ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

パット・ベネター Pat Benatar - Invincible(Theme from The Legend of Billie Jean)(1985年の洋楽 Part37)

2021-09-23 22:43:28 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart37はPat Benatarの"Invincible"(Theme from The Legend of Billie Jean)。最高位は9月14日付の第10位。年間チャートは残念ながら圏外でした。
ここのところ、映画音楽が続いていますが、あえて本日も映画音楽の紹介、映画「The Legend of Billie Jean」のテーマです。

Pat Benatarですが、70年代初めころから活動を開始。その当時は女性ハードロックでは活躍している人はほとんどいませんでした。アルバムを出すまでにはしばらく時間がかかりましたが、1979年、デビューアルバム『In the Heat of the Night』をリリース、このアルバムからのシングル"Heartbreaker"が23位を記録し、アルバムも最高位12位を記録するヒットアルバムになります。当時はまだ珍しい女性ロッカーとして人気急上昇、次のアルバム『Crimes of Passion』はアルバムチャート2位、そして、3枚目のアルバム『Precious Time』で、ついにアルバムチャートNo.1を記録します。

シングルでもヒットを連発、『Crimes of Passion』からのシングル"Hit Me with Your Best Shot"が最高位9位と初のTop10ヒット、そして、83年の『Live from Earth』からのシングル"Love Is a Battlefield"と84年の『Tropico』からのシングル"We Belong"がともに第5位を記録する彼女の最大のヒットとなりました。

"Invincible"ですが、1985年にリリースした彼女の7枚目のアルバム『Seven the Hard Way』からのシングル。アルバム自体は最高位26位と、いまいちのヒットでしたが、シングルはこの曲に続くシングル"Sex as a Weapon"が最高位28位と、まずまずのヒットになりました。
"Invincible"は彼女のアルバムに収録されるとともに、映画「The Legend of Billie Jean」に使われました。
この映画は見ていません。もしかしたら日本では放映されなかったのではないでしょうか?映画自体もあんまりヒットしなかったようですね。映画のヒットによる影響ではなく、曲自体の魅力でヒットしたのでしょう。

"Invincible"の作者はいずれもソングライターのHolly KnightとSimon Climieの共作。両者とも有名ソングライターで、もちろんHolly Knightはご存知ですよね。私のブログでも何度も登場していますが、Pat Benatarの"Love Is a Battlefield"も彼女の作品でした。
プロデューサーは Mike Chapman。もちろんこちらも超有名プロデューサーです。
曲は覚えやすいメロディに、さすがPat Benatar、カッコいいロックに仕上がっています。


