【もう15年以上前のこと】
自分はそもそもご想像のとおり、友人等が少なく、飲み会はおろか、限られたメンバーでしか外で人に会うことはなく、正直なところ今でも変わらない。
まあ、だけどその当時はもう少しだけ活発だった気がしている。
と、いうのも自分に変化はなくても周りがが変化するため、たとえば同窓会にも似た小さなコミニュティで飲み会というのは現在よりも発生していた。
そんなある日のことのお話を綴りたい。
【なぜか急にフラッシュバック】
もうすっかり忘れていたことなのだけど、急にその15年くらい前の一件を思い出してしまい、ムカムカに似た感情が止まらなくなったので記事にしたのだけど、それは年末に近いころだったと思う。
彼は高校時代からの旧友で、20代のころなら毎週のように遊んでいたA氏より、今週末飲み会があるから来ないかという誘いがきた。
その当日は、下北沢で「とあるバンドのライブ」があったので「行けたら行くわ」という回答をしておいて飲み会へ行くつもりは毛頭なかった。
この「行けたら行く」というワードは、我々関東人であってもコレは「実際には行かないよ」という意味が含まれている社交辞令的な挨拶文であるのは、周知のとおりだろう。
当然、そんな彼だってそれくらい知っていたと思っていたし、実際にライブ参戦してしまえば、千葉に戻るのはてっぺん(24時)を超えるため、飲み会に参加するのはそもそも不可能な状況だった。
【まさかの即帰宅が仇に?】
当該ライブって、自分の勝手な想定では当日券でも十分入れるレベルだったはずだが、いざ小屋の前まで向かってみると開始前にもかかわらず、まさかの大行列でふんぞり返ったという。
加えて、そのアーティストのライブ参戦は初めてだったから客層を把握しておらず、まさかの20代前半女性ばかりだったことにも驚き怖気ついた。
多少は男性もいるかと期待して開始時間まで待ってみたが、カップル以外の男性客はひとりも確認できなかった。
そのため、チケットは買っていなかったこともあって、まっすぐ千葉に帰ることを決断した。
50歳を過ぎた今のオレなら、どこかのシモキタ人気店でメシでも食べてから帰ったと思うところ、当時のオレは千葉へ直行で戻ることにしたんだ。
【そうはいっても飲み会には行くつもりなし】
その仲間からは連絡もないし、無駄な出費をしたせいもあって、余計に飲み会に行くつもりはなかった。
加えて、この時間に居宅へ向かえば路線バスで帰れそうだった。
つまり、タクシー代などのこれ以上余計な出費はなく、公共交通機関による交通費だけで済むことが分かった。
要はこんなことが分かっていたら、最初から飲み会にも参加しておけばよかったなぁと考えながら、居宅の最寄り駅まで帰ってきた。
駅前のバス停で帰りのバスの時刻を確認していると、その仲間から電話がくるのよ。
「今日は来れそうかい?」ってね。
【帰る気満々だったが】
その時間は21:20頃。
19:30から始まっていたはずの飲み会は、まもなく2時間というところだったはず。
だから、まさかそんな連絡が来るとは思わず、しかも「行けたら行くよ」という社交辞令の挨拶文をまさか本気で考えていたとは・・・といくつかのショックが重なった。
嘘をついても仕方ないので「今、千葉にいるよ」とこちらが言えば、「じゃあ今すぐ来てよ」と返ってきた。
場所は蘇我だから、電車で10分ほどか。
かなり行きたくなかったが、かねてからの付き合いもあるし、今後のこともあるから渋々参加することにしたのよ。
まあ、オレも若かったし、友達的な数少ない仲間をこんなことで嫌われたくなかったこともあるけどね。
【そもそもの話】
やむなく現場へ行くとは答えたものの、その飲み会がどんなメンバーで行われているかも知らなかった。
まあ、主催者でもあるAという彼とは高校時代からの15年来ほどの付き合いでもある。
ゆえに、キワモノ達の飲み会であるとか、彼の地元の仲間のみだったりという、さすがにヘンテコリンな飲み会ではなかろうと期待を込めてお店の暖簾をくぐったのだが。
【そんなことあります??】
今でいう割烹系居酒屋でもある現場へ21:45頃に到着したのだけど、全員で7~8名程の中にその彼がいたので近づくと、彼本人を含み特に歓迎されてもいない空気感にたじろぐ。
しかもメンバーの大半が全く知らない同世代の女性ばかり。
よく聞けば、10名程で始まった飲み会だったが、2~3名は帰り、まもなくラストオーダーだという。
だからオレ一人が混ざったところで追加料金も取られないから安心して飲んでくれという彼。
突然放り込まれた環境かつ彼自身も淡々と飲んでいる様子から、盛り上がった会でもなさそうだった。
結局、自分はラストに提供された締めであろう握り三貫と生ビール一杯しかありつけなかった。
実質30分もいなかったと思われるその飲み会が即お開きになるのだけど、まさかの一言が彼から発せられるのよ。
「女性はひとり3000円、男性は10,000円で頼むわ。」
(画像は写真ACより。そういえば現場に着いた頃は、全員が飽きちゃっていてテーブル上にグラスや料理皿が冷たく転がっている状況だった。滞在時間は30分ということにしたが、実際にはもっと短かったかもしれない。)
【それほどまでオレは嫌われていたのだろうか】
この日は、ひとり5000円くらいのコースを12名で予約していたらしく、男性はオレを含めて3名だったから、それでも若干の足が出たため、その分はさすがに彼が補填したようだった。
しかし、ほぼ参加していない自分からも会費は全額しっかり搾取されたから、彼自身の出費は幾分抑えられたはずだろうが、そうした対応や行動に、十分オレ的にはショッキングな出来事となる。
加えて、この一件について、その後に今日まで彼からなんらかしらの一言も言われたことはないし、会うことも連絡もなくなった。
あれだけ毎週のようにサシでのんだり、他の仲間たちとも交流があったのに、なぜ彼があの日そうした行動をとったのか謎なのだが、どうあれ会費要因として強く徴兵されたという事実がオレには深く傷ついたことは言うまでもない。
苦い思い出でもあり、大変腹立たしい記憶でもある。
人間不信に近い思いをさらに強くしたのは、この一件の影響といっていいだろう。
(画像は写真ACより。思い出しても気分が悪いあの一件。あれ以上ひどい飲み会は、今のところ強制参加の職場の飲み会以外に経験したことは無い。)
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