ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1984年1月14日付 Olivia Newton John - Twist of fate

2020-01-12 23:15:18 | 1984年ビルボードTop40
1984年1月14日付ビルボード All American Top40、この週6週目の1位の大ヒット、Paul McCartney and Michael Jacksonの"Say Say Say"。Paul McCartneyもMichael Jacksonも説明することありません、ソロでも数多くの大ヒットを持っています。この二人のデュエットとしては、Michael Jacksonのアルバム『Thriller』に収録の"The Girl Is Mine"が最高位2位を記録していますので、それに続く大ヒットとなりました。Paul McCartneyはビートルズ時代を除いて9曲目の1位。Michael Jacksonは6曲目の1位です。

2位は4週間続けた4位からアップ、Yesの"Owner Of A Lonely Heart"。Yesですが、ロックファンの方々ならばご存知、イギリスのプログレッシブ・ロックバンド、プログレロックの先駆者であります。アルバムでは『こわれもの』や『危機』などがアメリカでも大ヒットしていますが、シングルは1971年に最高位40位を記録した"Your Move"、1972年に13位を記録した"Roundabout"に続く3曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのTop5ヒットです。
3位は4週間続けた2位からダウン、ついに1位になれませんでした、Daryl Hall & John Oatesの"Say it Isn't So"。数多くの大ヒットを持つデュオですが、Top3ヒットは1982年12月から翌年の1月にかけて4週間1位を記録した"Maneater"以来となります。
4位は3週間続けた3位からダウン、こちらも1位にはなれませんでした、Duran Duranの"Union Of The Snake"。Duran Duranですが、最高位3位の"Hungry Like the Wolf"、最高位4位の"Is There Something I Should Know?"に続く3曲目のTop5ヒットです。
5位は前週と変わらず2週目の5位、Olivia Newton-Johnの"Twist Of Fate"。Olivia Newton-Johnですが、通算5曲のNo.1ヒットをはじめ数多くの大ヒット曲を持っています。Top5ヒットとしては1982年に3位を記録した"Heart Attack"以来となります。

この週5位はOlivia Newton-Johnの"Twist Of Fate"。最高位は1月7日と14日の第5位。年間チャートは42位でした。

Olivia Newton-John、説明するまでもありませんね、1982年の10週間の1位、年間チャート1位を記録した歴史的な大ヒット"Physical"をはじめとする合計5曲の全米No.1ヒット、この曲"Twist Of Fate"で通算13曲目のTop5ヒットを持つスーパースターです。

私は特に彼女の70年代中頃の曲が好きで、"Have You Never Been Mellow"や"I Honestly Love You"は素晴らしい曲でした。今でも私の大好きな洋楽リストの上位に入っている曲です。
その後、映画『グリース』でのジョン・トラボルタとの共演を経て、"Physical"で大イメージチェンジ、世紀に大ヒットに結びつきます。

実は、"Physical"を最後に私のブログにはOlivia Newton-Johnは登場していませんでした。
やっぱりメロウなカントリー調の彼女が好きな世代には"Physical"のオリビアを受け入れるのは難しかったです。

でも久し振りにこの曲"Twist Of Fate"、気に入りました。曲が良かったです。ちょっと歌謡曲っぽいメロディアスなところも良いですね。
曲の作者はPeter BeckettとSteve Kipnerの共作。実はこの二人、凄腕ソングライターなのです。
まずはPeter Beckett、70年代のロックファンの方ならご存知かもしれません、ロックグループ Playerのリードボーカル・リードギタリスト。
そう、1978年のNo.1ヒット"Baby Come Back"の Playerです。AORロックの名曲でした。
もう一人のSteve Kipner、オリビアの"Physical"や"Heart Attack"も彼の曲ですね。ほかにもChicagoの"Hard Habit to Break"も彼の作によるものです。
そしてプロデューサーはDavid Foster、ヒットするべくしてヒットした曲でしょうか。

この曲ですが、映画『Two of a Kind:邦題は「セカンド・チャンス」』のサントラ盤収録曲です。
主演は『グリース』と同じジョン・トラボルタとオリビア・ニュートン=ジョン。映画自体は大コケだったようです。私も見なかったです。


そしてこちらがPlayerの"Baby Come Back"。おお!やっぱり名曲だ!


