【はじめに】
当方は、こちらの釣宿でお世話になって、かれこれ30年になる。
もちろん、アジも今回が初めてではないが、LTアジ自体がそこまで歴史がある釣りではないこともあって、そこまで熱心に乗り込んでいる釣りものでもない。
なお、これまでLTアジについては、全て午後便専門で乗ってきた。
それは、行きつけの居酒屋に魚を持ち込むまでのタイムロスが少しでも短くしたいためだ。
しかし、前日夜になっても午後便に同船者が集まらないので、午前便への転船を釣宿から提案されたため、仕方なく今回始めて午前便に乗ることにした。
【基本情報1】
こなや丸でLTアジを利用する場合、半日釣り7700円(エサ、コマセ、氷付き)、別途駐車場代500円/台が必要。レンタルタックルあり(500円/ロッド・リール・天びんのセット→クッションゴムと仕掛けを持参すれば釣りができる)。
午前便は受付4:30すぎから開始、5:20まで現場集合。
午後便は、12:20までに現地集合のこと。
アンドンビシのセットは無料で貸し出ししてくれるが、レンタル同様に事前予約必要。
【基本情報2】
現船長は、ルアー釣りと夜釣りを中心に操船(アジで乗ってるの見たことない)。
こまめに実釣者から情報を聞きだして周知してくれるのだけど、LTアジを主に担当する従業員A氏は、キス船などにも従事する。
さらにA氏はレンタル者が多い場合、出船前に充分指導もしてくれる。
(出船時間前に客を入れるから、時間的余裕はあるし、聞けば勿論教えてくれる。ただし、ビシ30号だけは言わずもがなで全員統一。)
なお、A氏においては実釣中、海事無線を駆使してポイントなどの情報交換をしているのだが、話の9割は雑談。
乗船者は、この雑談話を毎回聞かされて結構うんざり必至(特に左舷まん中寄りの人は気の毒よ・笑)。
でも基本いい人よ、釣果が悪いときは予定納竿時間よりも最大30分くらいは粘ってくれるときもあるのだから。
【基本情報3】
参考までに乗員一杯になりがちなのは、ジギング(タチウオ)船とこのLTアジ船だ。
この両船は、シーズンになると毎回ではないが中乗りサンも同船するので初心者も安心(要確認じゃ)。
【釣り方】
タックルなどは以前も過去ログで紹介済みなので割愛。
タナは根掛りしない程度にベタ底とし、コマセは5分目で充分。
(コマセを使いすぎの人多数!ただでさえ重いビシなのに、それ以上重くして低感度のアタリを取るって至難!)
基本的には、竿をしゃくってエサが同調したらすぐに食ってくるので、「シャくって同調」「シャくって同調」を3~4回繰り返したら回収するという手返しがポイント。
オモリ30号で統一されているが、そもそも豆アジだとアタっても乗ったかどうか分からないので、感度がいいロッドとビシ30号に耐えられる強くて細いPEラインで臨むのが数釣りのキモ。
仕掛けは、天びんからのハリスの長さが1.4m以下、ムツ針2本セットで大きめの段差を有したほうがいい。手返しと取り込みやすさ、タナの位置が分かるというトリプルなメリットあり。
ただし初心者なら1.6mくらいが良い。
1.8m以上になると取り込みやすいが、かかって走られると一発で隣とマツってしまうからだ。
逆にハリスが短すぎると、自身の仕掛けがビシに絡みやすいというデメリットは勿論ある。
人に迷惑かけるくらいなら、自分でせわしないほうがずっと大人よ。
【釣り場所】
午後便だと木更津沖や横浜沖が多いが、午前便だと長浦港周辺や市原市南部が多いということらしい。
今回は、9割を長浦港周辺の工業地帯をポイントとしていたのだけど。
【筆者の釣果】
おそらく右舷だとオレが竿頭か2番手で40匹以上だったと思う。
しかし12~13cmの豆アジが中心で25cm級もポツポツ上がっており、同サイズのサバも混じった程度。
ちなみにトップは左舷の方。
乗船プレートを割り込んでまでオレから先取した人が左の大トモに座っていたが・・・彼の結果だったのかは当然知る由もない。
右舷の大トモに座っていた方は、ムチャクチャ感じのいい人だったのでむしろ良かったけど。
いいお話も出来たので逆に良かったなぁ。(これが乗り合い船の醍醐味でもあるよね。)
【問題なのは、このあとよ】
実際の釣果は、一束(100)超え連発の情報から悪くても50程度を期待していたのだけど、それほど釣れなかったこと、船長の判断で港湾沿岸から一切ポイントを離れなかったことが、主たる気になったことだ。
なお、釣れたアジは、すぐに締めて居酒屋に持ち込んだのだけど、工業地帯特有の油くささがあって全然美味しくないし、小型も中型も脂がわずかしか乗っていなかった。
そしてその後、唐揚げサイズも食したけれど、当然ちっとも旨くなかった。
ナメロウが唯一少し食べられたが、アジ特有の旨さも少ししか感じられなかった。
後日、居酒屋の店長が酢漬け、酢漬けのたたき、アジフライ、南蛮漬けなどに調味してくれたおかげで、特有の臭みも和らぎ美味しくいただけたのだけど、料理人以外がこの技をこなせるのは至難の業。
あらためてすべて処分しようと思っていたアジをうまく調理してくださった店長さんには、そのアイディアを含め深く感謝したい。
(多分、サンガ焼きでもイケそうな感じだったな)
とにかく衝撃的だったのは、この日のHPを見たらPM船も出船していたこと。
しかもそれなりの人数で。
しかも、木更津沖で釣りをして、釣果が中型サイズ中心って・・・・いったいどういうこと?(巻末参照!)
