アメリカで最初のエボラ出血熱の二次感染者が病院を訪れた時、医師が簡単な検査しかせずに帰宅させたことが「注意義務を怠った」として批判された。しかし現在のように二次感染が騒がれている時ならともかく、まだ西アフリカで感染が広がっているだけの時点でエボラ出血熱と疑えと言うのは無理がある。こんな理屈が通るのなら日本でも発熱した人全員に、エボラ出血熱かどうかの検査が必要になってしまう。
注意義務という言葉が暴走すれば困った事態を招く。医師が患者を薬漬けにすることが正当化されてしまう。今でも過剰検査や過剰検診が問題になっているのに、それにお墨付きを与えることになる。悪徳医師であれば大喜びで高価な検査を乱発して儲けようとするだろう。これによって無駄な医療費が更に増える。
特に癌検診は有害だ。X線照射やCT検査によって放射線被曝をする。少数の癌患者を見つけるために不特定多数者を被曝させることはメリットよりもデメリットのほうが多い。
注意義務という言葉に過剰に反応するのが公務員だ。この言葉を盾にして、公園からは遊具が撤去された。本来なら安全な遊具に改善すべきところを、安全性が100%ではないという理屈を使って管理責任から逃れようとする。
避難勧告も無責任さの現れだ。災害が起これば責任を問われかねないから避難勧告を乱発する。大雨の度に全域に避難勧告をせねばならないほど危険な土地だと分かっているのなら、旧山古志村のように自治体丸ごと他所に移転すべきだろう。
台風19号が岸和田市に上陸したが、大阪市は避難勧告を出さなかった。敢えて避難勧告をしなかったところに大阪市の気概と責任感を感じる。無責任なお役所仕事を嫌う橋下市長が首長だからこそ、大阪市役所は責任ある決断をできたのではないだろうか。「狼が来た!」と騒ぐばかりではなく、正しい情報を提供することが自治体の責務だろう。
注意義務という言葉が暴走すれば困った事態を招く。医師が患者を薬漬けにすることが正当化されてしまう。今でも過剰検査や過剰検診が問題になっているのに、それにお墨付きを与えることになる。悪徳医師であれば大喜びで高価な検査を乱発して儲けようとするだろう。これによって無駄な医療費が更に増える。
特に癌検診は有害だ。X線照射やCT検査によって放射線被曝をする。少数の癌患者を見つけるために不特定多数者を被曝させることはメリットよりもデメリットのほうが多い。
注意義務という言葉に過剰に反応するのが公務員だ。この言葉を盾にして、公園からは遊具が撤去された。本来なら安全な遊具に改善すべきところを、安全性が100%ではないという理屈を使って管理責任から逃れようとする。
避難勧告も無責任さの現れだ。災害が起これば責任を問われかねないから避難勧告を乱発する。大雨の度に全域に避難勧告をせねばならないほど危険な土地だと分かっているのなら、旧山古志村のように自治体丸ごと他所に移転すべきだろう。
台風19号が岸和田市に上陸したが、大阪市は避難勧告を出さなかった。敢えて避難勧告をしなかったところに大阪市の気概と責任感を感じる。無責任なお役所仕事を嫌う橋下市長が首長だからこそ、大阪市役所は責任ある決断をできたのではないだろうか。「狼が来た!」と騒ぐばかりではなく、正しい情報を提供することが自治体の責務だろう。