手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

小学生に詩吟を聞いていただく授業をやってきました

2015-03-16 19:16:50 | 詩吟関係
 昨年の一学期のうちに依頼が終わっていましたが、丁度50周年記念に当たり学校が多忙のため延びてきていた鉄北小学校での、詩吟を聞かせる授業今日無事終了しました。
 
 この橋渡しをお願いし、実現できたのは健幸くらぶ詩吟の会長さんのおかげです。そういうこともありこの度は健幸くらぶの会員全員にアシスタントをお願いしました。

 鉄北小学校の視聴覚室で、プロジェクターを使いながらの授業です。学年は6年生全員90名ほどでした。挨拶をしてすぐ「詩吟」という言葉を知っている人と聞いてみました。誰も知りませんでした。それで、まず一題聞いてもらいますといって「早に白帝城を発す」を私が吟じてみました。終わってこれが詩吟なのです、聞いた感想を誰か話してくださいといって一番前の男の子に聞くと「今までに聞いたことのなくとても面白かった」という、もう一人聞いてみた、女の子です「何か震わせているところがすごく感じた」という話でした。まだまだ話させるといくらでも感想が出そうでした。

 次に、詩吟の「詩」というのが江戸時代までは「漢詩」を意味していて「歌」は日本の和歌や俳句などをさしますと説明し、詩吟が漢詩に節をつけて吟じるものであることを話しました。そこで漢詩というとむつかしいもののように感じると思うけれどといって訓読法の説明をしました。詩吟が漢詩の書き下し文に節をつけたものであることを理解させ、「偶成 朱熹」の本文を出しました。読めますかといってみたら、あちこちから声が出てちゃんと読んでいる子もいるのです。それで書き下し文の画面に移り、素読を私の先導でやらせました。一行一行の素読の後、全員で大きな声で二回素読をさせました。

 終わって、吟譜のついた画面に移り、吟譜の説明を少しやり、その後区切りながら吟の稽古をやらせました。そして続けての吟を私のコンダクターの伴奏で私と一緒に吟じさせました。そのあと健幸くらぶの男性を前にだし、一緒に2本で吟じてもらい、次に女性3人を前にだし、今までの音が2本という音で、みんなには低い音なのです、次は女性の声5本で全員で吟じさせました。全員この時は起立させました。ここで一段落です。

 10分前になっていましたので、最後に二題聞いていただきますといって、最初に「春暁」を女性三人の合吟で聞いてもらいましたが、吟に入る前に私が詩文を読んで聞かせ、この詩の意味わかるかな?と質問したらすぐ手が上がり男の子が感じた通りを話してくれてた。しかし、転句と結句の理解はむつかしかったみたいだったので簡単に説明し、花が桃の花であること、そして夕べの風や雨で花はどれくらい散ったのだろうと質問してみたらすぐ男の子が多少とあるから少しだと答えた。そこで「多少」は多い少ないの二つの意味があるのですよといったら、みんなわかってくれたみたいだった。そのあと女性三人での 合吟を聞いてもらいました。

 次に富士山の写真を写し、前半の部分を説明し、富士山が神聖な山であることを歌っているということを話て、富士山の詩文を出し、男性に 合吟してもらいました。

 ここで終わりになります。終わって質問はと聞いたらすぐ質問がありました。「漢詩はいつごろから作られているのか」「漢詩を私たちでも作れるのか」とか「詩吟を覚えるのは簡単ですか」といったものでした。最後に感想をといったらすぐ手が上がり「詩吟はとても言葉を大切にきちんと読むことに感心しました」といってくれた。まだまだ感想を聞きたかったけれど時間が来ていたので終わりました。終わったらみんなが先生の声で私たちの方を向いて「ありがとうございました」といって挨拶してくれた。

 子供たちの反応の速さ、よく聞いてくれる態度にとても感心しました。また来年もやらせてほしいものです。

 帰る時、校長先生も外まで出てお礼を言ってくれました。

 90人の生徒が誰も詩吟という言葉を知らない現実、なんとしても小学生に詩吟を聞かせる活動を継続したい。
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