ロック探偵のMY GENERATION

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国際音楽の日 ビンテージⅨ

2024-10-01 22:51:02 | 日記

今日10月1日は、「国際音楽の日」です。

今年はこのブログでヴィンテージシリーズというのをやってきましたが、「国際音楽の日」にあわせて、その第9回目をやろうと思いました。




最近このブログではブリットポップの話がよく出てきました。
その関連動画がたくさんあったので、前半はブリットポップ特集で。


レディオヘッドともよく比較されるMUSE。
AC/DCのブライアン・ジョンソンと共演する動画がありました。曲は、Back in Black。MUSEも結構難解系なところがあって、AC/DCというのは意外な組み合わせのようにも思えますが……憧れのミュージシャンと同じステージに立った興奮みたいなものが伝わってきます。やはり、難解系の音楽をやっていても、ロックンロールの原点にも立脚しているということでしょう。

MUSE & Brian Johnson of AC/DC - Back In Black [Reading Festival 2017]


ブラーのデーモン・アルバーンが主宰するGorillaz。

Gorillaz - Empire Ants feat. Little Dragon (Live on Letterman)

アニメキャラのバンドというスタイルで、“中の人”はいろんなミュージシャンが担当してきました。そのリストには、たとえばクラッシュのミック・ジョーンズとポール・シムノンといった名前もあります。そういったところからも、デーモン・アルバーンという人の音楽性がロックの長い歴史に裏付けられていることが見て取れるのです。



ヴァーヴ。
レディオヘッドと同様、ブリットポップ本流が失速したころから売れ始めたという意味合いでポスト-ブリットポップともみなされるバンドです。
ストーンズのパクリ騒動がもちあがったBitter Sweet Symphony が有名ですが、同じアルバムUrban Hymn に収録されている The Drugs Don't Work も代表曲の一つ。

The Verve - The Drugs Don't Work


コーナーショップ。
インド系英国人によるユニットで、インド要素を取り入れているところが特徴です。ブリットポップといわれると疑問符がつくものの、なんとなくひとからげでブリットポップとみなされているグループの一つでもあるでしょう。
彼らが、キンクスのWaterloo Sunset をカバーしている動画がありました。インド要素ということで、シタールが使われています。

Cornershop Live - Waterloo Sunset, Live on BBC Culture Show

インド要素といえば、クーラ・シェイカーというバンドもあるわけですが……英国の音楽にちょくちょくインド要素が出てくるのは、植民地時代の名残という側面もあるでしょう。そういう意味では、取り扱い注意な面もあります。


クーラ・シェイカーの記事でちょっと名前が出てきたElastica。
ボーカルのジャスティーン・フリッシュマンは、スウェードの創設メンバーでもあります。ブレット・アンダーソンの恋人であり、後にはブラーのデーモン・アルバーンと恋仲に。ブリットポップと寝た女……といえるかもしれません。

Elastica - Waking Up

こういう感じは、私は嫌いじゃないないんですが、ブリットポップ終焉に巻き込まれて消えていった感じはあります。


Sleeper。
ブリットポップ系の女性ボーカルバンドとしては、エラスティカと並ぶ代表格。

Sleeper - Inbetweener (Video)

紅一点のボーカル、ルイーズ・ウェナーは、ブリットポップの栄光と挫折を描いた映画『リヴ・フォーエヴァー』で、オアシスを強く批判していました。
リアム・ギャラガーは、エラスティカのジャスティーン・フリッシュマンとも確執があって、ジャスティーンに「ハムスターの脳みそ」といわれたりしています。中坊レベルのセクハラ言動が女性に嫌われるというところはあったでしょう。そのへんも、ブリットポップの限界だったのかな、と……


Pulp。
このバンドも、最近再始動しているようです。
どちらかといえば、「もっと前からやっていたけどブリットポップの波に乗ってブレイクした」タイプのバンドでしょう。その故に、ブリットポップ終息に巻き込まれた感は否めません。

Pulp - Common People

先程のSleeper やレディオヘッドのFake Plastic Trees もそうですが、MVにスーパーマーケットが出てくるというのも当時のはやりでしょうか……


スーパーグラス。
大ヒットはしなかったかもしれないけれど、ミュージシャンの間では広くリスペクトされているという、ミュージシャンズ・ミュージシャン的側面があるといわれるバンドです。彼らが、ニール・ヤングの The Loner をカバーした動画がありました。

Supergrass - The Loner (Neil Young Cover)




ここからはブリットポップを離れて、今年このブログに登場したアーティストたちの関連動画を。


ブルース・ディキンソン。
ジェスロ・タルのイアン・アンダーソンと共演している動画がありました。曲は、ディキンソンのソロ作Jerusalem。場所はなんと、カンタベリー大聖堂。

Ian Anderson from Jethro Tull with Bruce Dickinson - Jerusalem


エルトン・ジョン。
映画『ロケットマン』のエンディングで使われた I'm Still Standing。この曲をチャリティイベントで演奏する動画がありました。

Elton John - I'm Still Standing ft. Eric Clapton (The Prince's Trust Rock Gala 1986)

ライブエイドみたいな感じで、大物アーティストが多数参加。
ギターにはエリック・クラプトン、マーク・ノップラー、ドラムはフィル・コリンズ、キーボードにハワード・ジョーンズといった人たちがそろっています。


映画『エルヴィス』でエンディングを担当したマネスキン。
トム・モレロとコラボした曲のMV動画がありました。

Måneskin|マネスキン - 「GOSSIP feat. Tom Morello」 (日本語字幕ver)


MC5。
今年ウェイン・クレイマーが死去し、彼が遺した音源をもとにアルバムが制作されているという記事を書きましたが、そのアルバムは完成し、今月の18日にリリースされるということです。
そのタイトル曲Heavy Lifting の動画が一足先に公開されています。

MC5 - Heavy Lifting feat. Tom Morello (Official Audio)

この曲にも、トム・モレロが参加しています。


同じアルバムからもう一曲線公開されているCan't Be Found。
こちらは、リヴィングカラーのヴァーノン・リードが参加しています。

MC5 - Can't Be Found feat. Dennis Thompson & Vernon Reid (Official Audio)

ドラムを叩くのは、MC5のドラマーだったデニス・トンプソン。この人は、ウェイン・クレイマーの後を追うようにして、今年の5月に世を去っています。本作は、デニスにとっても遺作となりました。



最後に、最近の話題から二つの動画を。

ブライアン・アダムス。
最近、彼がKISSのアルバムの制作にかかわっていたという話を聞きました。
で、自身が制作に加わった曲のカバーバージョンを発表しています。
その中の一つ、War Machine。

Bryan Adams - War Machine

私はそんなに熱心なKISSのリスナーというわけではないんですが、この曲は気に入ってました。ブライアン・アダムスがかかわっていたと聞いて、なるほどなあと納得させられました。
KISSがやるとシニシズムという感じですが、ブライアンがやると、ストレートに戦争を告発する歌に聞こえてくるのが不思議です。


デイヴ・ギルモア。
最近、ソロでの新作を発表しています。
そのなかの一曲Between Two Pointsの動画です。娘のロマニー・ギルモアが歌とハープで参加しています。

David Gilmour - Between Two Points (with Romany Gilmour) [Tour Rehearsal]



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