秋のはらもも吟行の中途で、みなで一位の実を一粒ずつ食べた。ヒイラギみたいな葉になる朱色の実。熟れて甘く、ぬめりのある小さな種もしゃぶりつくした。家に戻り、歳時記を見ていた句友の一人が、「一位の種にはタキシンっていう猛毒がある」と言いだしたので、冷やっとした。紫葡萄の種みたいに、ぬめりが美味しすぎて飲んじゃったかも。ウィキによると、一粒くらいなら何ともないが、たくさん種を飲むと痙攣して呼吸困難で死ぬこともあるそうだ。一位の種で死ぬなんて、俳人冥利に尽きるってもんだろう。
姑の父はじゅうぶん年取ってから、正月に餅を喉に詰めて死んだ。癌で苦しんで逝くより楽で、めでたい死にっぷりといえよう。姑たちが東京から年賀の電話をしたら、「今取り込み中や」と、京都の実家のものにいわれ、数十分して電話がかかったときはすでに息を引き取っていたそうである。
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十七子
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