昔、コアラkoalaの保護区でコアラを抱いたことがあるので、コアラがいかにおとなしい動物かはよく知っている。
今、オーストラリアのクイーンズランド警察Queensland policeは懸命に犯人を捜している。
その犯人のしたことは、保護動物のコアラの親子に散弾銃を発砲すると言う残酷なもので、母親のコアラは絶命し、その横で瀕死の状態で発見されたのが写真の子供のコアラ 、今フロドと言うニックネームnicknamed Frodoをもらい懸命の看護をされているが、まだ危機を脱していない。
フロドの体内には全身に15発の散弾銃の玉が確認され、頭などから3個を取り出したが、まだ残りは体内にある。刑罰としては1800万円の罰金か2年の刑務所送りとなるそうです。 $225,000 fine or two years in jail. 事件場所は Queensland's Sunshine Coast, north of Brisbane in Australia
散弾銃と言うから、普通は鳥撃ちに使うもので、遊び半分に撃ったのだろう。
いくらモラルを要求しても、遊びで銃を撃つような奴には無駄な事で、そもそも生き物を殺す事に何の罪悪感も持っていないし、狩猟をするうちにそんな感情もなくなっていくのだろう。
何とかフロドには助かってもらいたい。
同時に動物たちが、遊び半分や人間の勝手な理屈で殺される事のないことを、我が家のネコ供と切に願う。
記事には国民の声として「コアラと同じ目にあわせてやりたい」とあるが、オーストラリア国民にはコアラだけではなく、他の動物に対しても同じ感情を持ってもらいたい。
多くの動物をハンティングと言う遊びで絶滅させた歴史を持つ国だけに、なんとも気になるニュースだ。コ
アラもまた毛皮目的で大量に殺された悲しい歴史を持っている。
何時まで人間は都合のいい言い訳をしながら動物を、人間を殺し続けるのか? 2010年11月8日付け英国紙より
2010年11月10日:9日の段階で15発の弾の内約半分の7個が Australia Zoo Wildlife Hospitalで摘出され、頭部の一個は摘出のかなり難しいものだった。
コアラは推定16ヶ月で体重約2kg。現状では回復したとは言い切れない状態で、今後、体内の銃弾が起因する鉛中毒も懸念されている。
11日の記事では、自力で食事も出来るようにはなったようだが、完全回復にはかなり時間がかかるもよう。
警察は2名体勢の捜査からいつでも12名体制での捜査に踏み切る用意があるといい、国民に情報の提供を呼びかけ、同時に銃のライセンス所持者を徹底的に洗い出している。
最近10年間で25000頭のコアラが、交通事故や犬に襲われたり、生育環境の消滅での餓死などで亡くなっていて、このペースで行けばいずれ絶滅する可能性があるといわれている。
右下はフロドの主治医のAmber Gillettさん。
2010年11月20日:以前犯人は不明でフロドの体内には8個の鉛弾が残っており、頭部に損傷を受け胃と腸に達している部分の鉛中毒が心配されている。
手術はすでに2回を数えている。右下は現地新聞19日掲載の写真より
2010年11月22日:現在のところ鉛中毒症状は確認されていないが、6~8ヶ月の看護、もしくは体重が4kgほどになるまで観察は続行される。
フロドに対する支援寄付も順調に集まり、22日で目標の1万2千AUD(約10万円)に対し、すでに80%が集まっている。
犯人逮捕に向け警察は市民からの情報提供訴えている。 現地関連サイト
2010年12月14日:フロドが順調に成長しているとの近況があった。
すでに体重は400g増え、現在に体重は2.36kg。依然7個の鉛弾は体内に残り、腸の辺りで移動しているが排出にはなっていない。継続した血液検査の結果では鉛中毒の兆候は全く確認されず、食欲も増し、一ヶ月前から見れば奇跡的な回復miraculous recoveryをしているとDr Amberさんは笑みを浮かべています。
自然に戻すにはまだかなり時間がかかるそうです。
警察は現在も捜査を続行しています。
右下は最新の画像と思われます。左の写真では木登りも出来るようで、囲いの中で他のコアラの子供とも遊んでいるそうです。
2011年1月5日:「止まらない動物への虐待」と言う記事が掲載された。新年のNoosaの通りで、運転中のカップルが野生のヤブツカツクリの子供Brush Turkey babyに石を投げつけている4~5人の若者の集団を見つけた。
彼らは車で逃走し、傷ついた幼鳥は保護施設に運ばれる途中、苦痛の中で死亡した。
当局は、コアラが銃で撃たれたばかりで、犯人の情報を求めると共に、見つけ次第起訴すると発表した。
どうもオーストラリアには心無いバカが多いようだ。(写真は参考写真)
2011年5月26日:の記事によれば、2010年9月5日、オーストラリアのマレーニーMalenyの南西30kmにあるJimnaで、フロドが散弾銃で撃たれ、死んだ母親の横で土地の所有者に発見されたとき、体重は1.9キロだった。現在体重3.6キロ。依然、散弾銃の弾は体内に残っているが、今後の手術は必要ないと判断され、次はクリスマス頃に体内の鉛量を計測の予定。
フロドは驚異的な回復で、近々体重が4キロになった時期にフロドは野生に戻される見込みです。その戻る日程は、フロドがあまりに注目されているので、一切秘密だそうです。
犯人は見つかっていませんが、オーストラリア政府は、動物虐待の最高禁固刑を2年から7年に改正しました。参照記事 2011年5月29日の記事
左は最近のものと思われるフロドの写真です。
心なしか、たくましくなったように見えます。
2011年6月22日の報道で、日時と場所の詳細はありませんが、6月20日前後にフロドは無事、森に帰りました。
後は逞しい成長を祈るだけです。右下は森へ還るフロド。元気でなー!早く恋人見つけれよ!
日本では、暗いNEWSが多い中、明るい話題として取り挙げました。
注・写真説明が記事と一致しておりません。あしからず御理解下さい。
記事提供は、「北の国から猫と二人で想う事」より転写しております。
サハリンマン