本日輪島での試験焼却が行われている模様です。昨日の経緯はhttp://blog.goo.ne.jp/wajimagareki/e/4210fdf4dca38befdf54fcc29ec78f85の記事を読まれたらよいと思います。
この問題を一年九か月言い続けてきて、このところ、あまりに水準の低い話の蒸し返しが多く寄せられます。まずは、妨害的な感覚で、いまだにこのようなことを言う人たちがいるので、それについての話です。
☆東京の汚染程度はたいしたことがないのに大騒ぎするな。
こういう輩は、土壌汚染のデータをきちんと読んでいない場合が多いです。セシウム合算で東京23区の平均的な汚染は800Bq/kgはあると考えて下さい。東側が高く、西側が低い。江戸川区は3000Bq/kgを超える数値が出てもおかしくないですし、都心部で経済産業省の前の植え込みは、10000Bq/kgにと通達していました。何度も書いていますが、西ドイツはチェルノブイリ後に90Bq/kg。イタリアは100Bq/kg。キエフはセシウム137のみだと460Bq/kg程度で、当時の137:134=2:1の放出比と言われていることをあてはめると、セシウム合算でおよそ700Bq/kg。東京の方が汚染がひどい可能性も否定できないです。ほぼ同程度とみるべきでしょう。何回こういう議論をするのか意味不明です。この過去記事を確認ください。
☆土壌調査はあえて高い場所を採取したんですね。
やっていませんし、やらせてもいません。そもそも市民が、個人でお金を出して自分が関係する箇所を言われたとおりに採取しました。動機として「低く出てほしい」という心の状態で行っていることが多いです。基本的には、庭とか空き地とかそういう場所で五センチの深さで一定量採取する。その敷地内で複数個所とる。真ん中のあたりも、端も。いろんな場所から。側溝などは採取しない。こうしたことをやらせて、外部の検査会社に当初はゲルマニウム半導体の検査器で検査をしてもらいました。さらにその後は首都圏の汚染が一定以上ある場所が多いため、NAIシンチレーションの性能の高い機械の測定でもさせています。
☆数値のばらつきが激しい。行政との数値の違いが激しい。
数値のばらつきは、激しいんです。汚染程度は数百メートル違いで、桁が変わることもしばしばです。当たり前です、微粒子ですから。風向や地形によって大きく左右されます。しかし数十Bq/kgと数千Bq/kgが坂の上と下で同時に存在している環境に東京はあります。濃縮も偏在も時間経過とともに、進んでいるのも事実です。
東京都が毎年基準で行っている検査があります。ここで例年およそ1Bq/kg台だったセシウムの土壌が、去年の検査では790Bq/kgになりました。ぼくらの23区の平均とたまたま似た数値です。本質的に汚染程度に関しては、かい離は少ないと思います。行政側は外部線量しか基本は口にしませんし、この程度の汚染は、まるでないかのように取り扱っているだけです。
☆健康被害を疫学的に証明するまで口にするな。
疫学的証明をまっていたら、最低五年経過後、厳密にやるなら十年以上のスパンが必要です。僕は医療研究者でも、医師でもありません。おきている事象を、伝えていくことしかありません。なんで起きている事象を、その報告を電話などでお話しして確認して、事象そのものの存在は間違いなく、その事象に関しての解釈がわかれる話について、僕が書いてはならないと声高に主張するのか、意味がわかりません。
実は、ある医師からも、同様の話を聞いています。同じような言い方で、医師の大きな会合で、こちらの発言を遮る人間たちがいて、それは大学などでそれなりの役職がある医師が行ってくるケースがあり、ひるまずにこちらが話し続けると、むこうはそれ以上は言ってこないが、あきらかな敵意があるケースも聞くそうです。ほかの一般の医師は押し黙ったままコメントしないんです。そういう妨害をする医師は「患者を不安がらせてどうする。確定している話でないだろう。」という論旨しかないそうです。発言者は一定程度の現実情報に基づいて、伝えていても、「見ざる言わざる聞かざる」が基本。それを遮ることしか関心はありません。
