ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1982年10月2日付 ビルボード 全米 Top40 エイジア Asia - Only time will tell

2018-10-02 22:17:37 | 1982年ビルボードTop40
1982年10月2日付ビルボード All American Top40、1位の変動がありました、2位からアップして1位はJohn Cougarの"Jack & Diane"。最高位2位を記録しこの週もまだ10位に滞在中の"Hurts So Good "に続く大ヒットで、もちろん初めてのNo.1ヒットです。

1位からダウンして2位はSteve Miller Bandの"Abracadabra"。1週間の1位から→3位にダウン、→2位に上昇して→2週目の1位→2位と、素晴らしい粘り腰の大ヒットです。Steve Miller Band、Top3ヒットとしては1977年に2位を記録した"Fly Like An Eagle"以来の久々の大ヒット、No.1ヒットは1973年の"The Joker"、1976年の"Rock 'N Me"以来の3曲目のNo.1ヒットとなりました。
3位は2週間の1位からダウンして2週目の3位、Chicagoの"Hard To Say I'm Sorry"。60年代から活躍し数多くのヒットを持っているChicago、1977年に4位を記録した"Baby What A Big Surprise"以来の久々の大ヒット、1位となると1976年の"If You Leave Me Now"以来になります。
4位も前週と変わらず、6週間の1位を記録した年度を代表する大ヒット、Survivorの"Eye of the Tiger"。Survivor、セカンドアルバムからのシングル"Poor Man's Son"が1981年に33位を記録、2曲目のTop40ヒットでついにNo.1獲得です。この曲、もちろん有名ですが、シルベスター・スタローンの『ロッキー3』の主題歌です。
5位も前週と変わらずこれで3週目の5位、Melissa Manchesterの"You Should Hear How She Talks About You"。地味なイメージがある彼女ですが、以外にヒット曲を持っていてこの曲で7曲目のTop40ヒット、これまでの一番のヒットは1975年に最高位6位を記録した"Midnight Blue"でしたので、Top5ヒットとなったのは初めてです。

この週17位はAsiaの"Only time will tell"。最高位は9月18日から3週連続の17位。年間チャートは残念ながらギリギリ圏外でした。

Asia、ご存知だと思いますが、プログレッシブドリームスーパーグループ。
ボーカル&ベースはもちろん元キング・クリムゾンのジョン・ウェットン、ギターとボーカルは元イエスのスティーヴ・ハウ、ドラムは元エマーソン・レイク・アンド・パーマーのカール・パーマー、キーボードは元バグルスで後にイエスのジェフ・ダウンズ。う~んやっぱりすごいメンバーです。

そのファーストアルバムから最高位4位を記録した"Heat of the Moment"に続く第二弾シングルがこの曲"Only time will tell"。
曲の作はメンバーのJohn Wetton,とGeoff Downes。
いやいや、良い曲です。プログレッシブロックがポップスと融合した名曲ですね。ジョン・ウェットン、良い声してますし、Steve Howeのギターもカッコイイ!


今週 先週 song / artist
1 2 JACK & DIANE / JOHN COUGAR
2 1 ABRACADABRA / STEVE MILLER BAND
3 3 HARD TO SAY I'M SORRY / CHICAGO
4 4 EYE OF THE TIGER / SURVIVOR
5 5 YOU SHOULD HEAR HOW SHE TALKS ABOUT YOU / MELISSA MANCHESTER
6 6 EYE IN THE SKY / ALAN PARSONS PROJECT
7 7 WHO CAN IT BE NOW? / MEN AT WORK
8 8 SOMEBODY'S BABY / JACKSON BROWNE
9 15 I KEEP FORGETTIN' / MICHAEL MCDONALD
10 9 HURTS SO GOOD / JOHN COUGAR
11 12 YOU CAN DO MAGIC / AMERICA
12 14 BLUE EYES / ELTON JOHN
13 39 HEART ATTACK / OLIVIA NEWTON-JOHN
14 21 I RAN (SO FAR AWAY) / FLOCK OF SEAGULLS
15 27 BREAK IT TO ME GENTLY / JUICE NEWTON
16 16 THINK I'M IN LOVE / EDDIE MONEY
17 17 ONLY TIME WILL TELL / ASIA
18 18 LET ME TICKLE YOUR FANCY / JERMAINE JACKSON
19 19 HOLD ON / SANTANA
20 20 DO YOU WANNA TOUCH ME / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
21 26 GLORIA / LAURA BRANIGAN
22 22 WHAT'S FOREVER FOR / MICHAEL MARTIN MURPHEY
23 23 HOT IN THE CITY / BILLY IDOL
24 24 BIG FUN / KOOL & THE GANG
25 25 JUMP TO IT / ARETHA FRANKLIN
26 34 DON'T FIGHT IT / KENNY LOGGINS WITH STEVE PERRY
27 35 GYPSY / FLEETWOOD MAC
28 28 NEVER BEEN IN LOVE / RANDY MEISNER
29 29 VOYEUR / KIM CARNES
30 30 MAKE BELIEVE / TOTO
31 31 YOU DROPPED A BOMB ON ME / GAP BAND
32 33 THE ONE YOU LOVE / GLENN FREY
33 36 YOU DON'T WANT ME ANYMORE / STEEL BREEZE
34 52 HEARTLIGHT / NEIL DIAMOND
35 46 UP WHERE WE BELONG / JOE COCKER & JENNIFER WARNES
36 43 LOVE COME DOWN / EVELYN "CHAMPAGNE" KING
37 37 HOLDIN' ON / TANE CAIN
38 44 YOU KEEP RUNNIN' AWAY / 38 SPECIAL
39 49 SWEET TIME / REO SPEEDWAGON
40 40 LET IT BE ME / WILLIE NELSON

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21 コメント

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「前週と同じく」 (ms-database)
2018-10-02 22:58:41
こんばんは!