当日午前中に予約が入ったとしても、これほど釣果に差があったのなら、特に別途事後(下船後にでも)説明してくれてもいいんじゃない?
こなやさん、説明求むぜ?!
【まとめ】
長浦港周辺のアジは、はっきり言ってマズかったわ~。
(メバルも不味かったが、キスとかカサゴは全然食えるから不思議。)
だけど、釣り人はポイントを選べないし、船頭も選べないからねぇ・・・
釣り味重視か味覚重視かは、船頭にとって後者優位なんだろうなぁと思った次第。
どうしても、オレが味わったような長浦港周辺がメインだった場合、釣ったアジはどうした良いか?
その答えは2択だろう。
ひとつは、釣宿推奨の「南蛮漬け」として独特のにおいを飛ばして味わう方法。
もうひとつは、むっちゃ手間だがサンガ焼きとか薬味勝負の料理だろうな。
少なくても生は止めたほうがいい。
オレみたいに、お腹を壊すことになるかも・・・
(この日は、明け方までピーピーだったんだぜ?ちなみに横浜沖のほうが水質が悪そうだったけれど、コチラのほうのアジは過去の実績から全然美味しいんだよね。不思議www)
【リンクおよび写真集】
主な情報は、以下リンクなども参照されたい。(釣果画像は、こなや丸HPから引用しました。)
また、釣りビジョンの記事はオレの記事より紳士的だ。
「釣りビジョン2016年・東京湾・木更津沖の“LTアジ”、肉厚で脂乗り最高!!」
https://www.fishing-v.jp/premium/172_3.html
食べ方の例と長浦港のアジは??
まずはお刺身・・・って食したけど、衝撃の油のニオイにガックシ。
これほど新鮮なのにね~。
(目玉とか顔の表情見てよ!これ以上ない新鮮なアジがうまくないんだぜ?)
続いて唐揚げは、油のにおいが残る魚体に食用油の香りが乗っかってしまい・・・身の感じも味わえず残念な感じに。
この日でなんとなく食せたのが、このなめろう。
薬味とネギとミソと一緒に叩けば、それらが緩和されるのだろうか?
コレを焼けば、おそらく一番美味しく頂ける気がする。
で、釣果情報を。
これが当日午前中の釣果情報。
ちなみにこの情報は、ウソもある。
コンスタントに釣れていたわけではなく、釣れていなかった時間のほうが圧倒的に長かったのだけど、やはり悪いようには書かないよなぁ。
写真撮影も、多くの釣り人が断るという事態だったことからも、この写った人たちと束釣した人以外は納得できない状況だったことを物語っているんだけど、読者は知る由もないよね。
それほど、みんな納得していなかったのにはワケもある。
例えば、釣り座の真ん中からトモのほうで、ようやくポツポツ上がってきたポイントだったのに、舳先方面に釣果がないとすぐ移動してしまったことだったりとか・・・・
あるいは、とにかく長浦の工業地帯から離れなかったことだよね。
上述で説明したとおり、油臭いアジをカウントしないで差し引いたら、お土産なんか全員ゼロだぜ??
ちなみに写真撮影で写る彼らは、大人数で参加していたレンタルタックルのメンバーだ。
(なぜ同じ写真を2枚?って思うでしょ?写ってもいいという人がいなかったということさ。)
そんな彼らも終始ポツポツと釣れてはいたが、入れがかりの状態は見受けられなかった。
しかもお土産を確保したのか途中で飽きちゃったのか、終盤、全然竿すら出していなかったし(笑)
そしてこれが幻の午後便の釣果情報。
場所も木更津沖で中型主体だと?
多くの人がニコヤカに写真撮影に応じている様子から、みんな満足した結果だったんだろうなぁと容易に想像がつく。
オレもホントは午後便だったんだよなぁ…
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