手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

集団自衛権問題について

2014-05-08 18:39:27 | 政治
 国会が集団的自衛権問題で揺れている。与党の公明党が反対の姿勢を崩していないのでまとまらないでいる。安倍首相も今国会中にどうしても通すという言い方はしていない。

 この問題は憲法9条の拡大解釈で、今までより更に一歩幅を広げることになる。9条の戦争放棄はそのままだけれど、今度は同盟国のアメリカが戦争状態になったとき、一定の枠ははめられているものの、敵対国に軍事行動をとることを認める内容のものはずだ。

 日本が現在の国勢を保っているのは、9条のおかげという見方もできる。自衛隊は作ったけれど軍備に膨大な予算を組まなくても済み、国連の平和維持のための戦闘に自衛隊を軍隊として派遣することもなくて済んでいる。日本にとっては有り難いことだけれど、多くの犠牲者を出しているアメリカなどからすると、日本の自衛隊が同盟国としてともに行動してほしいことは明らかだ。

 今尖閣列島問題で、アメリカが安全保障条約の適用範囲と明言してくれている。尖閣の緊張状態は一触即発の危機をはらんでいる。もしも不測の事態が起きた時のことを考えると同盟国としての日本の行動の幅が今のままでは困ると思う。いろいろと難しい事があるのだと思うが今最低可能と思われるのがこの集団的自衛権なのかもしれない。

 憲法を改正して、9条をなくすという考えは認められない。しかし、9条の枠の中でも国際的な許される範囲での軍事的協力のできる、集団的自衛権は認めてもよいように思う。しかし、これは9条のなし崩し的な逸脱行為といわれても仕方のないところもある。

 9条は世界の例を見ない素晴らしい条項だ。憲法改正が云々される先には、9条の廃止が潜んでいるように思う。9条は守るべきだと思うし、その憲法改正には反対する。
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