そうした構造を、僕に対しても見ず知らずの人間がしつこくあてはめようとするのは、理解できません。文句があるなら、直接に応対するからメールしろと再三再四、話しています。推進側であってもまともな方は、冷静な話を求めてメールが来て、直接お話ししたこともあります。しかし、直接アクセスする方は、ネットだけで話す輩と大きく異なり、健康被害に関しての懸念はこちらと大きく異なっておらず、むしろ反原発のお題目を唱えて、まったく健康被害、被曝の懸念を無視する人々よりも、まともだったりするから驚きです。
ネットだけでは本質的な関係は成立しないということをどうして認識しないのか不可思議です。
こういう妨害者にたいしては、つぎに東京で、一定時間をオープンにして、どこかのファミレスか何かで、話す時間をとります。この日程はオープンに致します。別の意味での危険も考えられますが、もうだんだんこういう輩が得手勝手な話をしてきて中傷するのには、うんざりしていて、現実に攻撃してくる人間がどの程度いるのか、きちんと見極めたいこともあります。
実はネットの妨害者は、ぼくにとっては、浮遊しているごみそのものの話と同じなので、僕の意識や人生において、関心はありませんが、現実に今後の身辺も含めた体制をどうするのかが、僕には大きな課題となります。自分の身の回りの状態を変えて、いろんな形で有機的かつ能動的にアクセスできるように、しないとならないと思っています。このため、新年からいろんな形でそれを整えようと思っています。
しかし、安倍政権の顔ぶれといい、総理会見中に副長官が倒れる話といい、この国はいったいどこまで終わっていくのだろうかなと思います。自民党政権になって、円安に突然ふれ、株式市場が突然あがるパフォーマンスを信じたい人たちの羊の群れ。行きつく先も知らずに。
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健康被害と思われる症状が急増、深刻化しています。
報告、相談はまずメールください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp
事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。
「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から一年半近く経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」
甲状腺の検査、甲状腺のエコー検査、さらにふつうの血液検査のうち、血液像の検査(白血球、特に好中球)や異型リンパ球の確認、大人の女性はサイログロブリンの数値も確認した方が良いと思います。
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ガレキ、被曝の問題で、特に北九州のガレキ問題に関心のある方。来月の北九州市議会議員選挙に出馬する、村上さとこさんの支援をぜひお願いします。個人カンパなど大歓迎です。
http://murakamisatoko.blogspot.jp/p/blog-page_3152.html
また、北九州市民で、選挙に協力できる方、ボランティアのできる方、事務所に連絡してください。ガレキ反対の政治意思を示す第一歩。大変重要な戦いです。ホームページには連絡先も、選挙公約も明示されています。
http://murakamisatoko.blogspot.jp
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【1/19(土) 木下黄太 講演IN姫路】
東日本大震災から2度目の冬を迎えました。福島第一原発からは、今でも毎時1000万ベクレルという放射能が放出され続け、収束する気配はありません。テレビやメディアが出さない放射能土壌汚染や健康被害などの情報を、どうぞ知って下さい。福島第一原発のこと、放射能汚染のこと、避難者のこと、あなたのこと、これからのこと、一緒に考えましょう。
日時: 1月19日(土)14時~16時 (受け付け13:30~)
場所:姫路市立図書館「飾磨」分館 3階 第一会議室 【定員100名】
姫路市飾磨区下野田一丁目1番地 山陽電車「飾磨駅」下車東へ徒歩3分
駐車場あり (飾磨駅前に有料駐車場もあります。)
参加費:999円
申し込み: 名前・人数・住所(市町村まで)を明記し、佐野までお願いします。
託児はありませんが、子連れ参加OKです。
sanohiromi3@gmail.com 090-5175-6139