n45-50

ロシア・サハリンと北海道を結ぶ架け橋ネット。
サハリン州には。、ロシア人もウクライナ人も住んでいる混住地域です。

サハリンの子供たちがお世話になります ビザ無し交流

2011-06-06 06:30:19 | 人・交流
 国後、色丹、択捉に住むクリル諸島の子供たちは、日本とのビザなし交流の枠内で、6月7日、日本を訪れる。今回の子供たちは13歳から17歳で、合わせて50名となっている。
 当初、群馬県を訪れる予定だったが、東日本大震災の影響で京都に変更された。
 
 クリル・日本センターのヴァレンチン・スモルチコフ所長は「ロシアの声」とのインタビューに答え、このような交流は子供たちをお互いに近づけ、友好関係を作り上げる、と指摘している。

―子供のグループによる交流は、クリルと日本の間でビザなし交流が開始された当初から行われているものです。17年間で、1745名の子供が日本を訪れたほか、両親について日本を訪問した子供は830名となっています。
今年、京都で用意されているプログラムはとても興味深いものだと思います。
京都府知事をまずは訪問した後、学校訪問や、京都観光、金閣寺や青少年科学博物館、環境保護博物館などを訪れます。

 またロシア側の提案によって、最近では、子供同士のスポーツ交流試合も行われています。
そこで生まれた印象は、子供たちに一生涯残るものです。
その後も子供たちは手紙のやり取りをしたり、写真を交換したり、お土産を贈り合ったりしています。
重要なのは、ロシア人と日本人の文化や生活習慣を知ることができるということです。

 おそらく国際政治という視点からみれば、子供同士の交流というのはとるに足らないものに映るかもしれない。
しかし、他の文化、民族への寛容性というのは、ほかならない子供の時期において培われる、ということを忘れてはならないだろう。

引き続き、スモルチコフ氏の話を紹介する。

―ビザなし交流のおかげで、我々と日本の皆さんの間の関係は全く違ったものになりました。
 人間性、というか、温かみというものが感じられるようになったと思います。確かに政治家の間では多くの問題、論争があります。

 それは、海洋資源の利用や、その保護、密漁への共同対策、環境保護などでしょう。なぜなら、海というのはお互いにとっての大切な資源だからです。

 しかし私の考えで最も重要だと思うのは、お互いの国民にとっての将来の世代が、過去の過ちを繰り返さず、第二次世界大戦の恐怖を忘れないことであって、平和と合意の中で生きて行くことだと思うのです。

 子供はそのまま我々の将来であって、いま、子供の時期にどのような関係を持てるか、ということに、将来の二国間関係がかかっているからです。

 今年は他にも、クリルの子供の北海道訪問や、根室への家族交流が予定されている。また7月と8月には、択捉と国後に、日本の20都道府県から65名の訪問団が2つ予定されている。

 ロシアと日本の間に横たわる問題が存在している中でも、両国は将来の善隣関係を担う子供を育成するビザなし交流を継続している。

 写真・話題 「ロシアの声」 撮影 RIA Novosti
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