ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Supertramp - It's Raining Again(1983年の洋楽 Part1)

2019-01-09 20:40:14 | '83年洋楽
今年初めての1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズ、そのPart1はSupertrampの"It's Raining Again"。
最高位は1982年12月11日から1983年1月1日まで4週間続けた11位。年間チャートは一部年度の途中にかかってしまったからか、残念ながら圏外でした。

Supertrampですがイギリス出身のロックバンドでデビューは1970年、ご存知1979年発表のアルバム『Breakfast in America』が特大のヒットとなり、一躍人気ロックバンドとなります。
その『Breakfast in America』のリリースから3年を経て発売された次のアルバム『...Famous Last Words...』からのファーストシングルカットがこの曲"It's Raining Again"です。
曲の作者はRoger Hodgson、リードボーカルも彼がとっています。彼のもの悲しいボーカルはホント良い雰囲気を出しています。
このアルバムには9曲収録されていますが、Roger Hodgsonのリードボーカルが5曲、Rick Daviesが4曲とちょうどよいバランスのアルバムですね。
残念ながら、このアルバムの後Roger Hodgsonはバンドを脱退、ソロに転向してしまいます。


このアルバムにはHeartのAnn & Nancy Wilsonがバックボーカルで参加している曲が2曲あります。
そのうちの1曲がこの曲 "C'est le bon"。リードボーカルはRoger Hodgsonで、アン&ナンシー・ウイルソンのボーカルはあんまり目立ちませんが、とってもよい曲です。
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1983年1月8日付 ビルボード 全米 Top40 Daryl Hall & John Oates - Maneater

2019-01-06 21:21:07 | 1983年ビルボードTop40
1983年1月8日付ビルボード All American Top40、1983年最初の週、1月1日付けはビルボードがお休みになりますので「Frozen Chart」として1週分加算されます。
その最初の1位は1週分加算されて通算4週目の1位、Hall & Oatesの"Maneater"。Hall & Oates、1976年の初めてのヒット曲"Sara Smile"から多数のヒット曲を持っていますが、1981年のNo.1ヒット"I Can't Go for That"以来なんとこの曲で5曲目のNo.1獲得です。

2位は3位からアップ、Michael Jackson and Paul McCartneyの"The Girl Is Mine"。Paul McCartney、Stevie Wonderとのスーパースターデュエット"Ebony and Ivory"に続くスーパースターとのコラボでの大ヒット、Michael Jacksonとしては1979年の3週間のNo.1ヒット"Rock With You"以来のヒットです。
3位は4位からアップ、Don Henleyの"Dirty Laundry"。ご存知イーグルスのDon Henley、この時は残念ながら元イーグルスですね。この年にイーグルスは解散を宣言、メンバーはソロ活動に入ります。そのDon Henley、初めてのヒット曲が4位前上がってきました。ただ、ビルボードのチャートでは、Stevie Nicksの"Leather And Lace"が1982年2月に6位まで上がっていますが、この曲にはStevie Nicks with Don Henleyとなっていますので、解散後のヒットは2曲目となります。
4位は6位からアップ、Men at Workの"Down Under"。オーストラリア出身の彼ら、初めてのワールド発売アルバムからのファーストシングルで1位を獲得した"Who Can It Be Now?"に続く大ヒットです。
5位は7位からアップ、Marvin Gayeの"Sexual healing"。長いキャリアを持つソウル界のスーパースターMarvin Gaye、1977年のNo.1ヒット"Got to Give It Up, Pt. 1"以来久し振りのtop40ヒットでTop5入りです。

この週4週目の1位はDaryl Hall & John Oatesの"Maneater"。1982年12月18日から1983年1月8日まで年度をまたいで4週間の1位、年間チャートは7位。Daryl Hall & John Oatesは数々の大ヒットを持っていますが、年間チャートではこれまでの最高が"Kiss on My List"の7位ですので、これと並ぶ最高のヒットになりました。

