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ブラック・サバス「血まみれの安息日」(BLACK SABBATH - "Sabbath Bloody Sabbath" )

2020-08-02 21:00:18 | 音楽批評


今回は、昨日に引き続き音楽記事です。

音楽カテゴリーでは、アイアン・メイデン、ジューダス・プリーストと、UK版BIG4のバンドについて書てきました。
ことのついでなので、この英国四天王についても一通り書いておこうと思います。

で……三番手として登場するのが、Black Sabbath です。

イギリス版BIG4はいずれ劣らぬ猛者ぞろいですが、ブラック・サバスの存在感は、格別ではないでしょうか。
なんといっても、オジー・オズボーンという無比のアイコンがそのキモでしょう。
オジー・オズボーンも、ロブ・ハルフォードとはまた違った方向性でメタル界のゴッド的な存在となっています。

下は、オジー・オズボーンが在籍していた初期の代表曲、Sabbath Bloody Sabbath の動画です。

BLACK SABBATH - "Sabbath Bloody Sabbath" (Official Video)

邦題は「血まみれの安息日」。
こういう、おどろおどろしいヘビーメタルの原型を作ったという意味で、ブラック・サバスはロック史上特筆される存在なのです。

もっとも、オジー・オズボーンがブラックサバスで成功したのはごく初期のこと。
オジーが抜けたあとにはさまざまな紆余曲折があり、すっかり“過去の存在”になっていたこともありますが、2011年にオジーも含むラインナップで再結成を果たし、2017年の活動終了までそのラインナップでの活動をまっとうし、有終の美を飾りました。



ということで、今回の3DCGは、オジー・オズボーン。
比較的最近の姿をモデルに。


Poser の素材をいじったもので、昨日のロブ・ハルフォードほど手間をかけてはいませんが……
ライブ中にステージに投げ込まれたコウモリを噛みちぎったというエピソードをモチーフにしてポーズをつけています。


そのオジーさんですが、パーキンソン病を患っていることが近年あきらかにされました。
実際には2003年ぐらいから発症していたんだそうですが、その状態で音楽活動を継続していたというのは驚きです。パーキンソン病といえば、Mr. BIGのドラムである故パット・トーピーもかかっていました。また、昨日紹介したジューダス・プリーストのギタリスト、グレン・ティプトンもパーキンソン病にかかっていて、ギタリストとしての活動休止を余儀なくされているといいます。楽器演奏者にとってパーキンソン病は致命的ですが、オジーの場合、ボーカル専門でやっていればそれほど問題にならなかったんでしょうか……

ともかく、パーキンソン病を患いながらも、オジー・オズボーンは音楽活動をあきらめてはいません。
最近になって、エルトン・ジョンとのコラボ曲を発表したりもしています。ツアーの予定もあって、今のところやる気のようです。

ブラックサバスにしても、活動終了といってはいますが、これまでの経緯を考えれば、今後また活動を再開する可能性はゼロではありません。そうなったら、前回話に出てきたジューダス・プリースト、アイアン・メイデンにくわえて、ブラックサバスも含めた共演なんていうことも……この3組が一堂に会するとしたら、おそらく史上初のことになると思われます。HR/HM史に新たな1ページが刻まれることになるのか、刮目しておきましょう。