こちらが映画の方のPVです。

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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
女性ハードロッカー (星船)
2021-09-26 20:11:44
hannahさんこんばんは。
そうですね、女性のソロロックヴォーカリストというと、リンダ・ロンシュタッドもそうですが、彼女はウエストコーストロック。パット・ベネターはハードロック系と、多少傾向が違いますね。特に女性ハードロッカーとしては、パット・ベネターは名実ともに第一人者ですね
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当代随一のロックヴォーカリスト (hannah)
2021-09-26 18:15:11
星船さん、こんばんは。
時代を飾った女性ヴォーカリストは、B.Streisand、D.Summer、R.Lonstadtなどいろいろいますが、女性のロック系のソロヴォーカリストでは、P.Banataerは当代随一の存在でした。
R.Lonstadtはロックヴォーカリストという感じでもないですし、S.NicksもMacの片手間のソロ活動の感じですし。
NYCのジュリアード音楽院でみっちり鍛えただけある、パワフルなヴォーカルでした。
それとやっぱり、N.Geraldの存在も大きいですね。
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ライブがカッコいい (星船)
2021-09-26 16:53:42
太ったボンジョビさんこんにちは。
パット・ベネターには、ハードロックから、メロディアスロック、バラードロックと、いろんなパターンで、いい曲ありました。
特にライブがカッコいいですよね。ワクワクするようなライブができる女性ロッカーは、ハートとパット・ベネター、スティービー・ニックスの3アーチストでしょう。
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女性ロッカー (星船)
2021-09-26 16:48:57
ローリングウエストさんこんにちは。
スティービー・ニックスやデボラ・ハリーのように元々バンドで活躍していた方を除いて、単独で活躍する女性ロッカーというと、スージー・クワトロの後を追ってデビューしたのがパット・ベネター、ということでしょうか?
パット・ベネターは、声量があり、、迫力ある歌声にプラスして、バラードでも心地よいいい声しているんですよね。
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80年代も半ば (星船)
2021-09-26 16:43:27
実験鼠さんこんにちは。
80年代も半ばになると、私もだんだんと洋楽を聴かなくはなりましたが、まだこの85年はしっかりと聞きながら、チャートもちゃんとつけていました。意外と良い曲も多かったですよ。特に最近聞き直すと、カッコイイ曲も多かったです。
パット・ベネターは大ヒットというと、この曲が最後になってしまいましたね。
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ロックアルバムが大ヒット (星船)
2021-09-26 16:39:11
blackmore1207さんこんにちは。
そうでした、この頃、女性ロッカー、そもそもロックアルバムが大ヒットしたころでした。80年はピンクフロイド、81年はREO、82年はエイジアが年間1位ですから。パット・ベネターも80年に『In The Heat Of The Night』が年間7位、81年には『Crimes Of Passion』が年間5位と超大ヒットしましたね。
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数々の名曲 (星船)
2021-09-26 16:34:17
太ったボンジョビさんこんにちは。
"Rag Doll"はHolly Knightでしたか。さすがいい曲作ります。それにしても数々の名曲、歌いやすい曲が沢山ありますか。エアロの曲で他にないかと思ったですが、他にはないようです。
そういえば「スティービー」は男の名前ですね。でも女性でもあるのでしょうか。日本でも「かおる」とか「ひろみ」とか、男女両方に使われる名前がありますね。
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Unknown (太ったボンジョビ ( '-' )ʃ)
2021-09-26 15:39:43
みなさんベナターには結構(特にPreciousタイムまでですかな?)熱い思いがあられるようで何よりです。
私も今さらながらベナターにはハート並みに好きな曲が多かったのだな、と回顧してしまいました。
Earthライブでは
・アイウォントアウトからのウィリブフォーラブ
・暗黒の子供たち
・プロミシーズインザダークからのハートブレーカー
スタジオ盤なら
・バトルフィールド
・アンザイアティ(ゲトナーバス)
・なし 1~3枚めを聴いていない(♯`Д´)
張りのある綺麗な高音と、熱いシャウトはどちらもハイレベルですね。
ただゲトナーバス以降はちょといろいろやり過ぎた感じもしまして、ビックスターなのに模索しまくったような………
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Unknown (ローリングウエスト)
2021-09-26 14:19:50
