ミセスローゼンの上人坂日記

ブラヴォの声爽やかに講堂に



ファイナルにヴァン・ゲーンスのスケルツォを弾く少女。

本選は大講堂で行われる。チェロだけでなく、ヴァイオリンもピアノも室内楽も歌も、中国伝統音楽からジャズ、ドラムまで全部門が演奏するから賑やか。スケルツォの少女は予選より軽やかなスピッカートを弾き、精一杯にドルチェも弾いてゐた。もっと甘く、優しく、美しく、と意識するだけで少しずつ変われる物なのだ。何も教わらなくても自然に出来る天才など居ないと思う。ニックも先生から教わったものを我が物として今生徒に伝えているのだから。目には見えないがこういう物こそ大切に守ってゆくべき財産だらう。

審査員席のニックは通常のコンサートに行った時と同じやうに好きな演奏にはブラヴォーを叫んでいる。観客や他の審査員の判定に影響してしまうだらうに。皆さんニコニコしてるから、きっと構わないのだらう。

あと面白かったのは、ロシア人の審査員にロシア語で何か言おうとしてニックが、「あー私は」と間違えて日本語を喋っちゃったのを聞きつけた。
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