塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

名手にさえ批判はつきものである

2019-08-27 01:06:49 | 日記
 2004年、ベッカムがユナイテッドからレアルへ移籍を果たした際、メディアは彼の獲得を否定的に迎えました。

 イングランド代表の主将
 ワールドカップに2度参戦し、1999年には欧州チャンピオンズ・リーグで優勝
 ユナイテッドでは幾度もリーグ優勝を経験

 した選手ですら、手厳しい批判が巻き起こる。

 それならば日本代表の選手たちが、大きな喧噪に巻き込まれ実力を疑問視されるのは、当然と言えそうです。

 それはジダンンも同様で、当時の最高額となる88億円の契約違約金、イタリアでの晩年では多くのストレスを感じさせた彼の獲得が、レアルに実りをもたらすのか、確信が持てなかったのでしょう。

 結果は皆が知る通りなのですが。

 ジダンンはベッカム以上の戦績、ワールドカップと欧州選手権の優勝、バロンドール受賞、セリエAでスクデットを獲得、と言う形での遺跡でしたが、サッカーが集団競技である以上、調和が不可欠なのは間違いありません。

 彼は21世紀前半に引退した選手の中で、クライフ、ペレ、マラドーナ、スティファノと肩を並べられるただ一人の存在と言えます。

 つまり実力と名声だけを考慮すれば

 レイモン・コパ フランス代表
 フィレンツェ・プスカシュ ハンガリー代表
 エウゼビオ ポルトガル代表

 などの名手を、既に凌駕しているとさえ考える方もいると感じます。

 それでも他国でプレイすることは、多くの戸惑いとファンの意見に左右されがちであり、自分を見失う可能性が高くなります。

 それを思えばロナウド、これだけの喧噪の中で結果を残していることは、まさに驚異的といえるのではないでしょうか。
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僕たちが見たいと思う物の背景

2019-08-27 00:57:47 | 日記
 欧州フットボール第2号では、当時ユヴェントスに在籍していたアンドレア・ピルロのインタビューが冒頭に掲載されています。

 「レジスタが中央にいることが、常に有益であるとは限らない」

 という題名の下、8ページにわたって彼の言葉が紡がれます。

 その中で興味ぶかいのは

 「僕のパスであのCR7を走らせるってのは悪くないよね」と語り、このポルトガル代表の存在に関心を寄せています。

 両選手はいずれもナイキ契約選手ですが、広告塔としては明らかに前者の方が優勢でしたし、撮影が一緒になることはなかったのでしょう。

 ちなみにピルロはインテルで駆け出しのころは、アシックスを愛用しており、イタリア国内でのアシックス人気を体現していた一人でした。

 そしてそのCR7は、現在その「イタリアの貴婦人」に在籍しており、新指揮官サッリの下で1996年以来の欧州王者を得るための切り札、としての活躍が求められます。

 前線にいるイグアインは、レアルで共に戦いましたから呼吸という点ではさほど困ることは無いように思えます。

 しかし、ほんのわずかな時代のズレで、ピルロとロナウドの競演は見送られてしまいましたが、是非見たかったですね。

 ズレではありませんが、選手が共演を果たすためにポジションをずらすこともあります。

 2004年レアルは、契約違約金49億円でベッカムをユナイテッドから引き抜きます。

 レアルは当時4-4-2の両翼を右にフィーゴ、左にジダンと言う形でフィーゴがベッカムと重なるという問題点が浮上します。

 しかし、当時の指揮官カルロス・ケイロスがフィーゴをそのままライトに置き、ベッカムを中盤センターに「移設」することで問題の解決をはかります。

 こうしてみますと、僕たちが見てみたいと思う選手のハーモニーは、選手に大きなストレスを与えているのかもしれません。
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