「パット・ベネター」は1981年から5年連続でグラミー賞(女性ロック部門)の栄誉に輝いたアーティストなので印象が強く残っています。80年代初頭の正統派ロックシンガーで女性ヴォーカルはパット・ベネター以外考えられなかった印象です。シャウトする場面でも囁くような場面でも 元々のポテンシャルが高いということなんでしょう。AORやフュージョン等お洒落な音楽全盛期の中で、女性がハードロックナンバーをパワフルにシャウトする姿が何か貴重な存在に思えました。1979年「ハートブレイカー」デビューした時は、声に張りがありでストレートに伝わるシャウトの歌唱力、色気も持ち併せた女性シンガーが現れたな~と思ったものです。小生も1984年「ウィ・ビロング」が一番大好きです!POPでセンスのあるシンセサイザー・イントロとアコースティック伴奏・素晴しいアレンジが実に魅力的、ノりのいいビートリズムと彼女の声量ある力強い歌声と、澄んだバックコーラスがバランスよくコラボしていました! 「シャドウ・オブ・ザ・ナイト」も素晴らしいですね。
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Unknown (実験鼠)
2021-09-26 10:11:21
おはようございます。ご無沙汰しております。
この頃のチャートを見ると、わりとというか、ほとんど知ってる曲ばかりで、この頃もまだ熱心にチャートを追いかけてたんだなあと感じております。
パット・ベネターのこの曲も覚えてました。
ただ、思い入れ深さという点ではかなり薄れてきてて、コメントもだんだんしづらくなってきてますね;
今考えると、あまり好きな曲もないまま、惰性でエアチェックを続けていた頃なのかなあ・・・と。
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Unknown (blackmore1207)
2021-09-25 23:46:12
こんばんは。
アルバム「プレシャスタイム」が1位になった81年はキムカーンズ「私の中のドラマ」スティーヴィニックス「麗しのベラドンナ」などアルバム1位なんですよね。ジョーンジェットもアルバム2位でしたがシングルは1位と女性ロッカー当たり年だったんですね!
因みに81年の年間アルバムチャートを見るとプログレ&メタルが6枚も入っているのには驚きました‼️
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Unknown (太ったボンジョビ ₍₍ ◝( ‾▿‾ )◟ ⁾⁾)
2021-09-25 21:36:41
昨日に引き続きホリーナイトさんの曲、動画サイトではエアロスミースのあのラブドール(すみませんわざと間違えました)もとい、ラグドールがそうだったとは!
何回もPhパブで友達と歌いましたし、知られてなくても頻繁にヤっておりました。
リアルタイムだと世間がファーストシングルのデュードで盛り上がっていたとき、メアリーターナーさんが先取り?してやたらこの曲をかけていて
「カッケーなー!」と即座にインプットされてしまったなあ。
さてベナターさん、バナーさんのとおり、2,3枚目は彼女の超ピークでしたよね?
ところが私の認識がゲトナーバス(買いました)からなので、ピークに立ち会えなかったのが残念であります。
アルバム1位にはあとから知って驚きました、同じ頃にまたもや無理やり繋がりですが、アルバムならスティービーニックスもキングフォーアデイ(week)をやっておりましたね!
もうひとつ似てるのは、ベナターもニックスも名前が男モノであることかな?
パットもスティービーも女性で他に居ない名前なんじゃないですかね?
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アルバムアーチスト (星船)
2021-09-25 20:55:50
続いてhannahさんこんばんは。
そうでした、彼女はどちらかというと、アルバムアーチストと言っていいと思います。『Precious Time』の1位獲得には驚きましたし、嬉しかったです。『Live from Earth』はライブアルバムにもかかわらず、最高位13位、確か年間チャートでもTop100以内に入ったと思います。アルバムアーチストでもあり、ライブアーチストでもありますね。
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Top40には引き続き (星船)
2021-09-25 20:50:17
hannahさんこんばんは。
そうでした、この曲が彼女の最後のTop10ヒットでした、が、まだTop40には引き続きエントリーしていました。次のヒットシングル"Sex as a Weapon"は、曲名からして衝撃的ではありました。曲も良かったです。太ボンジョビさんじゃあありませんが、ちょっとワンパターンになって飽きられましたか。
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Unknown (星船)
2021-09-25 20:37:05
太ったボンジョビさんこんばんは。
Holly Knight & Mike Chapmanのコンビは、この曲も、"One of the Living"も同じなんですよ。両曲ともさすが良い曲作りますよね。でも飽きちゃったって?またきっと聞きたくなりますよ。
この曲の良いところの一つは、女性陣のコーラスですよね。
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アルバムヒット (hannah)
2021-09-25 18:16:25
星船さん、こんばんは。
♪Hit Me With Your~♪の9位以降、シングルのTop10ヒットは何曲もありますが、彼女の凄いのは、アルバムヒットだと思います。
2ndアルバムんびして♪Crimes Of Passoin♪の2位を始め、♪Precious Time♪では当時のREO、Styx、Foreigner、Journeyの熾烈なトップ争いを制してついに1位になりました。
続く82年の♪Get Nervous♪も4位にランクされ、アルバムをリリースすれば大ヒットでした。
ロック系の女性ヴォーカルでは、間違いなくトップアーティストでした。
