4月22日は世界アースデー。
1970年のこの日、アメリカ合衆国の上院議員ゲイロード・ネルソンさんが環境問題についての討論集会を開催することを呼びかけた。この呼びかけに呼応した人は2000万人を超えたという。
日本においては、毎年4月を中心に世界アースデイに関連する催しや取り組みが続けられており、全国いたるところで工夫を凝らした行事が催されている。熊本では4月18日をノーマイカーデーとし、自動車通勤者はそろって徒歩で職場へと急いだようだ。人気沸騰の熊本のゆるキャラ“くまモン”も行事に参加したようだ。
最近の異常気象は地球温暖化によるものだが、この温暖化対策すこぶる動きが遅い。京都議定書による削減目標をやっと日本は達成したというが、自力による削減分は少なく、多くは他国の排出量を購入したものだ。
国連の気候変動に関する政府間パネルは3月31日、地球温暖化の影響について作業部会の報告書を公表した。地域によっては対策をとらない限り米や小麦などの主要穀物の減産は避けられず、世界の平均気温の上昇が4度を超えるなら世界的な食糧不足を引き起こしかねないと警鐘を鳴らした。
報告書は温暖化影響の8つのリスクを上げている。
1 海面上昇や高潮などによる沿岸部での被害
2 洪水による大都市部での被害
3 異常気象による電気や水道などインフラの機能停止
4 熱波による都市部での死亡や健康被害
5 高温や干ばつなどによる食糧供給システムの崩壊
6 水不足や農作物減産による農村部の経済被害
7 漁業を支える海洋生態系の損失
8 自然の恵みもたらす陸域や内水生態系の損失
さらに世界の平均気温は、18世紀半ばの産業革命前から最近まで約0.6度上昇。今のペースで温室効果ガスガの排出が続くと、今世紀末にはさらに4.8度上昇すると見られる。
そうなると食料の安全保障上の問題だけでなく、生物種の大規模な絶滅や、大幅な海面上昇を引き起こす極地の海面上昇を引き起こすとしている。地球絶滅も間近といえるだろう。
私たち庶民にできることは限られている。
世界アースデーのこの機会にもう1度何ができるか振り返ることも大切だろう。家庭でできるわずかな省エネ対策も積み重ねれば大河となるのでは。
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