~県庁前~和歌山港のみを走る系統として161系統というのがあります。
フェリーに接続する時間にJR和歌山駅に向かう便を設定する目的で運転されているのかなぁと思います。
さて、そういうわけで私が乗りたい経路である和歌山港→県庁前→JR和歌山駅では160系統の右回りJR和歌山駅ゆきと161系統の2つが利用できます。
そのため、時刻表上では160・161系統とまとめて案内されていました。
私が見ていたのは右側の「160・161系統」の時刻表。
2系統まとめた時刻表を見た私はなるほどねと思うわけです。
そして、時間になったら県庁前を通って駅へ向かう160系統がやって来たので乗り込んだというわけですね。
まさか逆回りの南海和歌山市駅行きが1分差で、しかも同じ160系統で、慣れないやつが乗るであろうフェリーターミナルに発着するとは…
161系統が発着する時間帯であれば転回場で待っていると思うのでまだ親切ですが、これはだめですね。初見殺し過ぎる。
このダイヤ流石に鬼すぎますし、どうにかできないんですかね…トラップが過ぎますよ。
バスの遅延を考慮して双方向の160系統を5分ほど開けてくれたらまだ救われると思うのですが…
さて、仕方がないので電車で向かいます。これでも間に合うとはいえ接続時間が8分なんですよね。
特急券に関してはe5489で予約済みですが発券できていません。乗車券も買わなければいけないので8分はかなりの綱渡りです。
和歌山港駅では18分の待ち時間、この時間がもどかしすぎますが残念ながらバスはありません。
県庁前で気づいて降りていれば結果は違ったのかもしれませんが。
向かいにはすみっコぐらしラッピングのめでたいでんしゃがやってきました。
8分乗換の結果、残念ながら行ってしまいました。悲しい…
今回くろしお13号1号車1番D席のグリーン車展望席を押さえていたんですよ…なんてことだ。
乗り換え時間が8分しかなかったのは確かにそうなのですが、正直8分あれば間に合うと思っていました。
特急券の発券はスムーズにできたのですが、時間を要したのが乗車券の発券。
最初にみどりの券売機でトライしたのが間違いでしたね、すぐにみどりの窓口で頼むべきでした。
今回購入するきっぷは和歌山→津の紀勢本線経由のきっぷ。経由は紀勢本線経由だけのシンプルなものですが現実的なルートでないため経路案内では出てきません。
それは想定していたので、乗車券購入画面より白浜・紀伊勝浦などを追加したら買えるやろと思ったのですが、当日中に津までたどり着くことが出来ないために機械では購入できず窓口に誘導されました。
そして窓口のマルス端末でも、基本は時刻検索でいい感じのルートから優先して表示されるようなのでシンプルな経由でありながら時間を要します。
教訓、予めきっぷは手配しておこう。
徳島駅で先に受け取りをしておけばよかったですね、乗車券も当日早朝出発で設定すれば当日中に何とかつくので機械で購入できたはずです。無念…
1本後のくろしお15号で白浜に向かうことにしました。
車内に空席があって車掌が差し支えないと判断した場合に後続列車のグリーン車の使用も認められる、というあれを使わせていただきました。結構空いてますね。
とはいえ、貴重な展望席を空で走らせてしまったのは申し訳ないことをしました。
和歌山名物の小鯛雀鮨を頂きました。
海をちらりと見ながら白浜へ。前面展望はないですがグリーン車はやっぱり快適ですね。
終点の白浜に到着。予定より1時間遅れでの到着です。
私が乗り遅れたオーシャンアローも止まっていますね。乗りたかったなぁ…
今でも時代を感じさせないかっこよさですが、ロゴを見ると意外とくたびれちゃっているのも感じます。
元々白浜では2時間を確保していたので自転車を借りてとれとれ市場や白良浜を見に行くつもりだったのですが、1時間になってしまったので駅周辺で列車を撮るにとどめます。
白浜駅は昔は白浜口駅を名乗っていただけあって市街地とかなり離れた場所にあります。
駅前には面白い形のバスが止まっていました。トミカにこういう形の幼稚園バスありましたよね。
283系が折り返し発車。
次に私が乗る特急くろしお17号はどの形式なのかなぁと調べてみたところ、283系でした。
これ知っていたらグリーン車乗るの白浜~紀伊勝浦にしたんですけどね、旅程組む際の詰めの甘さですね。
とはいえ、乗れずじまいになると思われた283系に乗れるのなら万々歳です。
那智の滝の延命長寿の水と紀州南高梅をお供に進むくろしお号の旅。
白浜からは自由席より安く指定席に乗れるeきっぷの利用。海側を指定しておいて正解でした。
乗車しているのは最後尾の6号車、急なカーブが多い路線で先頭車がちらりと見えるの良いですよね。
串本駅では3編成目のパンダくろしお、親子パンダがかわいらしいサステナブルsmileトレインとすれ違い。
日が傾いてきました、それにしてもずーっと海岸沿いを走るんですね。
クジラで有名な太地を過ぎると、次は紀伊勝浦。
温泉で有名な紀伊勝浦にやってきました。何気に来るの初めてなんですよ。
駅からまっすぐ海へ向かうと足湯を発見。
なぜかセンサーライトがまともに稼働してくれなくて暗かったですが、いい湯でした。
足湯だけでなく手湯も備えていていい感じでした。
こちらは勝浦漁港。美味しいマグロが水揚げされる漁港で朝市を楽しむのも勝浦の定番です。
夜の時間でも美味しいマグロ料理のお店は多くやっていました。
ただ、やっぱ高いんですよね。新鮮なマグロ丼は食べたいのですが今日は我慢。
明日ここでしか食べられない海鮮を食べるのでそっちにお金を使います。
全国でも数少ない、船でないとアクセスできないホテル。
ただの島とかと違い、ホテルの入口の目の前に船乗り場がダイナミック横付けされているのは片手で数えるほどらしく、そのうちの2つがここ勝浦にあります。
この乗り場からはその2つ、ホテル浦島・ホテル中の島にアクセスできます。
さて、ここから皆様お待ちかねのホテル編!
…と行きたいところですが、有名なホテル浦島は1人で泊まるにはハードルが硬すぎるので断念。
船乗り場の目の前にあるビジネスホテルブルーハーバーに宿泊しました。
全般に宿泊代金が高い勝浦において数少ない1人旅でも使いやすい良心価格のホテルなので結構埋まるのは早いと思います。
私が抑えられたのは最後の1室、喫煙ツインルームとかいうかなりの妥協案ですがこれが勝浦の最安だったので仕方がない、6,500円なら安いほうですね。
海のすぐそばなので窓からはオーシャンビューが楽しめます。これはいいホテル。
この日の晩御飯はマグロ丼を我慢しコンビニのざるそばで我慢となりました。あと長崎対馬の浜御塩も。
そんなわけでバスの誤乗からくろしお号を逃すハプニングに始まる1日目。
白浜で2時間取っていたので以降は順調に行ったのが救いでした。
1日目は実質移動日みたいなもの、明日からが本格的な南紀観光となります。
つづく。
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