ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Electric Light Orchestra - Rock n' Roll Is King(1983年の洋楽 Part31)

2019-09-05 22:15:34 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart31はElectric Light Orchestraの"Rock n' Roll Is King"。
最高位は8月20日と27日の19位。最終的にTop40には9週間、年間チャートは残念ながらギリギリ圏外でした。

Electric Light Orchestraですが、私のブログには久し振りの登場、4年前の"Shine A Little Love"以来となります。1970年代前半Jeff Lynneを中心にイギリスで結成されたロックバンド。ロックとストリングスが融合した新しいプログレロックを創出したバンドです。

デビューから3枚目のアルバムまでは、イギリスでは多少売れたようですが、アメリカでメジャーになったのは4作目の『Eldorado』から。シングルカットされた"Can't Get It Out of My Head"が最高位9位を記録するヒットとなりました。アルバムも16位を記録します。

その後、シングルの"Evil Woman"が10位を記録するなど、毎年コンスタントにTop40ヒットを記録します。
1975年から77年頃にリリ-スしたアルバム『Face the Music』と『A New World Record』、この2枚のアルバムは素晴らしいアルバムでした。私が大好きなアルバムです。

"Rock 'n' Roll Is King"ですが、彼ら10枚目のアルバム『Secret Messages』に収録。曲の作者はJeff Lynne、プロデューサーももちろんJeff Lynneです。
この頃のELOはストリングスが目立つ曲がだいぶ少なくなり、ロック・ポップス色が強くなっています。
"Rock 'n' Roll Is King"は50年代を感じさせるロックンロール調ですが、さすがジェフ・リンともいえるバイオリンや特殊音などが入っています。やっぱり普通のロックンロールではなくELO節がところどころ感じられ、カッコイイ曲になっていますね。
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Rita Coolidge - All Time High(The Theme Song From Octopussy) (1983年の洋楽 Part30)

2019-08-29 20:50:46 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart30はRita Coolidgeの"All Time High"(The Theme Song From Octopussy) 。
最高位は8月27日付の36位。年間チャートは圏外でした。

"All Time High"ですが、副題にありますとおり、映画007の13作目『Octopussy』の主題歌です。
主役は3代目ジェームス・ボンドのロジャー・ムーア。
私にとってのぴったりのジェイムス・ボンドは、私が映画を見ていた年代の影響もあり、ショーン・コネリーではなく、ロジャー・ムーアなのです。
彼は007シリーズに7作出演と、歴代ジェイムス・ボンドの中で最多起用の俳優です。
この映画も映画館でも見ましたし、テレビでも何度もみました。

その主題歌、"All Time High"をRita Coolidgeが歌いました。
作曲は007シリーズの音楽で有名なJohn Barryです。

さて、Rita Coolidgeですが、アメリカテネシー州出身、インディアンの血を引いているとのことです。
60年代後半から音楽活動を開始し、ジョー・コッカーなどのバックコーラスを務めます。
1971年にはソロデビューアルバムをリリースしますが、ほとんどヒットしませんでした。
その後、カントリー歌手のクリス・クリストファーソンと結婚、彼とともに活動し、カントリーチャートでアルバムが1位になるなど、カントリー分野で有名になります。

そしてご存知"(Your Love Has Lifted Me) Higher and Higher"が1977年に2位を記録、大人気歌手となります。
その1977年から78年にかけて、ボズ・スキャッグスの名曲"We're All Alone"を歌い、7位を記録するこちらも大ヒット、日本でも大ヒットしましたね。良い曲でした。
リタ・クーリッジですが、低音が魅力で、優しくしっとりとした歌声が"All Time High"や"We're All Alone"のようなバラードにはぴったりですね。





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Quarterflash - Take Me To Heart(1983年の洋楽 Part29)

2019-08-22 22:30:04 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart29はQuarterflashの"Take Me To Heart"。
最高位は8月20日の1週のみでしたが14位。年間チャートは83位。
彼ら3曲目のTop40ヒットで、最高位3位を記録して大ヒットしたデビューシングル"Harden My Heart"に次ぐヒットになりましたが、残念ながらこの曲が最後のTop40ヒットになりました。

Quarterflash、ボーカル&サックスのRindy RossとギターのMarv Ross夫妻が中心となって、1980年にオレゴン州ポートランドで結成されたグループです。
Rindy Rossのボーカルに、彼女のサックスが特徴です。女性のリードボーカル兼サックス奏者を中心とするロックグループはこのグループだけではないでしょうか。

ファーストアルバム『Quarterflash』はビルボード200で最高位8位を記録、ファーストシングルも大ヒットし、最高位3位、年間13位と、一躍人気ロックグループとなります。
そのアルバムからはもう1曲"Find Another Fool"が最高位16位を記録しました。

