浅田選手が試合の終わった後で感想を聞かれ、途切れ途切れのように言った言葉、「永かったのだけど・・・みじかかった」 目には涙があふれてきていた。
万感の想いだったと思う。この舞台のため、トリプルアクセルを成功させるため、その結果としてついてくるだろうメダルを目指して頑張ってきた何年間。
終わったのです。トリプルアクセルをショートも入れると三回成功させた。これは専門家のコメントがあるけれど、大変なことなのだという。これを成功させながら、思いがけないアクシデントがあり、金メダルには届かなかった。これまでの努力は想像を絶するものだったと思う。それは永い永い道のりだったのです。そして前人未踏のトリプルアクセルを飛びきったのです。これは、フイギュアー史上にのこる快挙です。それを成し遂げた満足感はある。一方、満面の真央スマイルで演じきることが出来なかった口惜しさ。この二つの気持ちが、永く、短いという言葉に込められているのだと思う。
浅田選手の涙に、感動しない人はいなかったと思う。あの涙の美しさ、見ているものも一緒に泣きたくなる美しさがありました。
一日過ぎて、メダルの重さを実感しているみたいですね。