東山彰良の『ブラックライダー』を読んだ。上下巻合わせて900頁を超える長編作品。
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舞台設定は、6.16と呼ばれる核戦争(?)後の文明を喪失した未来のアメリカとメキシコ。寒冷化して、食糧難から人が人を食べ、人と牛をかけ合わせるという驚きの世界のお話し。西部劇的要素が強い作品で、ならず者がたくさん出てくる。ひと言で説明するのが難しい、いろんなことが詰め込まれたお話し。感染症的な蟲はちょうど今のコロナ禍とオーバーラップする。
やや冗長なところは否めなく、登場人物が多くて読みやすいとは言えないお話しで万人受けするとは思えないが、なかなかに読み応えあり。ロマンチックなラストのまとめ方が秀逸だ。
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