ミセスローゼンの上人坂日記

恋猫の屋根に来たりて空を見る



披露宴のマンゴープディング。

「私は完璧ではない。彼も完璧ではない。だから永遠にお互いを必要とする。」

これは、私とニックがブロンクス裁判所で結婚式を挙げた時、黒人の女性判事の前で私が述べたかった誓いの言葉だ。
「LOVEという言葉を使わずに愛の誓いの言葉を述べて下さい。」
とにこやかに判事に言われ、スピーチの得意なニックが滔々と私に向かって(LOVEという言葉を使わずに)ロマンチックな台詞を述べて居る間、私の脳は真っ白になっていた。このスピーチが終わったら次に私が何か言わねばならぬ。でも何も思いつかず、結局「Mee To...」と言って失笑を買った。私の娘達は気の毒がり、「日本語でよかったのに、通訳してあげたのに。」と言ってくれたが、それさえ思いつかぬほど緊張してた。ニックの娘は、「あなたのスピーチ好きだよ。」と慰めてくれた。その後私は自分で何度も想像した。パニクらず落ち着いて、シンプルな英語で先の誓いの言葉を述べる自分の姿を。
今日、空港でハオジェとミシェルにお別れを言う場面で、私はこの言葉を何故だか自然に二人に向かって言ってた。何だか長年の夢が叶ったような気持ちだ。
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