今邑彩の『ルームメイト』を読んだ。連続殺人事件を描くミステリー。
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春海とルームシェアしていたルームメイトの麗子が突然行方不明に。彼女を探していくと、彼女はどうも多重人格だったみたいで、いろんな顔をもっていた。そして別の人格で住んでいたマンションで死体で発見される。また、この事件を追っていた記者も死体で見つかって・・・。
ちょっと雑な展開でなんだかなぁって感じだが、意外な犯人が用意されていてそれなりに楽しめる。以下ネタバレを含むので未読の方は読まないように。
この作品のポイントは麗子が多重人格だったのと同じく春海も多重人格だったという事実。春海の別人格が殺人犯ってのは反則な気がしないでもない。多重人格を多用していてミステリーとしてはどうかなぁ・・・、途中である程度分かってしまうのもちと残念。後味悪いラストもなんだかなぁ。