塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ジャージの色彩を変化させる、という提案

2019-08-15 09:44:40 | 日記
 以前にもお話したことがあると思いますが、ジャージをデザインする際は色の濃淡も気にかけていると思います。

 例えば日本代表。

 アディダスが手掛けるホーム・ジャージの基本色は濃紺ですが、2009シーズンの色彩は「青」と呼べるほど従来よりも淡いものでした。

 また従来アクセント・カラーは赤でしたが、この時は黄色でしたからアディダスからしますと慣例を打ち破りたい、ファンの評判や購入がいかほどか知りたい、というある種の実験だったようにも見えます。

 色彩の濃淡はクラブでも確認できます。

 例えばヴェルディ

 読売クラブ時代からJリーグ創設期のころは、深緑がヴェルディの象徴でした。

 現在のアスレタは淡い緑で提供していますが、エネーレのころからこの傾向は強くなった気がします。

 長野パルセイロも、2016年の真田丸効果との兼ね合いを含め、限定ジャージに「赤」を用いたことがあります。

 これはあくまで企画の一環ということで、それ以外は現在でもホーム・ジャージはオレンジで統一しています。

 ですから色彩を淡くする、逆に濃くするという発想はスポンサー側からしても、肝っ玉が必要な大胆な事柄に違いありません。

 ラピド・ウイーンのように、

 「頭のてっぺんからつま先まで選手はオール・アディダス」
 「代表戦の際は、自身が契約するブランドで結構」

 という、ある種の古い慣習を尊重するクラブもあります。

 ですから、ジャージというものはクラブの個性だけでなく、時代を反映する鏡のようなものでもある、そんな気がします。
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過去にカッパが描いたデザインを振り返る

2019-08-15 09:32:11 | 日記
 先日購入した「カッパ特集本」では、過去に彼らが支援したクラブとその主なデザインが確認できます。

 例えば2003-04シーズンのオセール。

 素材はカッパを一躍有名にした「コンバット」を用いており、胸のスポンサーロゴは「プレイステーション2」という、実に印象的なもので僕はこの半そでを所有していました。(掲載品は長袖)

 特集ページではポルト、バルセロナ、ユヴェントスなどが確認できますが、既に契約が終えていても時代を大切に考えているカッパの姿が確認できます。

 また、資料として価値があるのは

 1987-88シーズンのラツイオ
 1978-79シーズンの胸スポンサーがつかないユヴェントス
 1986-87シーズンのアヤックス

 ではないかと感じます。

 僕は少なくとも、アヤックスとラツイオがカッパと契約していた時期があることを知らなかったので。

 また、デザインとして秀逸なのは、1997-98シーズンのポルトではないでしょうか。

 当時は全く気付きませんでしたが、このときのポルト(アウエー)ではドラゴンと思われる動物が胸いっぱいに施されています。

 ポルトのホームスタジアム名は「ドラゴン」ですから、カッパはこの新スタジアム稼働以前よりも、クラブの象徴をファンに繋げていた形になるのではないでしょうか。

 2011シーズン、ナイキがインテルの象徴である大蛇を施したデザインをアウエー用に用いて、大きな反響がありました。

 ポルトのデザインがどのような評価だったかは定かではありません。

 しかし、一見の価値があると思います。

 他にもブレシア、モナコ、カリアリ、トリノにバレンシアなどの製品が確認できますが、カッパの歩みを知ることはデザインの歴史を紐解く事かもしれません。
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