今週 先週 song / artist
1 1 SAY SAY SAY / PAUL MCCARTNEY & MICHAEL JACKSON
2 4 OWNER OF A LONELY HEART / YES
3 2 SAY IT ISN'T SO / DARYL HALL & JOHN OATES
4 3 UNION OF THE SNAKE / DURAN DURAN
5 5 TWIST OF FATE / OLIVIA NEWTON-JOHN
6 6 TALKING IN YOUR SLEEP / ROMANTICS
7 7 BREAK MY STRIDE / MATTHEW WILDER
8 8 I GUESS THAT'S WHY THEY CALL IT THE BLUES / ELTON JOHN
9 13 KARMA CHAMELEON / CULTURE CLUB
10 15 RUNNING WITH THE NIGHT / LIONEL RICHIE
11 10 ALL NIGHT LONG / LIONEL RICHIE
12 9 UNDERCOVER OF THE NIGHT / ROLLING STONES
13 17 JOANNA / KOOL & THE GANG
14 11 UPTOWN GIRL / BILLY JOEL
15 12 LOVE IS A BATTLEFIELD / PAT BENATAR
16 21 THE CURLY SHUFFLE / JUMP 'N THE SADDLE
17 22 THAT'S ALL / GENESIS
18 18 READ EM' AND WEEP / BARRY MANILOW
19 14 MAJOR TOM / PETER SCHILLING
20 24 I STILL CAN'T GET OVER LOVING YOU / RAY PARKER JR.
21 30 THINK OF LAURA / CHRISTOPHER CROSS
22 26 PINK HOUSES / JOHN COUGAR
23 23 IF I'D BEEN THE ONE / 38 SPECIAL
24 25 TIME WILL REVEAL / DEBARGE
25 27 HOLIDAY / MADONNA
26 38 LET THE MUSIC PLAY / SHANNON
27 16 CHURCH OF THE POISON MIND / CULTURE CLUB
28 39 AN INNOCENT MAN / BILLY JOEL
29 32 GOLD / SPANDAU BALLET
30 31 STAY WITH ME TONIGHT / JEFFREY OSBORNE
31 34 SO BAD / PAUL MCCARTNEY
32 33 THE SIGN OF FIRE / FIXX
33 20 CUM ON FEEL THE NOIZE / QUIET RIOT
34 37 MIDDLE OF THE ROAD / PRETENDERS
35 45 YAH MO B THERE / MICHAEL MCDONALD & JAMES INGRAM
36 36 BABY I LIED / DEBORAH ALLEN
37 19 SYNCHRONICITY II / POLICE
38 41 REMEMBER THE NIGHTS / MOTELS
39 40 IN THE MOOD / ROBERT PLANT
40 42 SEND ME AN ANGEL / REAL LIFE

