「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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前向きに「生き直し」する台湾避難・移住者との邂逅。中央道落下で、首都圏脱出路限定の恐怖

2012-12-05 05:02:47 | 福島第一原発と放射能

 今日の午後も台北で、女性団体の台湾の反原発グループの中心的な人と、話をすることになりました。その後、中正紀念堂から近いスターバックスで、また別の首都圏からの避難者の方とお話しすることにもなりました。きのう午後も台中で話し続けていましたし、なんというかオフのつもりで来たのですが、毎日毎日いろんな方と話し続ける状態がほとんどなり、、遊びに来たのではなくて、あきらかに「仕事」をしに来た状態になっています。こんな時間がここまで続くとは思いもよりませんでした。ただし、おかげさまでいろんなことが見えやすくなった気がします。

 ひとつは、台湾で会う方たちが、新しい人生を切り開くために、いろんなポジティブな試みを続けてこられていて、「避難」「移住」という言葉でくくられる感覚とは違っているという事です。新しい目標に向かうために、いろんな形でチャレンジをして、新しい人生を積極的に獲得しようとしている試みが多いという事です。これは、日本国内の避難者が、なかなか獲得できていない感覚です。もちろん、外国に行っても、ただ避難しているだけの人には、ないことかもしれません。しかし、お会いした台湾に移住した人たちの、積極性は、ものすごく気分をよくさせてくれます。

 また、台北と台中も差があって、大きなポイントになる住居費が圧倒的に台中が安いそうです。国際空港の距離が車で三十分程度の違いしかないこともあって、避難は台中の方がメリットが大きいという話も出ました。台北と台中の気候の差。都市としての本質の違いも伺いました。圧倒的に大都市としてのスピード感覚がある台北に比べて、空間が開けて住みやすい感じが漂う台中。しかし、レストランにせよなんにせよ、本当に優れたものは、台北にしかない場合も多いそうです。

 ただし、どちらにも言えることですが、日本人が住んだり、知り合う事に関して、ほとんどの台湾人が肯定的だし、いろんなサポートも広がりやすいそうです。元々、台湾は親日ですが、具体的に台湾に住んでいる日本人に対して、本当に喜ぶ感覚が強く、いろんな事柄やビジネス的な話が転がりやすいそうです。こうした環境の中で、伸び間日と暮らし始めている避難・移住者。もはやそれは、避難や移住といったカテゴリーの中に当てはまる話ではなくなっているかもしれません。積極的に、肯定的にあらたなことを始める場所として、台湾を選択した人々という事です。

1.インターネット先進国という強いメリット。国際的な通用度も大きい。

2.起業するメリットが大きい。税制さらにビザなどでも、いろんな形でメリットが多い。

3.日本との時差も少なく、移動時間も短い。さらに移動費用も安い。

4.日本に近い食材が手に入りやすいし、食べ物に違和感が少ない。安い。

5.医療面もアジアではかなり上位レベル。

6.教育水準が高い。若い世代は英語は確実に話す。上の世代は日本語を話すことが可能。

7.日本人が現地にいて、ビジネス展開をおこなうことを、台湾人は基本的に大歓迎。

8.日本に発信し、世界に発信するという二重のハードルを最も達成しやすい国。

こういう具体的なメリットが多い事からも、「人生を考え直し」て、新たな判断をした人たちが集っている状況なのだろうと思います。

台湾でそうした作業を数日続けていると、率直に言って、台湾からこの日本をみると、滑稽としか思えません。選挙にまつわることは、特にそういう気がします。

 念のため、注意します。笹子トンネルの事故で中央道が復旧は年内は無理です。こうなると、首都圏地震、富士山、4号機、どの要因でなにがおきても、逃げるルートは、東名しか基本はありません。そこが抜けられないと、本当に追い詰められる可能性があります。首都圏が万が一のことがある場合、中央道と東名の二つのルートがあるのが救いになっていましたが、今回の事故で、当面、東名のみ。原発にしろ、地震にしろ、何かがおきて、安全度の高い脱出路が、使えないのが、今の関東の現況。本当にみなさん気を付けてほしい。高速で行きつづけられない場合もあり得ます。雪道用のチェーンは絶対に載せておいて。君の車に。命の為です

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45人限定12/15(土)木下黄太と話す放射能防御女子会IN川崎」】

 

 トライアルイベントです。僕のトークを一時間行い、その後、みなさんと時間を取ってお話をします。きちんとお話をしたいので、人数を限定して、参加対象を絞りました。会場は22時手前まで使用可能なので、皆さんの様子次第で、終了時間は決めたいと思います(所用のある方は二時間程度でお出になっても構いません。フレキシブルに。)。シンフォニーホールの研修室。川崎駅直結です。

 

 参加者は45人限定。参加対象は、放射能防御を意識している20代、30代の独身女性をメインに、既婚でもお子さんのいない女性を優先します。お子さんづれの出席は方は不可。男性も当然不可。若い女性たちが、自分の身を守ることをどこまで意識して、どこまで考えているのかを、僕のトークをベースに、一緒に話せるくらいの人数の方たちと、きちんとお話しするという試みです。僕自身も、首都圏の若い女性たちが、どの程度の危機意識でいるのかを、きちんと捕捉する良い機会と考えています。

 

■日時
2012年12月15日(土)受付開始 18:00 開始時間 18:30 
■場所
川崎駅直結
ミューザ川崎シンフォニーホール 研修室2+3
http://www.kawasaki-sym-hall.jp/access/
■申込アドレス
woman_rdp@hotmail.co.jp 

参加費は1000円。参加希望者はメールにお名前、連絡先(携帯など)を書いてお申し込みください。一緒に来られる方がいるなら、その方も同様にお書きください。45人以上の参加ができないため、一通のメールでお二人までしか予約はできません。ご了解ください。

 

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【12/8(土)木下黄太 講演 IN 大分】

 

【開催日時】 2012年12月8日(土)14時30分~17時00分

 

【開催場所】 消費生活・男女共同参画プラザ アイネス(2F大会議室)

 

http://www.pref.oita.jp/soshiki/13040/

 

【参加費】   500円

 

★ご予約はこちら!★oita1208@gmail.com

 

*以下を入力し、メールにて、ご予約ください。

 

①お名前②予約人数③連絡先(確認のために連絡を行うことがあります)

 

④紹介者のお名前(紹介者がある場合のみ)⑤託児室の希望(ご用意しています)

 

*参加費は、当日、受付でお支払ください。主催:大地と子どもの未来を考える会

 

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