台風後JRが再開して初めて大月から特急あずさに乗り新宿へ。降りる時、サンフランシスコ生まれで、初めて富士山を見たという日本人のおばちゃんに助けを求められた。そのおばちゃんは、隣に座った髭もじゃのドイツ青年に助けを求められたらしく、でもおばちゃんは、青年と同じくらい日本語が分からず、私に助けを求めて来た。おばちゃんはおばちゃんでさっきまで困ってたそうだ。というのが、おばちゃんは河口湖駅に財布を忘れてあずさに乗ってしまい、急いで見送りの従姉妹に電話して、その人も家に帰りかけてたのをUターンして駅に戻り、幸い財布を見つけてくれて、次の電車で届けてくれるらしい。外国で困った経験がある人は、人の助けを絶対に拒めぬものだ。ドイツ青年の困りは、おばちゃんほど深刻でなく、
「湯沢へ行きたいのですが、①新宿湘南ライン→大宮→上越新幹線→湯沢か、②山手線→東京駅→上越新幹線→湯沢か、人に聞くたび違う事を言われる、どうすればいいか?」という質問で、ナビを見ると、①の方が早いし、乗り換えがうざくないと思うので、私なら①にする、と強く①を勧め、湘南新宿ラインの乗場まで一緒に行ってあげた。その時、ああ、今から湯沢温泉かぁと思うと羨ましく、漂白の思ひやまず、「あ、やっぱ私も湯沢行く途中でした。道連れになりましょう。」かなんか言って、新潟に行きそうになった。やばかった。そんな気も知らぬドイツ人の兄ちゃんに爽やかに感謝され、私は藍生の句会へ。頑張るぞ!