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無敵 (hannah)
2021-09-24 21:48:56
星船さん、こんばんは。
P.Benatarのこの曲は最高位10位で、タイトル通りの無敵とはいかなかったようですね。
80年代に入って、ピカイチの女性ロックヴォーカリストとしてヒットを飛ばしてきましたが、ちょっと陰りが出てきましたか。
プロデューサーはお馴染みのM.Chapman。
H.Lewisの♪Sports♪の彼のプロデュースでしたが、同じCharysalisレコードでしたね。
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Unknown (太ったボンジョビ (*>A<)つ)
2021-09-24 21:17:09
いや~⭐⛴️さん、まさかチナタナのワンノザリベーーンがホリーナイトの作品だとは…、まるで私にも「オラオラ」で言い渡されたような気持ちであります。
デビホス、ダイウォレには何か過不足を感じますが、どうやらホリーナイトさんには私の洋楽ライフを強くサポートしてもらった気がしてなりませんです。
んでこのインビンシボゥですが、私もカッコいいわベナター!であったのですが、今は聴き飽きた、なのでございます。
最近ではカーステでかかると、あのスッコーンスッコーンスッコーンジャカジャカジャカジャカチャーーーーンの時点で跳ばしてたりして。
嗜好が変わったのかなぁ。
特に二番のノーウェーイからのノーウェイウィーキャンラントゥーエニモオの作りが心地よいですな、それを利用した変調部の流れもイイ。
最後のベナターがアアーーのところに被せる女性陣のコーラスもサイコーですね。
なのに飽きている………うーんやっぱり歳とったんですねー。
私にはライブフロムアースがあればベナターはオッケーでありますヨーヨー。
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天才ソングライター (星船)
2021-09-24 20:53:13
blackmore1207さんこんばんは。
アルバム持っていらっしゃるのですね。
Holly Knightは無数の有名ソングを作った天才ソングライターですよね。いろんな曲がありますが、そういえば、先日紹介したマッドマックスのティナ・ターナーのもう1曲のヒットシングル"One of the Living"も彼女の作品でした。あまりに多すぎて、全部は分かりませんです。
Simon Climieの方は、George Michael と Aretha FranklinのNo.1ヒット"I knew you were waiting (for me)" で有名でした。
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彼女にぴったり (星船)
2021-09-24 20:42:36
音時さんこんばんは。
この曲、パット・ベネターにぴったりな曲ですよね。やっぱりバラードよりも、メロディアスロックが似合っています。曲名「無敵」も何となく彼女にぴったりの気がします。
作者のSimon Climieですが、「クライミー・フィッシャー」というのは記憶にあったのですが、シングルが88年に23位まで上がっていました。曲は覚えていませんが、アーチスト名はかすかに覚えています。"Love Changes Everything"、YouTubeで聞いてみました。
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Unknown (blackmore1207)
2021-09-24 17:39:04
こんばんは。
この曲が収録されたアルバムを所持してますが作者はHolly KnightとSimon Climieなんですね!
Holly Knightはハートの「never」も手掛けており大好きなライターです。
Simon Climieもリンジー抜きのマックで「When It Comes to Love」と良い曲を手掛けているのですがT.D.Fという覆面ユニットでクラプトンにテクノを教えため個人的にはA級戦犯かなと思います(笑)
でもジョージマイケルとアレサ「I Knew You Were Waiting」はいい曲でした!
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私たち無敵にならなきゃ! (音時)
2021-09-24 00:10:11
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/23858925.html
この曲はパット姐さんの曲でも気合入っててなかなか気に入ってます。当時シングルも購入(ピンク色の自ジャケット)しました。映画のストーリーに合わせて書かれたんでしょうかね。映画はやはり日本未公開のようですが、当時VHSは発売されているようで、リンクをURLに付けておきました。「私たちは断固戦う。汚い大人達と17歳の怒れる少女の伝説」とVHSビデオの表紙に書かれています。

私たち無邪気なままじゃいられない
立ち上がって敵と向かい合わなきゃ
今が生きるか死ぬかの状況なの
…私たちは無敵にならなきゃいけないの!

Invincible=無敵、ってたまに洋楽の歌詞に出てきますね。
作者の片割れのSimon Climieはクライミー・フィッシャーのクライミー。デニス・モーガンとのペアで、George Michael and Aretha Franklin - "I knew you were waiting (for me)" (1987) やRod Stewartの"My Heart Can't Tell You No"のソングライティングもしています。
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