<その5からのつづき>
【なぜバス停がピックアップされたのか】
テレビ版を何回か眺めて思うのだけど、ここのバス停が登場するのも気多若宮神社の階段のように、ほんのちょっととも言えるシーンの場所がなぜ取り沙汰されたのかは疑問なんだ。
でも、多くの巡礼者が巡り、濃飛バスのガイドタクシーも巡回コースに入っていることから、きっと重要な場所なのだろう。
自分もその使命感に沸いてやってきた次第であるのだが。
【行くまでが最大の課題】
実は結局行くかどうかは、当日の早朝まで悩んだ。
なぜなら、行くと決めた場合は、1択のルートしか自分には残されていなかったからだ。
<過去ログ参照>
宿泊先のホテルは、たまたま門限がないこともあるけれど、この時点では「聖地巡礼のために高山に来ることはもうないだろう」と考えていたので、現場が真っ暗であることも覚悟して(現地に行くことを)決断し、ホテルを朝5時に出ることにした。
まあ午前3時には目覚めてしまっていたので、その間は、ひたすら当日の予習と宮川落合のバス停までのルートを確認する時間に当てていたのだけどね。
こんなときは、やっぱりホテルにWiFiがあるところって便利よね。
【さすがにオレ一人(笑)】
高山駅では、目的地の角川駅までの往復券(1000円)を購入して、5:31の猪谷行きの列車に乗り込んだ。
これは角川駅が無人駅であることと、古川以北の普通列車がワンマン運転であるからである。
乗客は、地元の方が数名ちらほらと韓国人カップルが1組の6名くらい。
列車内はガンガンに暖房が効いていた。
もしかしたら韓国人カップルも目的地はそこなのか?
と想像していたら、角川では降りなかった。
逆に彼らがこんな時間にどこへ行くのかが気になったけれど。
角川で下車したのは、オレ一人。
つまり、こんな早朝にクルマでバス停に来るやつなんかいるわけないし、暗い状況も予想できるわけだから、角川駅に一人でいる時点で、現場へはオレ一人が確定したわけだ。
【案外迷うことなく現地入り】
角川駅のホームに降り立った際、まだ真っ暗(6:02着)。
一日片道8便しかない時刻表が貼ってある待合室を横目に通り過ぎて、バス停へ向かう。
徒歩4分ほど歩くと、だいぶ川幅が広がった宮川がある河合橋に到着する。
小雨交じりというか霧がかる川と大きな鉄橋がムチャクチャ不気味で首がすくむ。
川を渡ったくらいには、空がちょっと明るくなってきたのだけど、通行止めの案内板が、このあたりが本当に山深い場所であることを知らせてくれる。
川を渡ればバス停はまもなく。
怪しく光る水銀灯のあるところがバス停となる。
駅から徒歩6分くらいかな、現場までは。
そして日の出時刻は6:17だから当然まだ暗い。
ここのバス停には、引込み線があるのでクルマで来れることも確認できますな。
ただし、市営バスも運行中だし、早朝なのに案外交通量も多いので、写真撮影時を含め注意が必要だ。
あと、このバス停には写真のとおりカフェが併設されているがトイレはないぞ。
バスは運行していないとかの情報も流れているが市営バスは前述のとおり存在する。
ただこのバスは、地元に特化している区間であることと時間も限定的であるため、旅行客が利用するには厳しいのは事実。
ここはフリー区間との表示アリ。
地元の方も認める「超ド田舎」(いやーその証拠写真を撮ったはずなんだけど忘れたっポイ・泣)だし、ここならそうあるべきなのかな。
そしてこれが、その比較の絵。
もうほぼ完全に一致しているといっていいだろう。
なんといってもポストが印象的、つまり、このリアル感が聖地としてピックアップされたというのも理解できた。
バス停の待合室には、飛騨市役所の手書きの案内がある。
(前にも述べたが、「超ド田舎」名義の貼紙もあったんだけどなぁ・・・)
そして、すでに終了しているが、飛騨市美術館で催された展覧会のポスターも貼付してあった。
タイミングが合えば、もちろん行ってみたかったが、スイッチが入ったタイミングがオレはクソ遅かったからなぁ。
その後、明るくなるまで最大限粘ってみたが、薄曇の空も重なってスッキリ晴れなかったものの個人的にはココまで抑えられて満足。
列車の時間もあるので角川駅へ向かうことにした。
さっきまでは暗くて不気味だった宮川も明るくなれば、その名のとおり、神なる川の雰囲気も感じられる。
(むっちゃ増水していたようだったけれど。)
<落合バス停から河合橋と山並みを角川駅方面へ向けて撮影。もうだいぶ明るくなってよかったわ。>
角川発6:39の美濃太田行きの列車※に乗るため、約3分前に駅へ到着。
駅を利用する学生のために、何組かの父母が送迎していた。
ローカル線であったとしても、地元の方にしてみれば、観光列車ではなく生活列車なのだ。
待合室を上ると、朝来たときは全く見えなかったホームの様子が判明する。
かつては対面式の2ホームがあったような跡が残っているのが印象的だった。
三葉が上京するときに、このホームがモデルなら、超田舎感は出なかったし、余計な疑問を呼んでしまうなぁと勝手に推測する。
(糸守駅のモデルは、秋田内陸縦貫鉄道「前田南駅」とされている。)
【謎が謎を呼ぶのか偶然か】
そして最大の疑問が最後に出てくるというオチはコレ。
駅のホームの反対側に鳥居があって、その社号碑には「諏訪神社」の文字が確認できる。
対面式ホームがあった時代なら、そちら側から自由に行き来できる場所にあるが、今となっては一般人が行くことができない。
でも諏訪神社でしょ?
諏訪湖近くにある諏訪大社が総本山だよね。
あの糸守湖のモデルは、諏訪湖とも言われているから、なんらかのつながりがあるのかしら??
まさかここに御神体の場所のモデルが??
違うか(笑)
【※美濃太田行き】
唯一、車掌も乗車するこの列車はずばり通学列車。
オレが乗車した日は、土曜日だったのにもかかわらず、10名前後の学生が高山まで乗車していた。
高山以南も通学列車であるため、車掌が乗車しているものと推測した。
<その7へ続く>
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