人はなぜ罪を犯すのだろうか。無数の理由が考えられる。①衝動的に②悪いことと思っていない③罪を犯したほうが得④罪を犯さなければ自分達が危ない⑤過失⑥他者による強制⑦成り行き⑧その他諸々(いずれ真面目に整理したいと思う)
今回のテーマは③の罪を犯したほうが得、ということだ。
飲酒運転が厳罰化されてから飲酒運転事故が激減したことは広く知られている。重い罰があれば人はその罪を回避する。もしある犯罪が頻発し、しかも組織的に行われているなら、それは罰が軽過ぎることが大きな原因と言えるだろう。
企業による脱税はその典型例だ。どうせバレないし、バレても追徴課税分を含めて払えば済むことだから、数学的に期待値を計算すれば脱税を図ったほうが得だということがすぐに分かる。
10月4日付けの読売新聞によると(どういう訳か朝日新聞ではこの情報は見つからなかった)赤字申告をした企業49,000社を調査したところその1/7に当たる7,000社が実は黒字で、その追徴課税額は約400億円だったそうだ。
昨年6月までの1年間に法人税を申告した企業は約280万社で、黒字申告が約3割の80万社、赤字申告が約7割の200万社とのことだから、荒っぽく計算すれば法人税を申告した企業の約1割が脱税をしていたということになる(70%×1/7)。
勿論、黒字申告をした企業が脱税していたという可能性もあるし、首尾良くあるいは運良く税務調査で脱税が発覚しなかった企業もあるだろうから実際の脱税率はもっと高いだろう。
こんな脱税天国を改めるためには厳罰化しか無い。悪質な脱税企業に対しては資産を没収したり加担者を刑事犯罪者として罰すれば、怖くて誰も脱税などできなくなるだろう。また内部通報者(悪く言えばタレコミ)も増えるだろう。
脱税を厳罰化すれば、法人税減税による減収を少なからず埋め合わせすることも可能なのではないだろうか。
今回のテーマは③の罪を犯したほうが得、ということだ。
飲酒運転が厳罰化されてから飲酒運転事故が激減したことは広く知られている。重い罰があれば人はその罪を回避する。もしある犯罪が頻発し、しかも組織的に行われているなら、それは罰が軽過ぎることが大きな原因と言えるだろう。
企業による脱税はその典型例だ。どうせバレないし、バレても追徴課税分を含めて払えば済むことだから、数学的に期待値を計算すれば脱税を図ったほうが得だということがすぐに分かる。
10月4日付けの読売新聞によると(どういう訳か朝日新聞ではこの情報は見つからなかった)赤字申告をした企業49,000社を調査したところその1/7に当たる7,000社が実は黒字で、その追徴課税額は約400億円だったそうだ。
昨年6月までの1年間に法人税を申告した企業は約280万社で、黒字申告が約3割の80万社、赤字申告が約7割の200万社とのことだから、荒っぽく計算すれば法人税を申告した企業の約1割が脱税をしていたということになる(70%×1/7)。
勿論、黒字申告をした企業が脱税していたという可能性もあるし、首尾良くあるいは運良く税務調査で脱税が発覚しなかった企業もあるだろうから実際の脱税率はもっと高いだろう。
こんな脱税天国を改めるためには厳罰化しか無い。悪質な脱税企業に対しては資産を没収したり加担者を刑事犯罪者として罰すれば、怖くて誰も脱税などできなくなるだろう。また内部通報者(悪く言えばタレコミ)も増えるだろう。
脱税を厳罰化すれば、法人税減税による減収を少なからず埋め合わせすることも可能なのではないだろうか。