今年限りでアイスホッケーの西武がチームを支えることができなくなり、チームを解散することとなった。スキーのジャンプ陣でやはり昨年まで支援してくれた会社が支援を打ち切り、苦しんでいた選手がいた。こんな例は枚挙にいとまがない。
かつてあった社会人野球などで、会社はあれどもチームは無くなったというところも多い。
炭鉱が閉山で、炭鉱関係の企業チームは早くに姿を消し、国鉄の民営化で国鉄関係のチームもきわめて少なくなり、バブルがはじけて、企業の合理化、競争が激しくなり、チームを抱える余裕も無くなった。さらに公共工事の削減などで、土木関係の企業も苦しくなった。などなど、とにかく企業がスポーツ振興に果たしてきた役割は大きかったけれど、今はあまり期待できなくなっている。
オリンピックでの活躍はしてほしい、しかし、選手育成に果たしてくれた企業が手を引いてゆく、これからどうなるのだろう。
プロのチームは、チームの企業努力で克服も可能なのだろうが、その基盤ともなる、アマチュアのチームは大変だ。今の大不況下では、企業の業績好転の希望はなかなか持てない。
寂しい限りだ。単にスホーツだけでなく、昔はどこの企業にも社内に各種のサークルがあり、趣味を高めることができたけれど、今の会社は社員にそんな趣味を楽しませる余裕もなくなっている。
時代のもたらすものかもしれないけれど、生活自体にゆとりを持つことのできない寂しい国になりつつあるように思えるのだけれど・・・。