脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

『太陽を曳く馬(上)』(高村薫)を読む。

2010年04月03日 13時56分17秒 | 読書・鑑賞雑感
高村薫の作品は『マークスの山』を読んで以来のファンである。 この作品は、未だ上巻を読んだだけなのだが、高村薫の作品世界の 奥深さに驚きを禁じえなくなったもので、少し記してみたい。 一体彼女とは、ミステリー作家、社会派批評作家なのだろうか、 純文以上に純文、いやそれを超えた形而上小説、 例えば埴谷雄高の『死霊』にも匹敵しそうな、 であっても、観念的な抽象に流れず、とことん現代という時代の 内面と彼 . . . 本文を読む