Hall & Oatesですが、この曲でなんと5曲目のNo.1ヒット。ポップス界のスーパースターデュオですね。
初めてのTop40ヒットは1976年に4位を記録した"Sara Smile"。その年にもう1曲"She's Gone"で7位を記録しています。実は"She's Gone"は初めてのシングルヒットで、1972年に最高位60位でした。"Sara Smile"のヒットで再びシングルチャートを上昇した曲です。この曲名曲ですよね。今でも彼らの曲の中で一番好きな曲です。

"Maneater"ですが、作者はHall & OatesにSara Allenの共作、この3人で作ったのは、5位を記録した "You Make My Dreams"や1位になった"I Can't Go for That"もあります。
私はHall & Oatesの曲には好き嫌いがあって、あんまりポップスではなく、この曲"Maneater"や"She's Gone"のようにちょっとソウルっぽい曲の方が好みです。
彼らに合っていると思うのですが。



今週 先々週 song / artist
1 1 MANEATER / DARYL HALL & JOHN OATES
2 3 THE GIRL IS MINE / MICHAEL JACKSON & PAUL MCCARTNEY
3 4 DIRTY LAUNDRY / DON HENLEY
4 8 DOWN UNDER / MEN AT WORK
5 7 SEXUAL HEALING / MARVIN GAYE
6 2 MICKEY / TONI BASIL
7 5 GLORIA / LAURA BRANIGAN
8 6 STEPPIN' OUT / JOE JACKSON
9 9 ROCK THIS TOWN / STRAY CATS
10 10 TRULY / LIONEL RICHIE
11 12 HEARTBREAKER / DIONNE WARWICK
12 14 AFRICA / TOTO
13 17 BABY COME TO ME / PATTI AUSTIN & JAMES INGRAM
14 15 ROCK THE CASBAH / CLASH
15 16 YOU AND I / EDDIE RABBITT
16 18 THE OTHER GUY / LITTLE RIVER BAND
17 20 YOU CAN'T HURRY LOVE / PHIL COLLINS
18 19 THE LOOK OF LOVE / ABC
19 11 IT'S RAINING AGAIN / SUPERTRAMP
20 22 HEART TO HEART / KENNY LOGGINS
21 30 SHAME ON THE MOON / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
22 25 GOODY TWO SHOES / ADAM ANT
23 24 HAND TO HOLD ON TO / JOHN COUGAR
24 26 I DO / J. GEILS BAND
25 27 LOVE IN STORE / FLEETWOOD MAC
26 28 YOU GOT LUCKY / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
27 13 SHADOWS OF THE NIGHT / PAT BENATAR
28 21 UP WHERE WE BELONG / JOE COCKER & JENNIFER WARNES
29 37 ALLENTOWN / BILLY JOEL
30 31 LET'S GO DANCIN / KOOL & THE GANG
31 43 STRAY CAT STRUT / STRAY CATS
32 36 HEART OF THE NIGHT / JUICE NEWTON
33 33 A PENNY FOR YOUR THOUGHTS / TAVARES
34 34 WHAT ABOUT ME / MOVING PICTURES
35 35 SHOCK THE MONKEY / PETER GABRIEL
36 38 DOES IT MAKE YOU REMEMBER / KIM CARNES
37 39 YOUR LOVE IS DRIVING ME CRAZY / SAMMY HAGAR
38 40 TWO LESS LONELY PEOPLE IN THE WORLD / AIR SUPPLY
39 23 MISSING YOU / DAN FOGELBERG
40 42 SPACE AGE LOVE SONG / FLOCK OF SEAGULLS
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Billboard Year End 1982 Album Top100 1982年アルバム年間チャート Willie Nelson - Let It Be Me

2019-01-02 22:46:29 | Year End Chart
新しい年、1983年のビルボードHot100に沿って曲を紹介していきますが、年初の第1回目1月1日付はビルボードがお休み、ということで今年の第1回目は1982年の年間チャート、アルバム編の紹介です。

この1982年のアルバムチャートを振り返ってみると、ロック系アーチストの強さが目立った年でした。

1位はAsiaのファーストアルバム。5月15日付で1位になり、通算9週間の1位を獲得した特大ヒットアルバムです。ご存知元キング・クリムゾンのジョン・ウェットンほかスーパースターが結集した「夢のスーパーグループ」です。詳しくは昨年7月12日付の記事をご覧ください。

