塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

当然ウクライナはサッカーどころではないのですが

2022-03-18 21:14:11 | 日記
 2000年欧州選手権でしたか、ユーゴスラビア代表とクロアチア代表が予選で同じ組となり、世間が騒然となりました。

 クロアチア・ホームの試合でユーゴスラビア代表の面々に浴びせられた憎悪は、憎悪という言葉が陳腐に見えるほどで、主将のドラガン・ストイコビッチのように、1992年欧州選手権出場はく奪という手痛い経験をしている選手でも、よほど堪えたと思います。

 そしてUEFAからすれば、ロシアの除外が将来溶けた際に、ポーランド代表やスウエーデン代表など、カタール・ワールドカップにおけるプレイオフで対戦を拒否した国もそうですが、予選で同じ組にウクライナ代表とロシア代表が同居する事が決まったとすれば。

 頭を抱えたくなるでしょうね。

 逆に言えば「くじ」に捜査がないという意味になりますが、ロシア代表の選手たちがウクライナ国内に入ることは、激烈なまでに心理的負担を与えると思います。

 それは2022年の現在誕生しておらず、生まれてサッカー選手となり同国代表となる30年後の未来でも、変わらないはずです。

 ただ、ロシア代表がワールドカップ予選と欧州選手権で同居した国は、当然反発するでしょうし、キエフにしてもドネツクにしてもスタジアムに歓喜が戻ることはしばらくないでしょう。

 1998年当時、米国大統領ビル・クリントンはユーゴスラビア大統領であるミロシェビッチを諸悪の根源と断罪しましたが、今回断罪されるのはロシア大統領であるプーチンになるのでしょうか。

 プーチンは少なくとも
 
 クリミア半島にしてもウクライナにしても、ロシアの領土であることに違いはない
 従って、私たちは自国に対して政治活動をおこなっているだけだ
 それを批判することは内政干渉

 と考えているようです。

 このロシアと各国の相違、齟齬が交わることがない限り、終結は困難なのではないでしょうか。

 
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僕はJリーグはアジア最高峰だと思います

2022-03-18 20:09:18 | 日記
 日本代表がアジア最終予選で戦う相手はベトナム代表です。

 3月29日の試合が既に出場権を得た形となり、代表キャップが少ない選手たちが起用できると良いのですが。

 ベトナムの方々からすれば、このような発言は見下されていると感じられるかもしれませんが、かつての日本代表も長きに渡り「見くびられてきた」歴史を持つわけです。

 ベトナムの国内リーグの観客動員数や、かつてのレコン・ビンのようにJクラブが獲得を希望する選手がいるかどうか、僕にはわからないのですが、案外Jクラブのスカウトは来日するベトナム代表選手たちを注視しているかもしれません。

 それは契約解除金が安いというメリットもありますが、ベトナムは日本から依頼された服飾品を、ハノイの工場で清掃していることが多く、集中力と器用さは既に実証済みです。

 ですから一方的に日本が得をするのではななく
 
 ベトナムの地でJクラブが試合をする
 日本企業がスポンサーならば、サッカー・クリニックを開催する

 など、両得の関係は築けるのではないでしょうか。

 実際タイ代表はチャナティップという大黒柱が、日本王者である川崎フロンターレに移籍したことで、今度は「北海道」から「川崎」という都市に、ファンたちが注目しているようです。

 オーストラリア代表や韓国代表がJクラブに移籍することは珍しくありません。

 僕はバブルのはじけた中国リーグやkリーグの運営、カタールやUAE,そしてサウジアラビアなど西アジアの状況も知る由がないのですが、Jリーグの運営や試合展開はきっとアジア最高峰であると信じています。

 ですからアジアの名手たは日本にどんどん来てほしいですし、それだけの地盤は既に形成されていると思いますよ。

 かつて日本は優れた車を輸出する国ででしたが、現在は車に「サッカー選手」が加わりつつありますし、輸入と輸出は当然ですがセットで考える事柄ではないでしょうか。
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光文社新書「欲望の美術史」の一文より

2022-03-18 19:29:44 | 日記
 「同世代のライバルだけでなく、偉大な先輩にも果敢に挑戦し、出し抜いて注目されたいという欲望は、常に大きな創造の力となるのだ」

 この一文は光文社新書「欲望の美術史 138ページ」より引用しています。

 著者である宮下規久朗は、カラバッジョに関係する著作が知られている一方、ジャン・ミッシェル・バスキア作品の解説も務めています。

 この一文を読んで感じたことはレアル・マドリードに在籍し、2018年欧州最優秀選手を受賞したクロアチア代表のルカ・モドリッチでした。

 モドリッチが頭角を現した2006年はワールドカップの年であり

 1・クロアチア代表の3-4-1-2の中軸はニコ・クラニツアールとダド・プルソ。
 2・確かにクラニツアールは実力者であるが、モドリッチもそん色はない
 3・クラニツアールの先発起用は、指揮官が父であるズラトコのためではなかろうか

 と様々な意見が、クロアチア国内で騒がれました。

 彼はレアル・マドリード移籍前はプレミア・リーフのスパーズで研鑽を積み、絶え間ないトランジションとパスワーク、そしてフィジカル・コンタクトを学び、レアル・マドリードでも中軸として活躍します。
 
 特にジダン政権の2016年から18年にかけて、UEFAチャンピオンズ・リーグ3連覇は、モドリッチに大きな影響を及ぼし、その実力を向上させ2018年ワールドカップ準優勝の要因となりましたね。

 彼の場合、クラニツアールとの対比もそうですが、「バトラレ(炎の意味)」を一躍有名にした1998年ワールドカップの主役たち

 ズボミニール・ボバン
 ズラベン・ビリッチ
 ダヴォル・シュケル

 などを追い越し、自分が絶対的な「個性」として代表をけん引すると考えたのではないでしょうか。

 一方でクラニツアールという代表の僚友がいたからこそ、お互いが補い同時に力量を向上させた点も事実、ではないでしょうか。
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