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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (太ったボンジョビ( ´〇`))
2020-01-13 12:15:38
オリビア、段々微妙になっていく頃でしたっけ?
私もphysicalは何とも判断に困った特大ヒットでしたが、そのあとの大人のオリビア「アーン動いて」、ロックなオリビア「ハラタック」はともに新境地と思え、かなり聴きました。
小ヒットですがランドスライドは一番好きだったですねえ。
で、期待していたらまさかのサントラ、また映画ですかあ?
曲はさすがに当時の男チャートをブレイクするだけのパワーはありましたね。
しかしどうも作りすぎな感じで、こっちが恥ずかしくなる必死さが見え隠れしていたように感じました。
スティービーニックス、ベネター、オリビアが奇しくも同じ5位でしたが、時代はこのあと変な女性らに喰われていくのですね。
でもホリデーは良い曲かも…当時はスルーでしたけど。
(*´∀`) ジャスチュワナ、でジャスチュワナ~アァ🎵
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Two Of A Kind (音時)
2020-01-13 17:05:57
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/23026380.html
映画は原題「Two of a kind」で"似た者どうし"という意味で、邦題が「セカンド・チャンス」。僕も観てない(^▽^;)のですが、一度死んでしまった2人が神様のちからで二度目の人生を与えられて出会う...というストーリーのようですね。「Twist Of Fate」は"運命のねじれ"~予期せぬ展開、大どんでん返し!っていうところでしょう。結構歌詞は物語に忠実なようですね。
 作者がピーター・ベケットというのは僕も今回初めて気づきました。ありがとうございました!
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永遠のアイドル (omnibusfan)
2020-01-13 17:39:07
 星船さま こんばんは。
 今年初めての書き込みになります。よろしくお願いします。
 Oliviaを取り上げていただきありがとうございます。私にとっては、中学の時、初めて買ったLPレコードがOliviaの「そよ風の誘惑」でした。それ以来、永遠のアイドルです。(笑)
 高校のときはファンクラブにも入っていましたし、1978年には来日コンサートへも行きました。
 この曲は、当時よく聴きました。PVも頻繁に流れていたように思います。映画のシーンも出てきたのに、結局、私も映画を観ることはありませんでした。DVDとかあるのかなあ。
 ところて、この曲が彼女最後のトップ10ヒットになってしまいました。その当時はそうなることを知る由もありませんでしたが。
 あと、先月、マライヤキャリーの「恋人たちのクリスマス」の記念PVにも元気な姿を見せていましたね。
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"Physical"より (星船)
2020-01-13 20:49:01
太ったボンジョビさんこんばんは。
オリビアのこの曲、作りすぎというか、ヒット狙いが感じられましたが、まあそこはサントラということで、良いんじゃないでしょうか。"Physical"よりもよっぽど好きでした。
「ホリデー」も結構好きでしたが、まさかここかでの大スターになるとは、当時は思いもよりませんでした。
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ピーター・ベケット作 (星船)
2020-01-13 20:50:54
音時さんこんばんは。
そうそう、この曲の作者はピーター・ベケットさんでした。私も今回の記事を書いていて気が付きました。
私たちの念で位にとっては懐かしい名前ですよね。
ヒットするべくしてヒットした、オリビア気合の一曲でした。
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オリビアのポスター (星船)
2020-01-13 20:56:00
omnibusfanさんこんばんは。
今年もよろしくお願いします。
いや~!同じですね。「そよ風の誘惑」、名曲でした。私の部屋にはオリビアのポスターが貼ってありました。
70年代中頃のオリビアの曲、ホント今でも大好きです。
マライア・キャリーですが、ビルボードで1位になりましたね。驚きました。彼女の元気なPV、私も見ました。やっぱりクリスマスはこの曲しかないです。
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Diva (hannah)
2020-01-13 21:34:35
星船さん、こんばんわ。
この頃からひとつの大きな流れになっていた映画がらみと大物Oliviaとなれば、5位の大ヒットは当然かもしれません。
P.BecketとS.Kippnerによる楽曲とはいえ、やはりOliviaの力なくして大ヒットはなかったでしょうね。
70年代末頃からの彼女のダンス系の曲調には賛否はありますが、Divaの魅力たっぷりで好きな曲でした。
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Unknown (太ったボンジョビ( `_´))
2020-01-13 23:14:08
あとプレーヤーのベビカンバッ、久々に本家のを聴きました、やっぱり素晴らしいですねー。
イントロ、AメロBメロ、サビ、転調、ラスト盛り上がり、アウトロ…完璧であります。
本家のを、と言ったのは最近ときどき「乞われて」歌っているからです。
敷居が高かったのですが、歌いまショーヨ、と言われたらそりゃあ攻めますよ。
声がでないところも無理矢理頑張っておりますが、ヘタなりの達成感はすごくありまして…エヘヘ。
85年秋、SUNTORYサウンドマーケットで2週間で10年分のNo.1ヒットを年毎に10~12曲かけてくれましたが、
ストーリーズのブラザー・ルイ
イーグルズののろ夜
プレーヤーのベビカンバッ
この3曲は初めて聴いたのにいきなり心を奪われましたよ。
100点です。
洋楽を意識したのがステインアライブでしたので、遅かったわたしにはホント残念でしたよ。
まあ一番華やかっぼい71年はまだ小学校入学ですのでとても無理でしたが…。早く気付かれたみなさんが羨ましいですよ。
(´・〇・`) ジィープシーズトゥランバンスィーブズ🎵
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ヒットしすぎ (星船)
2020-01-14 21:40:17
hannahさんこんばんは。
それはごもっとも!
やっぱりオリビアの魅力が生んだヒットですね。
曲も良かったですが、彼女良い声しています。歌もうまいですしね。
彼女のダンス系、ロック系の曲の中にも良い曲ありましたが、"Physical"がヒットしすぎたっていうのがあんまり受けい入れられないところもあるかもしれません。
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シャウト系 (星船)
2020-01-14 22:30:45
太ったボンジョビさんこんばんは。
いやいや、さすがです太ったボンジョビさん。 Playerの"Baby Come Back"を歌える方はなかなかいませんよ。名曲でしたよね。
それに、「呪われた夜」に、なんと「ブラザー・ルイ」ですか!シャウト系ですね。この歌を歌えるとは、尊敬します!
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