”今日は15夜”仲秋の名月。まん丸いお月さまが、我が家の小さな庭を昼のように明るく照らしている。
農家では、お月さまに作物の豊穣を願ってススキとお団子をお供えしたものだ。いまでは多くの家庭で、この行事が引き継がれている。
ススキだが、以前は、野や山、川岸や土手など、いたるところで見かけたものだが、最近はめっきり少なくなった感がある。散歩の途中などで見かけることはほとんどなく、探すのにも一苦労。近いうちに、稀少植物の仲間入りするのではないかと、少し心配になってくる。
秋の夜長。老人夫婦、月の灯りの下で、残り少ないこれからの人生。老後の心配ごと、介護施設は、お葬式は、お墓は、と話題は尽きない。じっくりと語り合った。