沖縄の梅雨が明けた。ニュースに見る沖縄には真っ青な空が広がりとてもきれい。
天皇皇后両陛下が26日、対馬丸犠牲者慰霊のために沖縄を訪問されたとニュースが出た。
那覇空港に到着された両陛下は糸満市の平和祈念堂と国立沖縄戦没者墓苑を訪問。その後、慰霊碑にお揃いで白菊の花束を供えられ、沖縄戦犠牲者の霊を慰められた。
27日は対馬丸の学童慰霊塔「小桜の塔」にお参りになられ花束を供えられ、その後「対馬丸記念館」をご視察された。
「対馬丸記念館」は、対馬丸事件を顕彰するための施設。子どもら1476人が犠牲になった学童疎開船の悲劇を後世に伝えようと国が建てた施設。
対馬丸は1944年(昭和19年)8月22日、沖縄から学童疎開船として本土に向け航行中にアメリカ海軍の潜水艦の攻撃を受け沈没し学童を含む1476名の犠牲者をだした悲しい事件。
両陛下の沖縄訪問は1年8カ月ぶりで、皇太子時代の1975年に初訪問して以来、10回目となる。
民間人を含め鉄の嵐と呼ばれる太平洋戦争末期の熾烈な沖縄戦で、民間人を含む20万人ともいわれる多くの犠牲者を出し、その後も駐留する米軍の基地に囲まれ、今も大きな痛みと苦しみに耐え続ける沖縄の方々に、両陛下には強い思い入れがあることだろうとご推察できる。
東日本大震災の被災地にも両陛下はたびたびご訪問されたとお聞きする。テレビに映し出される両陛下のやさしいお姿には自然と頭が下がる。
天皇陛下は今年傘寿となる80歳を迎えられた。
「もっとも印象に残った出来事は先の戦争。前途に夢を持った人たちが若くして命を失ったことは本当に痛ましい。平和と民主主義を守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、さまざまな改革を行って今日の日本を築いた。」と、
振り返えられた誕生日のお言葉は実に力強いお言葉だった。日本は憲法9条に守られた素晴らしい平和と民主主義の国。何と素晴らしいお言葉だろう。
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