そして2枚目のアルバム『Take Another Picture』もアルバムチャート34位を記録。プロデュースはファーストと同じくJohn Boylan。John Boylanといえば、BostonのファーストアルバムやLittle River Band、The Charlie Daniels Bandなどのプロデュースで有名な凄腕プロデューサーです。

そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Take Me To Heart"です。
曲の作者はギターのMarv Ross。切ないメロディが素敵な曲なのですが、そこにサックスの音色がまたピッタリですね。まさにこのグループにしか出せない雰囲気の曲です。

グループは3枚目のアルバム『Back Into Blue』を出しましたがヒットせず、残念ながら1985年には解散してしまいます。ただ、1990年代に入り再結成し、今でも活動しているようです。


こちらはライブ動画。出だしからRindy Rossのサックスが全開です。
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Charlie - It's Inevitable(1983年の洋楽 Part28)

2019-08-15 20:38:34 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart28はCharlieの"It's Inevitable"。
最高位は8月13日付の38位。年間チャートは圏外でした。

さて今回もTop40には2週のみのエントリーのレア曲の登場です。
先日のPart26の記事ではDave Edmunds"のSlipping Away"を紹介いたしましたが、そちらの曲はまったく覚えていませんでしたが、"It's Inevitable"の方はうろ覚えではありましたが、グループ名と結構いい曲だったなぁ、という感覚は覚えていました。
日本ではシングルも出ていないようですが、改めて聞いてみると曲はパワーポップ。ジャーニーやスティックスに近い音楽性を持っています。いい曲ですよね。

Charlieですが、イギリス出身の5人組ロックグループ。
セッションミュージシャンでシンカーソングライターのTerry Thomasを中心に結成。
ファーストアルバムは1976年にリリースした『Fantasy Girls』ですが、このアルバムは全くヒットせず、セカンドアルバム『No Second Chance』が初めてアメリカで小ヒット、アルバムチャート111位を記録します。シングルカットされた "Turning To You"はかろうじてHot100入りして最高位96位を記録。
その後、2曲のHot100内に入る小ヒットがありましたが、ブレイクにまでは至りませんでした。

そして彼ら7枚目のスタジオアルバム『Charlie』からのシングルカットがこの曲"It's Inevitable"。
初めてにして彼ら唯一のTop40ヒットとなりました。
曲の作者はバンドリーダーのTerry Thomas。

力強いボーカルにコーラスも良いですね。シンセサイザーやギターソロもカッコイイですし、もうちょっとヒットしても良かったのですが。
この曲でHot100ヒットは最後となり、残念ながらバンドは1986年には活動を停止してしまいます。
一発屋でもありまさにレア曲であります。


そしてこの曲は1979年に最高60位を記録した"Killer Cut"。
こちらも良い曲です。ヒットしなくて残念でした。
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America - The border(1983年の洋楽 Part27)

2019-08-08 21:11:55 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart27はAmericaの"The border"。
最高位は8月6日から3週間続けた第33位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Americaですが、1971年にイギリスで結成、Dewey Bunnell, Dan Peek, Gerry Beckleyの3人組。イギリス出身ですがバンド名は「アメリカ」、サウンドはまさにアメリカンフォークロックバンドです。

1972年、デビューアルバムからのシングル"A Horse with No Name"「名前のない馬」が大ヒットしNo.1を記録、アルバム『America』も同じく1位となります。
そして1975年には名曲"Sister Golden Hair"「金色の髪の少女」もNo.1となります。
本国イギリスでは「名前のない馬」が3位を記録しますが、「金色の髪の少女」をはじめその他の曲はヒットせず、ヒットチャート上も名前のとおりアメリカのグループです。

その後1977年にDan Peekが脱退、2人組デュオとなります。
デュオになってからはヒットに恵まれませんでしたが、1982年に"You Can Do Magic"「風のマジック」が最高位8位の大ヒットとなり復活します。

そして"You Can Do Magic"が収録されたアルバム『View from the Ground』に続いて発表された彼ら11枚目のスタジオアルバム『Your Move』からのファーストシングルがこの曲"The border"です。

"The border"ですが、イギリス人ソングライターRuss BallardとDewey Bunnellの共作。
アルバムのプロデューサーもRuss Ballardです。
Russ Ballardとは前作の『View from the Ground』からのコラボレーションですね。
Russ Ballardですが、Fridaの"I Know There's Something Going On"やSantanaの"Winning"など良い曲作るのです。
この"The border"も美しいメロディに、間奏のサックスもカッコいい、もちろんコーラスも素晴らしいです。
残念ながらこの曲が最後のTop40ヒットになってしまいましたが、現在も活動、アルバムの制作も続けています。
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