2位はGo-Go'sの「Beauty And The Beat」。3月6日から6週間1位を続け、デビューアルバムにして大ヒットを記録しました。
このアルバムに収録された"Our Lips Are Sealed"がデビューシングル、最高位20位ながらHot100に30週間滞在するロングセラーヒットになります。そして次のシングル"We Got the Beat"が2位を記録し大ブレイクします。

そして3位は「Foreigner4」。リリースされたのは1981年7月、1981年中に7週間の1位を記録、1982年になってからも3週間の1位で通算10週間のNo.1を記録。前年1981年度でもアルバム年間チャート70位を記録していますので、年度の途中にならなかったら文句なく年間1位クラスの歴史的な大ヒットアルバムです。

そして今回紹介するのはロックではなく大ベテランカントリー界の大御所Willie Nelsonのアルバム「Always On My Mind(青い影)」年間26位。27位にもグレイテストヒッツがエントリーしていますように、この年彼の大活躍の年になりました。シングルも2曲Top40にエントリー。"Always On My Mind"は最高位5位。年間22位のカントリーとしては異例の大ヒットになりました。
そして今回紹介するのは"Let It Be Me"。最高位は40位のちょっとレア曲ですが、チャートファンには40位に3週間連続滞在というのは結構印象に残る曲でした、全米Top40の第1曲目に3週連続ですからね。
原曲はかなり遡りますがジルベール・ベコーが1955年にヒットさせた「神の思いのままに(Je t'appartiens)」。それに英語の歌詞をつけて1960年にThe Everly Brothersが"Let It Be Me"としてシングルヒットとなり、最高位7位を記録しました。
その他にも様々な方々がカバーし、シングルヒットでも1964年に Betty Everett and Jerry Butlerがこれが最高で5位を記録しています。
そしてHot100への登場はWillie Nelsonでそれ以来のこと、18年ぶりとなりました。
改めて名曲ですよ。新年、穏やかな気分で聞きましょう。


