1989年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart3は、Joan Jett & the Blackheartsの"Little Liar"。最高位は1月21日付の1週間の第19位。年間チャートは圏外でした。
Joan Jett & the Blackheartsのジョーン・ジェットといえば、70年代後半に、特に日本で大人気だった女性ロックバンドの草分け的グループ、The Runawaysのギタリスト。ドラムスのサンディ・ウェストにボーカルのシェリー・カーリー、ギターのリタ・フォード、ベーシストのジャッキー・フォックス、そして彼女ジョーン・ジェット、女性ロッカーのスーパースターが結集した伝説のグループがThe Runawaysです。
The Runawaysは4年間の短い活動期間で、日本では大人気でしたが、アメリカではほとんどヒットせずに解散したグループです、が、解散後のメンバーの活躍がすごかったですね。
もちろん、Joan Jettが1982年にリリースした"I Love Rock 'n' Roll"が最もヒット、7週間の1位を記録しました。Lita Fordもソロでのヒット、1988年には"Kiss Me Deadly"が最高位12位を記録、Cherie Currieは女優でも活躍したようです。
そのJoan Jett & the Blackhearts 、80年代半ばには、しばらくヒットが出ていませんでしたが、1988年に6枚目のアルバム『Up Your Alley』をリリース、このアルバムからのファーストシングル"I Hate Myself for Loving You" が最高位8位を記録、6年ぶりのTop10ヒットになりました。こちらをご覧ください→→→
この曲"Little Liar"ですが、『Up Your Alley』からの2曲目のシングル、曲の作者はJoan JettとDesmond Childの共作。このコンビは前作の"I Hate Myself for Loving You" と同じですが、曲調は全く違い、迫力あるパワーバラードでした。
正統派ハードロックバンドが作るパワーバラード、やっぱりそういう曲が私は好きなんですよね。ギターソロもカッコいい。さすがジョーン・ジェット、素晴らしい曲でした。
夕方に国道を帰れば県北からは2時間以上かかるので、信号の少ない田舎の山道をトヨエースで走る私。
そこに流れてきた一発でわかるジョーンのボイス。
「そーか、初めてのバラードで来たのか、ふ~ん」なのでありました。
曲中は当日の反省。気もそぞろでありました。しかしラストの長いコーラスの繰り返し。
「アイビリーブインユー」が何度も何度もリピートされ、うぜ~のはずだったのに
「いいな。ずっとこのまま流れていて欲しい。今日の悲しさはここで終える。明日も反省点だろうけど、いつか盛り上がらせる」なんてウソっぽく前向きに運転したような覚えがあります。
その後すぐにリトルライヤーなんか忘れたんですが、こうやって聴くと、当時の青さが甦ります。
沈んだ頃があってこそ、上げ潮のときの感無量が増量したものでした😃それでもあと数ヶ月は所長のプレッシャーがキツかったんですけどね。
冴えない自分語りしまして申し訳ございません。ジョーンがあまりにもクサクサ来ましたもので。
J.Jettもちろん80年代を語るうえでは欠かせないアーティストですね。
大ヒット曲はストレートなロックで、80年代ラストイヤーはパワーロックですね。
正統派ハードロックアーティストのパワーバラードはやっぱりいいですね。