こだまの『夫のちんぽが入らない』を読んだ。
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大学に入ってちんぽが入らない恋人と付き合い、大学を卒業して教師になりその恋人と結婚し、学級崩壊に遭遇して心を病んで退職し、さらに別の病気にかかって子供をあきらめる作者自身を、その心情とともにつづる私小説。全体的にやや重いおはなしで、読後感はよくない。
なかなかに衝撃的なタイトルで、このタイトルじゃなかったら読もうとは思わなかっただろうなぁ。ただ、タイトルの夫のちんぽが入らない事象についての原因について全く言及がないのは納得がいかない。夫は風俗通いするし、妻は浮気しまくるし、こんな夫婦間で夫のちんぽが入らない理由を語らないのはタイトルにした以上反則だ。普通、夫婦間でこんなことがあれば病院に行って診てもらうんじゃないの? 別に夫婦間のことなので二人に問題なければいいのだが、はたからみるとかなり異常だ。