塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

今ウディネーゼに必要な要素を探る

2013-09-22 23:38:05 | 日記
 「発掘 起用 売却」

 この3つのサイクルを完璧にこなすウディネーゼを、僕はいつも好意的に見ていますが、彼らのように残留が基本線のク
ラブも、時に資金を注入してビッグネームを獲得しても良いと思います。

 それは理由がありまして

 1・適切な財政状況にあるならば、大物を狙っても懐は痛まない
 2・時に大きな買い物をしなければ、自制心が働いて躊躇してしまう
 3・ファンのガス抜きも大切である

 例えば「2」に関しては昨年までのアーセナルがそうでした。

 確かにジルーとカソルラ、そしてポドルスキーという各国代表が加入しましたが、ベンゲルが掲げる育成が自制心となり、
大物を獲得できる資金があっても手を出しませんでした。

 しかし、今夏は62億円とも言われる金額を投入し、メスト・エジルを獲得しました。

 2009年初頭、アルシャーウインがロンドンにやって来たときも随分騒がれたものですが、このドイツ代表の加入は、
エミレーツに大きな実りをもたらす事でしょう。

 事実レアルの関係者は

 「エジルの売却はとどめておくべきだった」

 と囁いています。

 「3」に関してはナポリが具体例になります。

 ナポリは2000年代初頭、ひどい財政難でBで戦うこともありましたし、ディアドラ、マクロンなどスポンサーも随分
変更しています。

 しかしラウレンティス会長が陣頭指揮をとるようになってからは、ハムシクを筆頭に各国代表が顔を揃え、マッツアーリ
招聘が大きな成果

 「コパ・イタリアの制覇」
 「チャンピオンズ・リーグ出場」

 をもたらします。

 ウディネーゼもチャンピオンズ・リーグは出場していますが、カップ戦の優勝はありません。

 ですからガス抜き、ファンのタイトル渇望を癒すには、時にビッグネームの招聘も必要のように感じるのです。
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レアルとバルサ、アップルとその他

2013-09-22 23:22:34 | 日記
 新型アイ・フォンが発売されたことで狂喜乱舞の携帯電話市場ですが、僕はアイ・フォンの強みはそのコンパクトさにある
と思います。

 シャープのアクオスやソニーのエクスペリアのように、大画面の方が都合が良いという方もいるでしょう。

 ただ僕に限って言えば、店頭のデモ機で感触を確かめた際、このような大画面の電話はどうも手に馴染まず、大きさだけが
無意味に残ってしまうのです。

 アイ・フォンはその機能性だけでなく

 「折り畳み式携帯電話と同じような手の感触」

 と言う点でも、日本市場で大きなシェアを得る要因だと考えられます。

 サッカーで言えばアイ・フォンは昨年までのレアル、大画面スマートフォンはバルセロナのようなものでしょうか。

 グアルディオラ政権時代のバルセロナは、ピッチの横幅と奥行を最大限活用することで知られており、対戦相手は彼らを封
るためにどうしても片方の空間を詰める必要があり、逆に空いた空間を利用されていました。

 メッシにボールが渡れば基本バルサの右サイド、相手からすれば左サイドに選手が集中します。

 メッシが切れ込むことでも驚異なのに、逆サイドの守備はそれだけ手薄になるということで、相手からすれば厄介な代物と
言えます。

 一方のレアルはモウリーニョがショート・カウンターを徹底的に磨き上げたことで、その陣形は常にコンパクトに収まって
いました。

 アンチェロッティが今の所

 「ラインが間延びしている」

 と指摘されているのは、彼がマイボールを大切にして攻め急がないような攻撃を目指しているからでしょうか。

 モウリーニョの陣形はコンパクトなだけでなく、ロナウド、ディ・マリアにイグアインという飛び道具が無数に存在し、
中盤ではシャビ・アロンソが効果的にボールを両翼に配給していました。

 ベンゼマの成長もそうでしたが、モウリーニョ政権では縦の推進力が秀でていたことは事実です。

 サッカーと携帯電話の大きさを比較するのは無理がありますが、僕はやはりコンパクトであることは両者にとって不可欠
な要因だと感じています。
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アンチェロッティが抱える過大な戦力

2013-09-22 01:45:31 | 日記
 平均的な選手が揃う中堅以下のクラブがやりくりするのも大変ですが、むしろ各国代表が集まるビッグクラブの方が苦労
は絶えないのでしょうね。

 何の苦労かと言いますと

 「監督が決める戦術と選手の特性」

 においてです。

 アンチェロッティというのは、ミランでもチェルシーでもPSGでも、そして現在のレアルにおいても桁外れな知名度を
誇る選手たちと戦ってきました。

 彼は表面上は歓びを露わにし

 「彼らと仕事が嬉しいよ」

 と語ります。

 しかし、実のところ彼が歩んできた選手の多くは、フロント、オーナーが自分の趣味で勝手に加えた選手、もしくは前任
者が認めていた選手であり、アンチェロッティが求めた選手はさほど多くありません。

 その具体例を挙げてみますと

 1・ミラン時代、チェルシーからレンタルバックしてきたシェバの起用法を問われる
 2・チェルシー時代 トーレスの加入でドログバとの2トップを模索する
 3・PSG時代は豪華絢爛と呼ばれる戦力を抱えながら、常に右サイドが不安定を囁かれる
 4・レアル就任後まもなくベイルが到達するも、エジルがアーセナルに去る

 という形です。

 不満をおくびにも出さず、自分の仕事を徹底的に遂行するアンチェロッティは本当に凄いと思いますが、彼が本当に必要
とする選手のみで構成されたクラブを率いる姿も見てみたいものです。

 チェルシー就任初年度の2010シーズン、彼はミランからアンドレア・ピルロを招くことを期待しましたが、実現はし
ませんでした。

 しかし、自分が戦術の要と目する選手が来なくとも、彼はリーグとカップの2冠を達成します。

 イジャラメンティ、イスコ、ベイルにベンゼマにロナウド。

 誰がベンチでも問題を抱えてしまう現在のレアルにとって、彼のような柔和な監督が案外相性が良いのかもしれません。
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