染井為人の『悪い夏』を読んだ。
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社会福祉事務所で働く主人公。困っている人に生活保護を認定し、不正受給を疑われる人たちを正そうと奮闘する日々。そんななかやくざの計画にまんまとハマって・・・。
生活保護不正受給の実態と問題点を描く力作。サスペンスフルな展開にページを繰る手を止められずに一気に読了。こりゃ面白い!読み応えアリ!硬派なおはなしだが、終盤のコミカルな展開にはちと苦笑。最後のオチは想定内で笑いを禁じ得ない。
以下ネタバレなので未読の方は読まないように。
エピローグで主人公が生活保護受給者になっているのは、オチとしては想定の範囲内だが、笑うに笑えないんだよねぇ。
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