櫻いいよの『君が落とした青空』を読んだ。
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つきあい出して2年近くなる高校生の実結と修弥。実結の語りでお話はすすむのだが、最近なんだかうまくいってない様子。この日も二人で映画を観に行く予定だったが、修弥に電話がかかってきて映画はキャンセル。別れたところで、修弥にトラックが突っ込んできて修弥は死亡。ふと気づくと実結はこの日の朝に戻っていて、同じ日が始まる。そして修弥と映画に行くのだが、修弥に電話がかかってきて映画はキャンセル、やはり修弥にトラックが突っ込んできて修弥は死亡。そしてまたこの日の朝に戻って、このループが続いていく・・・。
正直、主人公のネガティブ思考がうっとうしいなと思いながら読んでいたのだが、そこにも著者の意図があったようで、最後まで読んでみればまずまず楽しめる作品。軽く読む分には面白く読める。 以下ネタバレなので未読の方は読まないように。
お話しの終盤には、実結と修弥の性格変わったんじゃないの?と思える変わりようにびっくり。ちょっとご都合主義的な感じは否めない。結局、最後まで同じ日の繰返しがどうして起こるのか解明されず、なんだかなぁ。最後のハッピーエンドは予想通りだが、なんでそうなるのと突っ込みを入れたくなるよ。
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