こちらがThe Everly Brothersの1960年のヒットバージョンです。


順位 最高位 タイトル / アーティスト名
1 1 Asia / Asia
2 1 Beauty And The Beat / Go-Go's
3 1 Ⅳ4 / Foreigner
4 1 American Fool / John Cougar
5 1 Freeze Frame / J. Geils Band
6 1 Escape / Journey
7 7 Get Lucky / Loverboy
8 1 Bella Danna / Stevie Nicks
9 1 Chariots Of Fire(炎のランナー) / Vangelis / Soundtrack
10 2 Ghost In The Machine / The Police
11 1 Tatoo You(刺青の男) / The Rolling Stones
12 7 Abacab / Genesis
13 4 Hooked On Classics / Louis Clark & Royal Philharmonic Orchestra
14 12 Something Special / Kool & The Gang
15 6 Physical(虹色の扉) / Olivia Newton-John
16 5 Private Eyes / Daryl Hall & John Oates
17 16 Diary Of A Madman / Ozzy Osbourne
18 16 Feels So Right / Alabama
19 6 The Innocent Age / Dan Fogelberg
20 8 Quarterflash / Quarterflash
21 9 Breaking Away / Al Jarreau
22 2 I Love Rock' N' Roll / Joan Jett & The Blackhearts
23 5 Don't Say No / Billy Squier
24 1 Mirage / Fleetwood Mac
25 10 The Dude(愛のコリーダー) / Quincy Jones
26 2 Always On My Mind(青い影) / Willie Nelson
27 27 Willie Nelson's Greatest Hit's / Willie Nelson
28 1 Tug Of War / Paul McCartney
29 3 Dare / The Human League
30 14 Mountain Music / Alabama
31 7 Working Class Dog(ジェシーズ ガール) / Rick Springfield
32 22 Non-Stop Erotic Cabaret(エロティック キャバレー ~ 汚れなき愛) / Soft Cell
33 22 Juice / Juice Newton
34 9 Shake It Up / The Cars
35 2 Success Hasn't Spoiled Me Yet(アメリカン ガール) / Rick Springfield
36 21 Blizzard Of Ozz(ブリザード オブ オズ / 血ぬられた英雄伝説) / Ozzy Osbourne
37 10 Blackout / Scorpions
38 8 Aldo Nova / Aldo Nova
39 1 Hi Infidelity(禁じられた夜) / REO Speedwagon
40 3 Street Songs / Rick James
41 4 TOTO IV(聖なる剣) / ToTo
42 13 Picture This(ベイ エリアの風) / Huey Lewis & The News
43 1 For Those About To Rock(悪魔の招待状) / AC/DC
44 10 The One That You Love(シーサイド ラブ) / Air Supply
45 15 Why Do Fools Fall In Love(ファースト レディ) / Diana Ross
46 1 Greatest Hit's / Kenny Rogers
47 11 Tonight I'm Yours / Rod Stewart
48 1 Precious Time / Pat Benatar
49 28 Standing Hampton / Sammy Hagar
50 14 Keep It Live / Dazz Band
51 16 All Four One / The Motels
52 21 Time Exposure / Little River Band
53 47 You Could Have Been With Me / Sheena Easton
54 23 Allied Farces / Triumph
55 10 Memorise / Barbra Streisand
56 19 Never Too Much / Luther Vandross
57 18 Skyyline / Skyy
58 5 Zenyatta Mondatta / The Police
59 21 Cantroversy / Prince
60 3 Diver Down / Van Halen
61 17 Jump Up / Elton John
62 6 Share Your Love / Kenny Rogers
63 10 A Flock Of Seagulls / A Flock Of Seagulls
64 11 Dreamgirls(ドリーム ガールズ) / Original Broadway Cast
65 1 Dark Side Of The Moon(狂気) / Pink Floyd
66 10 Special Forces / 38 Special
67 5 Raise!(天空の女神) / Earth, Wind & Fire
68 3 Nice Tonight / Bob Seger & The Silver Bullet Band
69 11 The Other Woman / Ray Parker, Jr.
70 7 Combat Rock / The Clash
71 14 The George Benson Collection / George Benson
72 23 Tom Tom Club / Tom Tom Club
73 13 Loverboy / Loverboy
74 14 Gap Band IV / The Gap Band
75 6 Concert In Central Park / Simon & Garfunkel
76 7 Eye In The Sky / The Alan Parsons Project
77 3 Abracadabra / Steve Miller Band
78 2 Eye Of The Tiger / Survivor
79 19 Hey Ricky / Melissa Manchester
80 15 Give The People What They want / The Kinks
81 20 Quiet Lies / Juice Newton
82 39 One On One / Cheap Trick
83 49 Wild Heart Of The Young / Karla Bonoff
84 31 Pelican West / Haircut 100
85 28 Come Morning / Grover Washington, Jr.
86 4 Original Musiquarium 1 / Stevie Wonder
87 15 Jane Fonda's Workout Record / Jane Fonda
88 20 Tommy Tutone 2 / Tommy Tutone
89 9 Chicago 16(16 ~ ラブ ミー トゥモロウ) / Chicago
90 24 Hooked On Swing(フック オン スウィング ジャズ1) / Larry Elgart & His Manhattan Swing Orchestra
91 14 If I Should Love Again(愛は、あなただけ) / Barry Manilow
92 36 The Blasters / Blasters
93 33 Number Of The Beast(魔力の刻印) / Iron Maiden
94 17 On The Way To The Sky / Neil Diamond
95 35 Annie / Soundtrack
96 7 Good Trouble / REO Speedwagon
97 14 Straight From The Heart / Patrice Rushen
98 8 Songs In The Attic / Billy Joel
99 17 Voices(モダン ボイス) / Daryl Hall & John Oates
100 14 Greatest Hits / Queen
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あけましておめでとうございます。

2019-01-01 21:53:49 | 写真日記
あけましておめでとうございます。
今年は1983年のBillboard All American Top 40のチャートを中心に追っていきます。
本年もよろしくお願いします。

今年も素晴らしい初日の出を見ることができました。


こちらは日の出50分ほど前の薄明の写真です。
三日月にその左下の星が金星(明けの明星)さらに左下の星が木星です。

コメント (4)
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