ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

スティーヴィー・ニックス Stevie Nicks - I Can't Wait(1986年の洋楽 Part16)

2022-04-28 22:38:59 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart16はStevie Nicksの"I Can't Wait"。最高位は4月12日と19日の2週間の第16位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Stevie Nicksですが、私のブログには何度も登場済みです、その妖艶な容姿と特徴ある声から、「Fleetwood Macの歌姫」、というより、「ロック界の歌姫」とも言ってよいでしょう。

そのStevie Nicks、当時デュオを組んでいたLindsey Buckinghamとともに、1975年にFleetwood Macに加入、その年に発表された名盤『Fleetwood Mac』が超ロングヒットの大ヒットアルバムとなります。続いて1977年に発表された『Rumours』は通算31週間の1位を記録、前作を上回る世紀の大ヒットアルバムになりました。シングルも、Stevie Nicksがリードボーカルの"Dreams"がバンド唯一のNo.1シングルとなったのでした。2020年に、TikTokの影響で再度チャートを上昇、最高位12位を記録したのは記憶に新しいところです。

1979年にリリースされた次のアルバム『Tusk』以降、Fleetwood Macのメンバーはソロ活動に入り、1981年にはStevie Nicksのソロ第一弾『Bella Donna』を発表、このアルバムがすばらしいアルバムで、私のブログでも何度も紹介しましたが、アルバムでも1位を記録、シングルも4曲がTop40に入る大ヒットアルバムになりました。こちらをご覧ください→→→

その後、Fleetwood Macの『Mirage』をはさんで、83年にはソロ第二弾『The WildHeart』、そして85年に第三弾の『Rock a Little』を発表し、その『Rock aLittle』からのファーストシングルが最高位4位を記録した"Talk to Me"、セカンドシングルがこの曲"I Can't Wait"です。

"I Can't Wait"の作者は、Stevie Nicks自身と、Rick Nowels、Eric Presslyの3人の共作。プロデューサーはJimmy IovineとRick Nowelsです。
Rick Nowelsという人、この時点では有名ではありませんでしたが、この後、Belinda CarlisleやMadonna、2000年代以降も、JewelやColbie Caillatに曲を提供するなど、ソングライターとして大活躍します。プロデューサーのJimmy Iovineは、彼女のソロ3作すべてでプロデューサーを務めていますね。

その"I Can't Wait"ですが、イントロからぞくぞくするボーカル全開で、その妖艶な舞いもさすがStevie Nicksです。Stevie Nicksのボーカルは、バラードにも合っていますが、こういうロック調の曲にも合っちゃいますね。不思議な素晴らしいボーカリストです。PVですが、2分20秒過ぎに写っている挙動不審の男はMick Fleetwoodでしょうか?
コメント (26)
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