ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Aretha Franklin - Jump To It(1982年の洋楽 Part35)

2018-10-14 18:37:20 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart35はAretha Franklinの"Jump To It"。
最高位は10月9日から3週続けた24位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Aretha Franklin、今年の8月16日に亡くなってしまったのです。76歳でした。
私が彼女のことを知ったのは洋楽を聞き始めて間もないころ、1976年のヒット曲"Something He Can Feel"でした。でもヒット曲とはいっても最高位は28位。その後、しばらくTop40ヒットはありませんでした。その間、ディスコブームがあって彼女のような純ソウルはあんまりヒット曲がなかったですね。
そしてしばらくぶりにTop40に入ってきたのがこの曲"Jump To It"でした。

その彼女のヒット曲ですが、1970年代中盤から約10年間はあまり大ヒットが出なかった頃ですが、デビューは60年代前半、60年代後半には大ヒットを連発するまさにソウルの女王、「クイーン・オブ・ソウル」の名前にふさわしい活躍をしていました。1967年のNo.1ヒット"Respect"も有名ですね。
そして彼女の凄いところは、1980年代中盤以降復活、またまた大ヒットを連発するようになります。
1987年のNo.1ヒット、George Michaelとのデュエットソング"I Knew You Were Waiting (For Me)"がその代表曲ですね。
彼女のヒット曲、Hot100ヒットは73曲、Top40ヒットは43曲、Top10ヒットは17曲、No.1ヒットが2曲と、チャートとしても偉大な歌手だということがよくわかります。

"Jump To It"ですが、久し振りにTop40ヒットを記録した曲です。
曲の作者はLuther VandrossとMarcus Miller。
Marcus Millerは超有名ジャズベーシストで、Luther Vandrossはもとより、David SanbornやMiles Davisなどの大物ジャズ・ミュージシャンと活動している方です。この曲でもベースとシンセサイザーを担当しています。
そしてLuther Vandross、Top40ヒットも何曲か持っていますが、プロデューサーとしても大活躍していたミュージシャンです。
この曲が入ったアルバムのプロデュースもしていますし、バックボーカルでも参加しています。




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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
№1 Blackアーティスト (ms-database)
2018-10-14 21:32:11
こんばんは!

Aretha Franklinの逝去、残念でしたね。
彼女を追悼し、チャートインシングルリストをまとめましたのでご覧ください。
http://msdatabaseindex.web.fc2.com/Aretha_Franklin.pdf

この"Jump To It"、59位から33位に文字通り"Jump"してTOP40入り。その週(1982/9/11付)は、"Big Fun"(Kool & The Gang)も64位から36位と大ジャンプアップを見せ、番組(アメリカンTOP40)が大いに盛りあがっていたことを思い出します。
星船さんも書かれているように"Something He Can Feel"以来、6年ぶりのTOP40ヒットということも番組で触れられていましたね。
ところでこの"Jump To It"、BillboardのBlackチャートでも"Break It To Me Gently"以来の№1を獲得し、彼女18曲目の№1シングルとなりました。
 この18曲の№1という数はJames Brownの17曲を抜き、Louis Jordanに並ぶBillboard Blackチャート史上最多№1記録なんです(1982年当時)。
 文字通り、アメリカのBlackアーティストの頂点に立った記念すべき作品といえるのではないでしょうか。
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まさに女王 (hannah)
2018-10-14 21:48:42
星船さん、こんばんは。
Aretha Franklinの逝去はほんとうに残念でした。
前オバマ大統領も哀悼の意を表されていました。
僕が彼女の曲を初めて聴いたのは恥ずかしながら♪Love All The Heart Away♪でした。相手は誰か忘れましたがデュエット曲でしたね。
そしてソウルの女王であることも知りました。
声に存在感があります。
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気持ちのいい声ですよね。 (ミュウ)
2018-10-15 05:58:45
アレサも逝ってしまったんですね。
ちょっと早すぎたような気もします。残念です。

アレンジの話をまたまたしますね。

ギターの乾いたカッティングと
チョッパー・ベースは、まさに70年代後期から
80年代の初期に流行った音です。
打ち込みを使ってないので、今の時代でも
自然に聞こえます。
私はこのテクニカルなギター&ベースの音は好きです。
それにしても、アレサ自身のボーカルテクニックが光る曲でもあり、気持ちいいです。
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偉大な歌手 (星船)
2018-10-15 20:57:07
ms-databaseさんこんばんは。
チャートでいうと、前週の59位からTop40に33位に初登場と急上昇した割には最高位24位ということで、もうちょっと上位に食い込むかと思いましたが小ヒットに終わって残念でした。
それにしてもHot100ヒット73曲というのは凄いですね。ビルボードのチャートで自分で数えたのですが、あまりにも多くて数えるのも大変でした。
改めて偉大な歌手でした。
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George Bensonとのデュエット (星船)
2018-10-15 21:02:48
hannahさんこんばんは。
アレサが亡くなって全世界的なニュースになったのを見て、彼女の偉大さを改めて思いました。
"Love All The Hurt Away"ですが、私はこの曲は知りませんで、調べたら1981年のヒットで最高位が46位、George Bensonとのデュエットソングでした。ジョージ・ベンソンとの息がぴったり、甘い声同士のいい雰囲気のラブソングでした。
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Chic? (星船)
2018-10-15 21:13:28
ミュウさんこんばんは。
実はこの曲を聞いた時、「Chic?」と思った演奏だったですが、実際はシックではないのですが、70年代後半の雰囲気を感じさせる曲でした。
記事にも書きましたが、ベースはジャズ界では有名な(私はジャズには詳しくないので受け売りですが)ベーシストのMarcus Millerということ。切れの良いおしゃれな演奏ですね。
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Unknown (実験鼠)
2018-10-15 21:25:35
こんばんは。80年代のアレサというと、アン・レノックスとデュエットした「シスター」が個人的に強く印象に残っていますが、この曲は聴いた覚えがないです^^;
当時はソウル系の曲好きじゃなかったからかも知れません。
マーカス・ミラー・・・この時から活躍していたんですねえ。もう少し後になってから(’90年代前半だったかな?)彼のソロ・アルバムとか聴いていました。
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新旧の融合 (hannah)
2018-10-15 22:01:01
星船さん、こんばんは。
確かにChicっぽく聴こえますね。Chicといえば♪Le Freak♪とか♪Good Times♪に代表される、型を持ったリズムですが、80年代はこの2人のプロデュースがメインストリームになりました。
作者のL.Vandrossは81年秋の♪Never Too Much♪でデビューしましたが、いきなりA.Franklinに楽曲を提供して、まさに新旧の融合ですね。
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Eurythmics (星船)
2018-10-15 22:33:57
実験鼠さんこんばんは。
Eurythmicsへの参加曲ですね。
アン・レノックスとアレサじゃあ合わないだろ!と思いきや、特に「シスター(Sisters Are Doin' It for Themselves)」はしっくり自然なコラボでした。2人のデュエットはもう1曲「Missionary Man」がありましたが、私は断然「シスター」の方がお気に入りです。
マーカス・ミラーさん、名前だけしか知らないのですが、有名な方なのですね。
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歌手とプロデューサー (星船)
2018-10-15 22:40:55
hannahさんこんばんは。
ナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズのコンビが手掛けると、切れの良いおしゃれな曲になり、大ヒットが何曲もありました。プロデューサーとしての偉大な能力の持ち主だったでした。
ルーサー・バンドロスも、歌手としてもプロデューサーとしても両方で成功しましたね。
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