3日目の朝です。
高雄駅近くには昔使われていた駅舎が保存されています。素敵。
高雄捷運紅線に乗車し南下、美麗島は一旦スルーし凱旋駅へ向かいました。
紅線の凱旋駅から地上に出ると、高雄環状軽軌の前鎮之星駅に乗り換えができます。
こちらは2015年に開業したばかりのライトレール路線。
ライトレールということで架線を頼りに駅を探していたのですが、この路線は駅の一部区間にある架線から停車中に急速充電を行い駅間は充電した電気で走行するそうです。
丁度目の前を行ってしまいました、ライトレールだからすぐ来るだろうと構えていましたが15分間隔だったとは…
見知らぬ地なので戸惑いましたが、地図を見て確認。
捷運橘線に乗り換えができる哈瑪星駅まで乗るので、西へ向かう形になります。
うん、間違いない。
しばらくすると、上下線列車が同時に到着。
…あ゛。
右側通行だったのすっかり忘れていました。
日本統治時代の設備を生かしている台鉄線などは左側通行ですが新設線は道路交通などと同じ右側通行です。
また15分待つのも馬鹿馬鹿しいので逆方向の籬仔内ゆきですが乗車することに。
こちらはたった2駅で終点、しかも接続路線はありません。
籬仔内に到着。
Googlemapによるとこの近くに台鉄の車両基地(高雄機廠)があるようなので歩いていってみることに。
およそ観光客が訪れることはないであろう街中を歩いてゆきます。
幼稚園の門には中秋節を祝う装飾が。
こうしてイラストで見る感じは日本の月見文化と同じですね。
しばらく線路沿いに歩きますが、線路に沿って建物がひしめいているのでレールは全然見えません。
先程乗ってきたライトレール、高雄軽軌ですが台鉄の貨物線である高雄臨港線を旅客化して誕生したもの。
今歩いている区間は今後高雄軽軌として延伸が予定されている区間、現在の段階では旅客営業を行っていない高雄臨港線の区間です。
大きな道路の踏切部分から、高雄機廠を眺めます。
臨港線という性質上滅多に列車が通らないので踏切は線路側に門がされています。
高雄機廠、草がかなり生えていて廃車置き場的な雰囲気がすごいです。
それにしても、客車や貨車がすごい。日本では見られなくなった用途のものが…
有蓋緩急車ワフや荷物車マニに相当する車両も見えます。すごい、すごいぞ…
奥には機関車の姿も。機廠内の入替用なのかな。
有蓋車ですが、換気扇や窓がたくさん空いた車両がいくつか。
おそらく、保線の方などが寝泊まりするために作られた「宿営車」というやつかと思われます。
とんでもなく怪しい雰囲気の見た目がすごい。
高雄機廠、これはおすすめです。
調べてみると、台北にも似たような感じの廃れ具合が素敵な台北機廠というのがあるらしいですね。
高雄機廠が客車、貨車を扱うのに対して台北機廠では電車、気動車、電気機関車を主に扱う工場の様です。
台北機廠は申し込めば見学もできるそうですし、博物館にする構想も進んでいるそうです。
あと、台北機廠内には、あの583系中間車が2両保存されているらしいですね…やっべぇ。
高雄臨港線の線路。
入替標識は日本と同じ形状をしています。
高雄臨港線に沿って機廠の近くへ歩いていくと、なにやらホームを発見。
機廠站と書かれた標識があることから、ここは機廠站らしいです。
調べてみると、朝夕に機廠へ高雄臨港線に職員輸送列車が発着するためのホームとのこと。
1時間ほどかけて約3km歩き、橘線文化中心に到着。
紅線との乗換駅、美麗島駅で下車。
世界で2番目に美しい駅かなんかに選ばれたことがあるらしい、すごい駅です。
ドーム状の天井に一面のステンドグラス。ファンタスティック。
駅の端には、高雄捷運の手作りモデルが置いてありました。かわいい。
駅構内にお土産屋さんがあったので寄ってみました。
印象臺灣 臺灣伴手禮專賣店。
お客さんはおらずがらんとしていたので期待せずに入ったのですが、店員のお姉さんが親切にしてくれました。
とはいえ、私は中国語が話せない。申し訳ない…
なのですが、「あ、日本の方ですか!」と上手な日本語ですごく助かりました。
色々と試食させてもらい、これは日本人の方がよく買っていきます~と教えてもらい結構色々買っちゃいました。
すごく日本語がお上手で助かりました。ありがとうお土産屋さんのお姉さん。
台北車站から台鉄で北へと向かいます。
普悠瑪自強号。やっぱこれかっこいい。
高雄から南をまわって台東方面は非電化なのでディーゼル車の自強号も見かけました。
PP(プッシュプル)自強号で北へ。彰化まで乗車します。
時間にして2時間15分。
なのですが、特急券は…
無 座
やっぱり中秋節は混みますね。台湾高鐵と同じくデッキで耐えるしかないことが決定しました。
台鉄では今でも駅弁の車内販売が盛んです。積み込み風景を撮影。
まあ、デッキで潰される身なので諦めましたが…
高雄からPP自強号で彰化へ、人権のない旅が再度始まります。
デッキには、日本では見かけることがなくなったウォータークーラーが置かれていました。
紙コップは台鉄の看板列車である普悠瑪自強号。かっこいい。
折角なので飲んでみると、お湯でした。
容器に触れるとあっちっち。何でだいこれはという感じです。
どうやら、日本で特急や新幹線についていたウォータークーラーとは若干違うそうで。
冷たい水を提供するためではなく、手持ちのお茶のパックを使ってお茶を飲むために必要なお湯を提供する目的だそうです。
昨日のホテルではお湯を提供してくれる設備がなくて諦めた、あれです。
ティーパックは持って帰りましたが鞄の奥底にしまっちゃっていたのでここで試せず。
文字で書くと一瞬に思えてしまいますが、2時間15分デッキで立ちっぱなしはかなりつらいです。
その間にインターネット予約で帰りの台北ゆき自強号を予約しました。こちらはまだ空きがあるようで助かりました。
クレジットカード支払いなのですが、私はプリペイド式のおさいふポンタしか持っておらず…
JCBブランドなので利用可能ですが、チャージ残高があと2000円ほどしかなかったのがひやひやでした。
彰化車站に到着。南国らしい英前の雰囲気。
一つ分かったことがあります。
無座=つらい
早めに予約が大事ですね。台鉄の特急は基本的に全車指定席(空いてたら座ってもいいけど)なので大事です。
先ほど車内で予約した特急券を発券。
インターネット予約のものが右上に「訂網刷」と印字されました。
彰化駅前、意外と栄えている。
線路沿いに歩いていると、彰化駅に進入する普悠瑪自強号に遭遇。
さて、彰化駅から歩いて少し行ったところが今日の目的地です。
この先は次回記事に。
LINEスタンプお願いします
↑バスの同人誌です。