こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

文化 ブンカ bunker

2005-06-27 04:55:52 | 文化
先日、日本人4人とベルギー人2人で食事をしていたときの話。オランダ語、英語、日本語が飛び交うなかでの一幕。

ベルギーと日本の文化的な差異が話題になった。「文化」という日本語が、日本人同士の会話で飛び交う。すると、ベルギー人の一人が、怪訝そうな顔をする。なぜ?オランダ語でブンカ(bunker)とは、防空壕のこと。cultureの話をしていたはずなのに、防空壕が出てくれば、変だと思うのも当然。日本語の全くわからない彼女が、「防空壕」という言葉だけは耳に入ったというわけだ(辞書で調べると、bunkerはブンカァと発音し、ゴルフのバンカーの意味でもある)。

水道の蛇口をカランと言う。これはもともとの日本語ではなく、オランダ語のKraanが原語。博多どんたくも、Donderdag(木曜日)から来ている。

日本語で、「ある程度」という。オランダ語で、よく似た発音の言葉がある。altijd(アルテイト)。日本語だと、「ある程度」なのに、オランダ語だと「いつも」になる。言葉というのは面白いなと思う。

■tijdは時間の意味。英語で潮を表すtideと語源が同じなのだと思う。古英語のtid(時)はtime(潮時)である。潮の満ち引きで、人は時間を感じていたのだろう。

ハッセルトの湯島天神

2005-06-27 03:16:48 | 教育



ルーヴァンは今試験の真っ最中。滝のようにどんどんと落第するシステムだから、試験を受ける方も真剣勝負。ときには神様にも頼みたくなる。苦しいときの神頼み。

そんなときにはハッセルトのHeilig Paterke Museumに行くのが一番。1828年に生まれ1905年に亡くなったFather Valentinus Paquayが祀ってある博物館は、御利益があるそうだ。「試験に受かりますように」と願う学生や生徒が、大勢やってくるらしい。

文京区にある湯島天神には合格祈願の絵馬がたくさん飾ってある。ハッセルトの博物館では、合格祈願のロウソクを灯す。

■博物館を訪ねたときには、年配の方がたくさん訪れていた。2003年11月9日にローマ法王から聖人の列に加えられたFather Valentinus Paquayは、どの年代の人にとっても特別に大切な人なのである。