なんで選挙に行かないとならないのか。本当に今回の選挙はいよいよ選択肢がなく、入れたい候補は、自分の小選挙区には、皆無であるし、反原発&被爆問題の認識&ガレキ阻止を少なくとも、全部満たす候補など、ほぼいない今日この頃でしょう。有権者にも、いよいよ態度未定者も多く、決めるに決めかねる現実があります。マスコミが騒ぐだけ、騒いでも、新党が乱立していも、人々の心の中に、新しい政治活動、選挙へのムーブメントが、飛び込んでこないのが現実だと、僕は思います。そうすると、投票に行く気になりません。足が向きません。自分の投票したい候補ほど、死に票になる可能性も否定できませんし。こうした感覚が多くの方々の、今回の選挙への思いと理解します。
しかも、民主党に期待して入れた人たちも多かった前回の選挙。しかしながら、3.11.という事象の中で、どこまでもどこまでも、きつい時代を痛感させられた中で、いよいよ選挙というシステムそのものの無意味ということを悟っていらっしゃる方も多いと思います。
ある意味で、その感覚は正しい部分も僕はあると思います。
けれども、そうした選択に突き進めば突き進むほど、僕らには間違いなく抜け道はありません。もちろん、選挙に投票すれば、抜け道があるわけではありませんが、投票しなければ、抜け道をとおす作業は、さらに極めて厳しくなり、いよいよ後がなくなります。
実は、進むも退くも、それは地獄の入り口であることは、間違いありません。しかし、勇猛果敢に突破していこうとトライアルするのか、そのことさえあきらめてしまうのか。ここには違いは大きいです。
僕は戦線のあり方を再措定しなければならないとは、感じていますが、それにしたところで、進んでおくしか、とりあえず方法はありません。まだ国は完全に終わったわけではありません。不穏な空気が立ち込めていても、これはまだ、序の口です。序の口のうちに、やはり声を上げる作業は継続しておこなわねばなりません。あきらめるのは、早すぎます。
そこで投票行動というのは、どんなに可能性が少なく一見、思えても、可能性はゼロではありません。選択肢の少ない中で、よりベターな選択を必ず、行うようにする。そこから、突破しようとするトライアルは必要です。
原発をとにかく廃炉にしていく。被爆のリアルを隠ぺいせずに正視し、対応する。ガレキの広域処理のような狂った作業は極力止めさせる。こうしたテーマに取り組み度合いの高い候補から、小選挙区や都知事は投票する。政党も、このテーマと公約との比較で、ベターな解はなくても、よりひどくない政党をチョイスして選択するしか方法がないということです。
投票行動は妥協の産物です。よりひどくないものをどうやって僕らは選び抜けるのか。きょうとあすの二日間で、もう一度各候補、各政党の主張してていることを確認してください。
そのうえで、あなたの心の中での、まだひどくないほうの選択肢をチョイスしてください。たぶん、それしか方法論はないのが現実です。厳しい話ですが。
今回そうした、投票行動をとらなかった方は、いろんな意味で、その人生に禍根を残すことになると思います。何もしなければ、この被爆後の世界の中では、座して死を待つのみになりかねません。否、それは徐々に進んできています。社会が被爆を容認し続けていると、構成員として存在する我々が一人ずつ、侵されていくことにほかなりません。恒常的な、精神肉体の「レイプ」が繰り返される状態に、みなさん一人一人が置かれているのです。被ばくというのは、本質的にものすごく恐ろしいものです。それを踏まえると、対抗措置を講じる試みを行うしかない。僕らに残された術は少ないです。少ないですが、それを何にもしないことに、プラスはありません。
不在者投票でもなんでも対応して、意思表示は示してください。民主主義や選挙システムが、有効でない可能性に拘泥しすぎると、更なる泥船に乗り続けるだけと思います。
それが、ファシズムです。七十年以上前の過ちを繰り返すのでしょうか。しかも、僕らは毀損した被爆後の日本のリアルに生きています。本質的に重罪を背負い続けながら、生き抜いていくしか、道はありません。それがどんなに遠くても。
=============================================
【限定「12/15(土)木下黄太と話す放射能防御女子会IN川崎」】
トライアルイベントです。僕のトークを一時間行い、その後、みなさんと時間を取ってお話をします。きちんとお話をしたいので、人数を限定して、参加対象を絞りました。会場は22時手前まで使用可能なので、皆さんの様子次第で、終了時間は決めたいと思います(所用のある方は二時間程度でお出になっても構いません。フレキシブルに。)。シンフォニーホールの研修室。川崎駅直結です。
参加者は45人限定。参加対象は、放射能防御を意識している20代、30代の独身女性をメインに、既婚でもお子さんのいない女性を優先します。お子さんづれで出席の方は完全に不可。男性も当然不可(というか入れません)。若い女性たちが、自分の身を守ることをどこまで意識して、どこまで考えているのかを、僕のトークをベースに、一緒に話せるくらいの人数の方たちと、きちんとお話しするという試みです。僕自身も、首都圏の若い女性たちが、どの程度の危機意識でいるのかを、きちんと捕捉する良い機会と考えています。
■日時
2012年12月15日(土)受付開始 18:00 開始時間 18:30
■場所
川崎駅直結
ミューザ川崎シンフォニーホール 研修室2+3
http://www.kawasaki-sym-hall.jp/access/
■申込アドレス
woman_rdp@hotmail.co.jp
参加費は1000円。参加希望者はメールにお名前、連絡先(携帯など)を書いてお申し込みください。一緒に来られる方がいるなら、その方も同様にお書きください。45人以上の参加ができないため、一通のメールでお二人までしか予約はできません。ご了解ください。