1982年10月2日付のTOP40と言えば、40曲中21曲が前週と同順位を記録した週という印象が強いです。TOP40を聴いていても「前週と同じく」というフレーズがやたらと多かったですね。
TOP40内では動きがなかった反面、TOP40以下はウルトラダウンのオンパレード。
チャートマニアには堪えられない週でした。
http://msdb.blog75.fc2.com/blog-entry-294.html
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Unknown (ローリングウエスト)
2018-10-03 20:36:57
エイジアはやはりこのデビューアルバムが最高です!9週連続全米NO.1で1500万枚セールスを達成したこのモンスターアルバムは「プログレのエッセンスをポップスとして鏤めた3分半の楽曲」というスタイルを確立して世界的な大人気を博しましたね~。アルバムタイトルにも通ずる「時へのロマン」(Only Time Will Tell)は魅惑的なイントロと華美で絢爛豪華なサウンドのメロディアス曲ですが、歌詞内容は惨めな男の恨み節的な心情が吐露された男女の別れの歌だったとは知らなかったです。
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星船さんへ (ミュウ)
2018-10-03 20:38:33
今は亡き、ジョン・ウェットン。
早すぎた死が残念でたまりません。
エイジアのファーストアルバムは、彼のメロディメーカーとしての才能が頂点まで上り詰めた偉大な作品です。アレンジや他のメンバーの演奏もこれ以上はないと言うほど完璧です。
セカンドアルバムはファーストほどの密度の濃さはなかったと記憶しています。
キング・クリムゾン全盛期のシリアスな演奏と対比すると、また楽しめます。
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プログレっぽい曲 (hanahn)
2018-10-03 22:29:35
星船さん、こんばんは。
Asiaの2ndシングルです。この曲は、特に間奏にプログレっぽさを感じました。
彼らについてはいろいろ言われていますが、プログレを聴きやすくした点では高く評価されていいと思います。
そして、今週34位、35位に映画がらみの美しいバラードがエントリーです。
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なぜ女子の新体操? (音時)
2018-10-04 07:40:08
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/12689339.html
エイジアらしい、とてもスケールの大きい曲。恋の行方も時が解決してくてる…ということを「時へのロマン」という壮大な邦題。そんななか、このPVはどうでしょう?なぜか女性の新体操の選手がバク転を連続して…。意味がわかりません!

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Unknown (実験鼠)
2018-10-04 18:53:04
こんばんは。この曲も好きですねえ。「ヒート・オブ・ザ・モーメント」ほどのヒットにはなりませんでしたが、キング・クリムゾンがアメリカでは全くウケなかったことを考えれば、17位でも大健闘といえるでしょう。

ちなみにPVのプロデューサーは、ゴドレイ&クレームですね。彼ららしい遊び心の溢れたPVです。確かに「なぜ体操選手?」とういう疑問は湧きますが。評価の高かった(&エロかった)デュランデュランの「グラビアの美少女」と同じノリで作ったのかもしれません。
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ウルトラアップ&ダウン (星船)
2018-10-04 20:19:55
ms-databaseさんこんばんは。
このブログを書くにあたって毎週順位を打ち込んでいるのですが、「この週はやけに前週と変わらない曲が多いなぁ!」と思っていましたが、なんとTop40変わらない曲21曲の過去タイですか!チャートマニアにとってはこんなチャートアクションワクワクしますね。
そういう感覚で見ると、オリビアのジャンプアップとドナ・サマーのウルトラダウンが際立ちます。
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アルバム年間1位 (星船)
2018-10-04 20:32:57
ローリングウエストさんこんばんは。
エイジアのデビューアルバム、ホント素晴らしいアルバムだったです。プログレでありポップでありロックであり、重厚でメロディアス、いろんな要素が詰まった名アルバムでした。アルバム年間チャート1位を記録する大ヒットになったのも頷けます。この曲"Only Time Will Tell"もイントロからグッと引き込まれる素晴らしい曲ですよね。
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John Wetton&Geoff Downe (星船)
2018-10-04 20:38:57
ミュウさんこんばんは。
彼らのファーストアルバム「詠時感」では、主に John Wetton, Geoff Downes、Steve Howeの3人で曲づくりをしているようですが、John Wettonはバングルズの Geoff Downesとのコンビでの曲づくりがとってもうまくいったのかと思います。プログレとロックが融合した新たな曲はこの2人のコンビの相性で生み出されたものかもしれません。
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商業主義 (星船)
2018-10-04 20:43:35
hanahnさんこんばんは。
エイジアについては、クリムゾンやEL&Pの純プログレファンからは商業主義だとかいろいろ批判的な声がありましたね。私としてはとっつきにくかったプログレがポップになって新しい音楽として大好きになりましたが、昔からのファンは複雑な気持ちだったかもしれません。
映画のデュエットソングも上がってきましたね。
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