ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
『ホテル・カリフォルニアの殺人』(宝島社文庫)発売中です!

Nevermind 30周年

2021-09-24 21:30:26 | 日記

今日は9月24日。

Nirvana のロック史に燦然と輝く名盤 Nevermind の発売から30周年となります。


 
というわけで、この有名なジャケット写真のモデルとなった赤ん坊スペンサー・エルデンくんも、30歳に。

しかし今、彼がこのジャケットのことでバンドを訴えたことが話題となっています。
これが児童ポルノにあたると……
正確にいえば、カート・コバーンは死亡しニルヴァーナというバンドはすでに消滅しているので、存命のメンバー二人とカートの遺産を管理するエステート、そしてバンドの関係者が相手ということですが。
件のアルバムジャケットに関して、「悪評を得て売り上げを伸ばし、メディアの注目や批評を集めるために、性的に挑発的な方法で子どもを撮影しています」と主張し、15万ドルの賠償金や、今後発売されるアルバムジャケットの写真差し替えなどを求めているとか。



児童ポルノといわれると、果たしてどうなんでしょうか。

いまのところ、訴訟がどうなったのか、私には情報がありません。ただ、訴訟自体をナンセンスなものと批判する論調も強いようです。そうした問題を専門に扱う弁護士からも、批判されているといいます。


25周年の際にメディアに出たインタビューでは、アルバムの大ヒットにもかかわらずスペンサー本人に支払われたロイヤリティはなく、そのことでスペンサーがゲフィン・レコードへの訴訟を検討したことがあるという話が出ていました。
結局そのときは断念したということなんですが……そういったことを考えると、今回の訴訟もどうなんだろうなという気はします。もっともその記事では、Nevermindのジャケットに関して複雑な感情を持っているということも話していますが。

ただ、スペンサーは、たびたびこのアルバムジャケットを自ら再現した写真を発表してもいます。
水着を着用したうえでですが、25周年のときにはカメラマンに「裸になって撮ろう」と提案したという話も。そして、その写真をみると、スペンサーの胸には Nevermind というタトゥーが……こうなってくると、今回の訴訟の真意を疑われても仕方ない部分はあるでしょう。
そういうわけなので、訴訟も門前払いになるのではないかと見られているようですが……そのあたりは続報を待ちたいと思います。



ついでなので、Nevermind 収録曲の動画をいくつか。



まずはBreed。
カート・コバーンのクレイジーさの一端が伝わってくる動画となっています。
まあ、カートが本気出したらこんなもんじゃ済みませんが……

Nirvana - Breed (Live At Paradiso, Amsterdam, 1991)


次に、Come As You Are。
先日カエターノ・ヴェローゾによるカバーを紹介しましたが、こちらがオリジナル。印象的なMVには、問題のジャケットの動画版のようなものも挿入されています。

Nirvana - Come As You Are


Territorial Pissings。
歌の主題や曲調の激しさといったところから、ニルヴァーナらしさがもっとも出ている曲の一つじゃないでしょうか。
この動画の最後のほうでは、カート・コバーンもちょっと本気を出し始めます。しかしまあ、これで80%ぐらいといったところでしょうか。

Nirvana - Territorial Pissings (Live at Reading 1992)

バンドのメンバーや機材を載せたワゴンを運転する際、ニルヴァーナのメンバーは、カートにだけは決してハンドルを握らせなかったといいますが、賢明な判断でしょう。


最後は、一説に日本人のことを歌ったともいう Something in the Way。
動画は、あの伝説のMTVアンプラグドから。

Nirvana - Something In The Way (Live On MTV Unplugged Unedited, 1993)

あの曲がないじゃないか……と思われるかもしれませんが、あれに関してはまたいつか別に記事を書きたいと思います。今回はこのへんで。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。