ローカルな話だが、私が住む三重県産の原木が初めて輸出されることになった。今月はヒノキ45㎥を韓国に、来月にはスギ208㎥を台湾に輸出するとのことだ。輸出するためには様々な制約がある。だから実績がある特定の地域から輸出されることが多いが、全く未経験の三重県からも輸出されるということはそれだけ市場が拡大しているということだろう。昨年の日本からの輸出量は約50万㎥でこの2年間で5倍に拡大しているそうだ。隠れた成長産業と言えるだろう。2年前に「円安のメリット」という記事で林業などの第一次産業の復活を期待したが現実になりつつあるようだ。
日本は国土の67%が森林という森林大国でありながら安い輸入材に頼っていた。世界でも有数の森林国でありながら世界屈指の輸入国だったのは輸入したほうが安かったからだ。考えてみればこれは奇妙な話だ。木材のように嵩張って低単価の商材はわざわざ海外から輸入するよりも国内調達したほうが遥かに有利な筈だ。円高のために折角の資源が活かされていなかったがこれで国内外で有効に活用されることになる。
平成24年の日本の木材輸入量は約5千万㎥で自給率は28%だったそうだ。広大な原生林があるブラジルでさえ森林率は65%であり、それを上回る日本が木材を大量に輸入しているとは全く奇妙な話だ。安い輸入木材に押されて価格が低迷し、森林が手入れされないために伐採が高コストになるという悪循環に陥っていた。放置された森林はゴミ溜めのようになっていたが適度に伐採されることによって「宝の山」に変わる。
マスコミは円安のメリットがあるのは大企業だけであるかのように報じるがそうではないことが実証された。同じことが農業や水産業でも起こりつつある。「餃子の王将」が食材の国産化を図りつつあるが、国産品シフトが進めば課題とされていた食料自給率も高まる。
植物は成長する時に大量のCO2を吸収する。成長した木をどんどん使えば新しい木が育つのでCO2削減効果が高まる。森林面積を減らさずに木材を輸出することは一石二鳥にも三鳥にもなる。
日本は国土の67%が森林という森林大国でありながら安い輸入材に頼っていた。世界でも有数の森林国でありながら世界屈指の輸入国だったのは輸入したほうが安かったからだ。考えてみればこれは奇妙な話だ。木材のように嵩張って低単価の商材はわざわざ海外から輸入するよりも国内調達したほうが遥かに有利な筈だ。円高のために折角の資源が活かされていなかったがこれで国内外で有効に活用されることになる。
平成24年の日本の木材輸入量は約5千万㎥で自給率は28%だったそうだ。広大な原生林があるブラジルでさえ森林率は65%であり、それを上回る日本が木材を大量に輸入しているとは全く奇妙な話だ。安い輸入木材に押されて価格が低迷し、森林が手入れされないために伐採が高コストになるという悪循環に陥っていた。放置された森林はゴミ溜めのようになっていたが適度に伐採されることによって「宝の山」に変わる。
マスコミは円安のメリットがあるのは大企業だけであるかのように報じるがそうではないことが実証された。同じことが農業や水産業でも起こりつつある。「餃子の王将」が食材の国産化を図りつつあるが、国産品シフトが進めば課題とされていた食料自給率も高まる。
植物は成長する時に大量のCO2を吸収する。成長した木をどんどん使えば新しい木が育つのでCO2削減効果が高まる。森林面積を減らさずに木材を輸出することは一石二鳥にも三鳥にもなる。