藤代三郎の『外れ馬券に約束を』を読んだ。昨年『週刊Gallop』に連載されたコラム「馬券の真実」をまとめたもので、毎年出版される『外れ馬券-』シリーズの最新刊。
もう二十なん冊目かの作品だが、ここ数年は同じパターン、負けすぎで資金が続かず、いかに購入金額を減らすかというテーマと新しい馬券作戦を模索する展開。ただ今回の注目は皐月賞で、37万強の3連単を完璧に予想しながら見事に外すという、いかにも著者らしさ満載のくだりが秀逸、「ホントはとったけど外れたことにしてんじゃないの?」という疑義さえ浮かぶほど。さらに一回分を使って外した理由を綿密に解説。読み応えたっぷり。来年発売の次作も楽しみだ。