<前編からの続き>
【ネタバレあり】
まだ見てない方は注意してください。
結構、核心をついています(笑)
【事実やそのイジリが面白いというポイント】
ガクト氏が埼玉解放戦線員を引き連れて、千葉の港から和歌山に向かう際、千葉解放戦線員のリーダーがその現場にいないことを、千葉の戦線員である海女二人に強く尋ねるところがある。
個人的には、ここのシーンが一番ウケたのだけど、前作を見ていないとココの面白さが分からないんだよな。
そう千葉解放戦線員のリーダーは「伊勢谷友介」氏だから。(だったから。)
多くを語ることは控えるが、なぜ不在なのかということがしっかりネタになっているところが面白かった。
また、京都市長と神戸市長のラブシーンがあるのだけど、これが大阪府知事の前で展開されるというのがミソ。
実際の夫婦があってこそのヒヤヒヤ感も味を出している。
案外まさかの演出で笑った。
【残念ポイント】
現代劇の編は前回、島崎遥香氏と麻生久美子氏が務めていたが、今回は様変わりしてしまっていた。
ここは引き継いでいてよかったのではないかと思うのだが。
今回、関西メインの劇中において、埼玉ネタを無理やり差し込むために、現代劇をこの展開にしたことは分かるのだけど・・・(今回の現代劇は本編と思いっきりつながっておらず、むしろ全く関係がない。)
あとは、千葉の戦線員である海女役二名が前作に引き続きそのままキャスティングされていたのはいいとして、終盤のあるシーンにおいて埼玉ポーズを披露したことは違和感アリアリだった。
日本を関東チームらで救ったというくくりでは仕方のないことかもしれないが、埼玉ポーズをあそこで展開するのは不快感しかなかったし、千葉県人としてあれは許されないシーンだった。
【おわりに】
この作品の封切りに当たり、とある県知事へキャストらで形式上だが詫びを入れている件が今回もあった。
今回は、関西圏を中心に、大阪京都神戸連合軍VS滋賀和歌山奈良+埼玉等の魅力度ランキング下位の連合軍という構図。
なかでも特に滋賀がめちゃめちゃイジられているという設定だ。
滋賀がその対象になるのは分かるし、琵琶湖の鉄板ネタも引き合いに出すのは分かる。
だけど、京都における洛中洛外のネタは個人的に知らなかったので、ちょっと膝を打ったテーマだったと感心している。
なお、実際には琵琶湖の水を調整しているカギは京都にあるという事実を知らない方が、このストーリーはもっと突っ込んで楽しめるはずだ。
なお、この続編は難しいと思うな。
なぜなら関東近県、関西近県のネタぐらいに強烈なインパクトがある隣県どうしの格差があるところは、他の地域であまり考えられないからだ。
【蛇足/愚痴】
封切りのこの日、第二回目の上映だった割に客席は1/4~1/3ほどの入りで相当空席が目立ったのは意外だった。
そんな環境の中、ガラガラの空間なのに狙ってオレの隣で鑑賞する輩がいた。
ムカつくことに、それぞれのグループは席間を開けながら予約している・・・というのにだ。
後に分かるのだけど、その彼は、着席するなりいなや、終始思ったことをまあまあの音量で独り言を言い続け始めた。
そして本編が始まる前から時折、悲鳴のような騒ぎ声を出すので、オレも我慢できず「おい、うるせーよ」と一喝したのだけど効果があったのはわずか数分だけ。
本編中もグフグフと気色の悪いうめき声を発しながら、キャストのセリフを繰り返すように発声したりと、まさに翔んだ野郎だった。
しかも、エンドロールが流れた瞬間に、大きく立ち上がり小躍りしながら客席を縫うように出て行き、最後まで周りに迷惑をかけ続けていた。
そんな奴の隣で鑑賞し続けた不運もあって、本来あるべきところの半分ももしかしたら楽しめなかったのかもしれない。
【参考記録】
過去作のレビューはコチラ
<前編へ戻る>
(封切り初日なので、フル上映のスケジュールだったけれど、あまり客が入っていなかったのは気になる。前作を見ていれば、まあまあ楽しめるんだけどなぁ。)
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【ネタバレあり】
封切りが、それこそ11/23なので今回はその初日に鑑賞したことになる。
ゆえに、どう語ってもネタバレになるリスクは否定できないのであしからずご了承ください。
【鑑賞後、感想を一言でいうなら?】
まあ、(前作も観ている感じでいえば)こんなもんでしょうかね・・・・・というところ。
少なくても、免疫があるので前作よりは観られる?のかも。
【総評の前に】
前回も評しているが、縦軸のストーリーに登場するキャストは、出身地に対してほぼ忠実であるところが面白いところでもある。
つまり、事実とフィクションのコントラストが絶妙だから映画の作品として成立している。
そこで今回、ワタクシが気になった主要キャストのホントの出身地を以下に整理しておこう。
(前回と重複あり。また印は、個人的な主観判断評価で、◎は名キャスト、〇は良キャスト、△は普通キャスト、▽は残念キャスト・・・となっている。また情報の一部は、ウィキペディア等から引用したものもあることを申し添えておきたい。)
▽ 東京都知事の息子役「二階堂ふみ」→沖縄出身
◎ 隠れ埼玉解放戦線リーダー“麻実麗”役「GACKT(以下、“ガクト”という。)」→沖縄出身
〇 大阪府知事役「片岡愛之助」→「大阪府堺市出身(本作どおり)」
△ 滋賀解放戦線リーダー役「杏」→「東京都出身」
△ 神戸市長役→「藤原紀香(兵庫県西宮市出身)」
▽ 京都市長役「川﨑麻世」→「京都市出身(本作どおり)」
◎ 滋賀解放戦線員役「堀田真由」→滋賀県出身(本作どおり)
▽ 市役所職員の妻で滋賀出身の役「和久井映見」→神奈川県出身
△ 千葉解放戦線員(海女)の役「中原翔子(熊本県出身)」「小沢真珠(東京都出身)」
【キャストについたイメージは守るべき】
ガクト氏については、前作・前評同様にどこ出身でもいいわけで名演だったといえよう。
そしてやはり他のキャストの選択もほとんど頂けないというのが当方の意見。
神戸市長役の藤原紀香氏はギリセーフだとしても、今回初登場の和久井映見氏はチト残念という感じで。
役柄である埼玉と滋賀の両方を背負っている感じには見えなかった。
なにより太ってしまっていて、逆に気の毒さも感じてマイナス評価。
あと、二階堂ふみ氏や杏氏が男性役として演じている点が前回に引き続き残念ポイント。
どうしても両氏をキャストしたいなら、別に女性でもストーリー上は問題ないはず。
なおガクト氏が劇中、だいぶ進んだところで滋賀解放戦線リーダーの杏氏に対して「弟だったのか」とつぶやいたところで『えっ男だったの?』とこちらがその事実にようやく気づく始末で。
鑑賞中もこの瞬間に館内が「ざわっ」としたから、みんな同じ感覚だったのだと思う。
(前作ではそれぞれがゲイであるような設定になっているから、もう引き返せないのはやまやま分かるのだけど。)
<後編に続く>
(封切り初日、京成ローザ でこの映画を鑑賞。大人気かと思って前日予約したのに、ビックリするほど当日は会場がガラガラだったという。)
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