ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Dave Edmunds - Slipping Away(1983年の洋楽 Part26)

2019-08-01 22:14:48 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart26はDave Edmundsの"Slipping Away"。
最高位は7月30日の39位。Top40にはたった1週のみのエントリー、年間チャートは圏外でした。

Dave Edmundsの"Slipping Away"、皆さん知りませんよね。という私も記憶にありませんでした。
今回、「あれ、こんな曲あったかな?」で聞いてみたら、なんとこの曲、ELOでしょ!
ということで調べて記事にしてみました。

Dave Edmundsですが、60年代後半から活躍するイギリスウエールズ出身のロック歌手。
1990年までコンスタントにアルバム、シングルをリリース。
特にイギリスで人気がありましたが、アメリカでも1971年に"I Hear You Knocking"が4位を記録するヒットとなります。この曲はイギリスではNo.1を記録しました。
その後、アメリカではHot100ヒットはあるものの、Top40ヒットまでは至らず、13年ぶりにTop40に入ってきた曲がこの曲"Slipping Away"です。

"Slipping Away"ですが、ELOのJeff Lynneのプロデュース。曲の作者もJeff Lynneです。
曲調はまさにELOです。
Jeff Lynneといえば、ほかにも1960年代に活躍したRoy Orbisonの再ブレイクヒット"You Got It"のプロデュースとしても有名ですね。


そして1971年2月13日と20日に最高4位を記録したDave Edmunds最大のヒット曲" I Hear You Knocking"。年間チャートは88位。イギリスではNo.1を記録し、年間チャートは36位の大ヒットでした。
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Elton John - I'm Still Standing(1983年の洋楽 Part25)

2019-07-25 19:59:03 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart25はElton Johnの"I'm Still Standing"。
最高位は7月9日と16日の第12位。年間チャートは74位、彼としてはまずまずのヒットでした。

Elton John、もちろん皆さんご存知のスーパースターです。
デビューは1969年、ビルボードには"Your Song"が1970年12月に初登場、最高位は8位を記録する初めての大ヒットになりました。
それからのElton John、彼の活躍はチャートにも表れていて、なんとこの1970年から1995年まで26年もの間Top40に1曲以上のシングルがチャートインしています。
たぶんそんな凄いアーチスト、彼だけでしょう。

そのシングルチャートを見てみると、1970年代には彼のNo.1ヒットはKiki Deeとのデュエットシングル"Don't Go Breaking My Heart"を含め5曲、Top10ヒットだと16曲もあるのですが、80年代に入ると人気に陰りが出て、Top40ヒットは出るものの、Top10ヒットはこの曲のヒットまでの3年間で3位を記録した"Little Jeannie"の1曲のみとなります。
もちろん彼の凄いところは、80年代中頃以降、人気が復活し、またまた大ヒットを連発するようになります。

この曲"I'm Still Standing"ですが、彼の17枚目のスタジオアルバム『Too Low for Zero』収録曲。
曲の作者はElton JohnとBernie Taupinのいつものコンビです。

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Billy Idol - White Wedding(1983年の洋楽 Part24)

2019-07-11 20:44:46 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart24はBilly Idolの"White Wedding"。
最高位は7月2日と9日の36位。Top40には3週間の滞在、年間チャートは圏外でした。

80年代から90年代にかけて大人気ロックアーチストBilly Idol、私のブログには初登場です。

Billy Idol、デビューは1970年代、イギリスのパンクロックバンド「Generation X」のボーカリストとして注目を集めたロッカーです。
そのGeneration Xは1981年に活動を停止、Billy Idolは本格的にソロ活動を始めます。

初めてのソロレコーディングは1981年にリリースした『Don't Stop』。これは4曲が入ったミニアルバムです。ほとんどヒットしませんでしたが、その中に、のちのライブバージョンが大ヒット、全米1位を記録することになる "Mony Mony"が含まれています。

そしてその翌年の1982年、初めての本格的なソロアルバム『Billy Idol』をリリース、アメリカでのアルバムチャートで45位、シングルカットした"Hot in the City"が初めてTop40にチャートインして最高位23位を記録します。

そしてこの曲"White Wedding"が『Billy Idol』からの2枚目のシングルで、最高位36位を記録します。
この曲が初めにリリースされたのは1982年でほとんどヒットしませんでしたが、1983年になって再リリース、Top40入りするまずまずのヒットとなります。
曲の作者はBilly Idol自身。イギリスでは1985年に再リリースされて最高位6位を記録する大ヒットとなります。
アルバムには4分ほどの「Part 1」のみしか含まれていませんが、12インチシングルには8分超の「Parts 1 and 2」の大作となっているようです。

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Chris De Burgh - Don't Pay The Ferryman(1983年の洋楽 Part23)

2019-07-04 23:39:04 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart23はChris De Burghの"Don't Pay The Ferryman"。
最高位は7月2日の34位。年間チャートは圏外でした。

Chris De Burgh、イギリス&アイルランドのシンガーソングライター。
デビューアルバムは1975年にリリース。出身のイギリスやアイルランドではなく、まずはブラジルとノルウェイで人気が出ました。

しばらくはイギリスやアメリカではヒットに恵まれませんでしたが、下積みを続け、1982年にリリースしたアルバム『The Getaway』、そしてアルバム収録のシングル"Don't Pay the Ferryman"の初ヒットに結びつきます。アルバムはイギリスで30位、アメリカで43位を記録、ドイツとノルウェイでは1位となりました。

"Don't Pay the Ferryman"ですが、曲の作者はChris De Burgh自身、本国アイルランドでは9位とTop10ヒットになりますが、イギリスでは48位といまいちのヒットでした。
この曲、Top40にはたった4週間の滞在でしたが、記憶に残るカッコイイ曲でした。こういう曲大好きなんです。
この曲のヒットの後、Chris De Burghは1986年に"The Lady in Red"がアメリカで3位、イギリスでは1位を記録する大ヒットになります。

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Jim Capaldi - That's Love(1983年の洋楽 Part22)

2019-06-27 20:56:38 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart22はJim Capaldiの"That's Love"。
最高位は6月18日と25日の28位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Jim Capaldi、イギリス出身のドラマーであり、シンガー、ソングライターでもあります。
Top40に入ったのはこの曲のみ。Top40では一発屋になります。

でもでも、Jim Capaldi、実はすごい人なのです。古くからのブリティッシュロックファンの方ならよくご存じですよね。
そのJim Capaldiですが、1960年代から活動を開始、Steve Winwoodとともに伝説のロックグループTrafficを結成しブリティッシュロック界で活躍します。
このバンドにはDave Masonも参加していました。

Trafficの活動は1974年に停止、その後はソロ活動に入ります。
シングルも、Top40にこそエントリーする曲はありませんでしたが、数曲のTop100以内ヒットも出ました。
そして彼の通算10枚目のソロアルバム『Fierce Heart』が最高位91位でしたが初めてビルボードの100位以内にエントリー、アルバムに納められていた"That's Love"が初めてのTop40ヒットになります。

この曲"That's Love"ですが、曲の作者はJim CapaldiにSteve Winwoodの共作です。
synthesizersにbacking vocalもSteve Winwoodが担当しています。そういわれて聞くと、曲もsynthesizersもまさしくSteve Winwoodの雰囲気が感じられます。


さて、彼のソロシングルの中で、1975年に最高位97位と、かろうじてHot100にエントリーした曲"Love Hurts"があります。元々のオリジナルは60年代にThe Everly Brothersの曲ですが、1976年にあのハードロックバンドNazarethのバージョンで最高8位を記録した名曲です。

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