ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ダリル・ホール Daryl Hall - Dreamtime(1986年の洋楽 Part39)

2022-10-06 23:55:52 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart39は、Daryl Hallの”Dreamtime”。最高位は10月4日付の1週のみの第5位。年間チャートは94位でした。

Daryl Hallですが、もちろんあのHall & OatesのDaryl Hallです。コンビを解消したわけではなく、コンビ活動をお休みしてのソロ活動で、ソロでは、1980年に1枚アルバムを出していますので、2枚目のソロアルバムとなります。

さて、そのHall & Oatesですが、デビューアルバムのリリースは1972年にまでさかのぼります。
初めてのシングルヒットは、1976年の"Sara Smile"、最高位は4位、この曲は名曲でした。さらに、続いてヒットしたのが"She's Gone"、こちらも負けず劣らずの名曲、最高位は7位でした。その後も大ヒットを続け、"Rich Girl"など、5曲のNo.1ヒットを含め、合計で25曲のTop40ヒットを持つ、スーパースターのデュオです。

そのDaryl Hallが、1980年に出した初のソロアルバム『Sacred Songs』に続く2枚目のソロアルバム『Three Hearts in the Happy Ending Machine』を1986年にリリースします。

ファーストの方から先に書きますと、このアルバムのプロデュースはロバート・フリップ。なかなか個性的なアルバムで、アルバムはそこそこヒットしましたが、シングルヒットは出ませんでした。

そして2枚目のアルバムからのファーストシングルがこの曲”Dreamtime”。
この曲は、初めて聞いた時から、「いい曲だなぁ!」と、感じました。Daryl Hall、やっぱりいい曲作りますよね。もちろん、Paul Youngに提供した"Everytime You Go Away"のようなバラードの名曲や、"Private Eyes"のようなポップスの名曲もありますが、この”Dreamtime”は、メロディアスロックの名曲ともいえるのではないでしょうか。

”Dreamtime”の曲の作者は、Daryl HallにJohn Beebyの共作。驚いたのは、プロデューサーに、ユーリズミックスのDavid A. Stewartが参加しています。この曲のギターソロもDavid A. Stewartが担当していますね。

そしてこの曲、なんといってもあの日本の名曲とそっくりということで一部の方々には有名です。そう思って聞くと、わかる方がたくさんいると思います、「負けないで」ですね。曲のリリースは1993年ですので、”Dreamtime”の発表からちょっと時間が経ってはいますが、私はこの曲を聞いた瞬間に、「やや、”Dreamtime”じゃないの!」と思いましたから、それだけ似ているのでしょう。作者の織田哲郎さん、どうなんでしょう?
でも、それはそれとして、日米とも、この名曲の価値は、十分ありますし、私は、「負けないで」は、日本のポップスを代表する名曲だと思います。なんせボーカルがすばらしいですから。
コメント (24)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする